トクサツガガガ / Tokusatsu Gagaga

トクサツガガガ / Tokusatsu Gagaga

『トクサツガガガ』とは、丹羽庭により描かれた日本の漫画である。特撮オタクな会社員・仲村叶が特撮嫌いな母親に自分の趣味をどう隠すか、カミングアウトするのか、を軸に他の仲間とのオタクライフを描いている。仲村たちが関わっていく作中作も魅力的なのが見どころのひとつ。今まで着目されがちな漫画・アニメ系ではなく、特撮という新しいジャンルに注目している。

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トクサツガガガ / Tokusatsu Gagaga
8

オタクあるある満載の漫画です

基本的にはタイトルが示すとおり「特撮(この場合はテレ朝でやっているスーパーヒーロータイム)」ジャンルのオタクでオタクであることを隠している女の子が主人公の為、あるあるとうなずけるのは特撮ジャンルの方が多いかと思いますが、例えば一人暮らしという限られた空間でのキャラグッズの収納方法であったり、休日は円盤(DVD等の事を言います)消化で潰れたり、200円から400円のガチャガチャに命をかけたり、もしヒーローならこう言う・こういう行動をする、といった事をしたり、他のジャンルのオタクでも「あーあるある」とうなずく事が多いです。また、話数が進むに従って同じオタクでも「アイドルオタク」であったり、特撮オタクでも「ヒーローショー撮影オタク」「塗装オタク」「女子向け特撮オタク」など出て来るのですが、それぞれの持つエピソードも「あーあるある......」と納得する事ばかりです。その中で、オタクである事を認めない母親との確執や、結婚適齢期であるために付き合っている彼氏と結婚するのかどうかなど、これも趣味を突き詰めてお金をそのジャンルに落としまくっているオタクであるからこその悩みが物語内の特撮番組とリンクして進んで行っているのがとても良いです。