キン肉マン / Kinnikuman

『キン肉マン』とは、ゆでたまごによる日本の漫画である。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1979年22号から1987年21号まで連載された。その後、キン肉マンの第2世代を描いた『キン肉マンII世』の連載を経て、再び舞台を『キン肉マン』の時代に戻し、「キン肉星王位争奪編」のラストシーンの続きから始まる新シリーズが『週プレNEWS』(集英社)にて2011年11月より連載されている。
日本を拠点とするダメ超人キン肉マンが闘いを通じた成長と仲間との友情を描いた物語である。初期はギャグテイストの作品であったため今一つ人気がでなかったが、「超人オリンピック」シリーズから格闘路線に切り替えたことで人気が爆発。アニメ化だけではなく、キャラクターを造形した「キン消し」は社会現象にもなった。主人公キン肉マンが「牛丼が好き」という設定があり、アニメ放送の人気もあいまって当時業績の悪かった吉野家が復活できたという逸話もある。
『週刊少年ジャンプ』時代はターゲットが子供ということもあり勧善懲悪のストーリーとなっている。『週プレNEWS』に移ってからは『週刊少年ジャンプ』時代の読者を意識した伏線回収なども行われている。コミックスは『週刊少年ジャンプ』時代から通番になっており、『週プレNEWS』以降の巻数が『週刊少年ジャンプ』時代の巻数を超えている。

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キン肉マン / Kinnikuman
6

キン肉星王位争奪編

週刊少年ジャンプ連載のゆでたまご原作の同名漫画のアニメ化作品第2弾で、1期から約5年ぶりの1991年10月から1992年9月にかけて放送されました。
原作の最終章にあたる「キン肉星王位争奪編」の本格的な映像化となり、タイトル通り、キン肉マンとキン肉星の王位をかけて「運命の5王子」が激闘を繰り広げる内容となって、キン肉マンことスグルの兄であるキン肉マンソルジャーことキン肉アタルや本作最大の敵となるキン肉マンスーパーフェニックスなど、人気の高いライバル達の登場もみどころとなっています。
1期から5年のブランクが挟まれているためか、キン肉マンとミート君以外のキャラクターの声優は一新されていて、1期のギャグ担当(時間稼ぎ?笑)だった五分刈刑事やキン骨おばばの存在がなかった事にされていたり、ストーリーが進むにつれてギャグ描写は減り、ハードな戦闘シーンが印象に残る作風になっていきます。とはいえ黄金のマスク編で普通に敵として倒されていたザ・ニンジャが特に説明もなく復活してレギュラーキャラみたいな立ち位置になっちたり、原作では顔みせ程度の扱いだった超人閻魔が黒幕だったりと、キン肉マンらしいツッコミを入れたくなる要素は満載だったりしますが(笑)。また、1期が86年と昭和の作品だったので、本作は平成最初のキン肉マンと呼べるかもしれません。