SING/シング / Sing

『SING/シング』(原題: Sing)とは2016年12月に全米公開された、『ミニオンズ』『ペット』などのヒット作を手がけるイルミネーション・スタジオによる長編アニメーション映画。監督・脚本はガース・ジェニングス。擬人化した動物たちが暮らす世界で、劇場の経営危機を救うため歌のコンテストを開催する支配人のバスター・ムーンと、そのコンテストの個性的な出場者が織りなすコメディ。
マシュー・マコノヒー、リース・ウィザースプーン、セス・マクファーレン、スカーレット・ヨハンソン、ジョン・C・ライリー、タロン・エガートン、トリー・ケリーら豪華キャストが声を担当し、劇中で歌唱した。映画の中では最新のポップスから往年の名曲まで、誰しも耳にしたことがある曲が60曲以上登場する。また、スティーヴィー・ワンダーとアリアナ・グランデによるオリジナル曲「Faith」がエンディングに使用されている。全世界で6億3,400万ドルの興行収入を記録した。
日本語版では内村光良、長澤まさみ、スキマスイッチの大橋卓弥、山寺宏一、坂本真綾、MISIA、トレンディエンジェルの斎藤が吹き替えを行い、その見事な歌唱でも話題になった。
2021年12月には、続編となる『SING/シング:ネクストステージ』(原題: Sing2)が公開された。

kenmaru99のレビュー・評価・感想

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SING/シング / Sing
8

想像を超える感動!そして何気にすごいブタさんの仕掛け!

児童向けの映画なので、最後がハッピーエンドなのは分かっていた。だけどキャラ達それぞれの夢と、それが叶わない現実に苦しむ姿、ショーをするための舞台が事故によって失われるという大きな挫折が丁寧に描かれていたお陰で、そこから再起して皆で一から作り上げた舞台で各々の才能が開花した時の爆発的な盛り上がりは、音楽の力も合わさって想像以上の感動を与えてくれた。
特に私は歌手としての大きな才能に恵まれながら、勇気を出せずにいたゾウのミーナをずっと心配していたので、彼女が最後に大勢の観客の前で歌を披露する姿に胸が熱くなった。しかし個人的にいちばん好きなのは、ブタの奥さん・ロジータが外出するために作った家を片づける仕掛けだ。自動で皿を並べてシリアルを入れて牛乳を注ぐだけならまだしも、皿洗いと回収までセットになっている。
他にも色んな仕掛けを作ったらしく、子供達と旦那の世話をおはようからおやすみまで完璧にこなしていた。それを元々家にあったもので、しかも一夜にして作り上げるロジータ。多分IQ200くらいある。彼女を動かすのは歌への純粋な愛であって、お金や名誉のためじゃない。だからこんなことを言っても完全に無駄なんだけど、歌手になるよりその装置を売った方が絶対に儲かる~!と、この映画を観るたびに思ってしまう。