天使なんかじゃない / 天ない

天使なんかじゃない / 天ない

『天使なんかじゃない』は、矢沢あいによる漫画作品。少女漫画雑誌『りぼん』1991年9月号から1994年11号まで連載された。全8巻の単行本に加え、完全版コミックス全4巻、文庫本全6巻、さらに全8巻の小説が刊行されている。1994年にはOVA化された。
創立されたばかりの私立聖(ひじり)学園の生徒会を舞台に、主人公冴島翠を中心とした生徒会の面々が繰り広げる、高校生の恋と友情を描いた青春群像劇である。ベテラン漫画家として知られる矢沢あいの出世作であり、その完成度から芸能人のファンも多い。

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天使なんかじゃない / 天ない
10

青春の全てが詰まった名作です

言わずもがな有名な作品です。発売からもう25年以上経つ作品だけど、未だに読み返してしまいます。自分もこういう学生生活を送ってみたかったな、というのが詰まっています。バイクで2ケツとか、好きな人と同じ委員会とか、両想いなのにうまくいかない感じとか、大人になった今でも羨ましいです。大人になったから羨ましいのかな?
主人公の翠が素直で元気で可愛くて、でも綺麗な気持ちだけじゃないっていうのが等身大の女の子に近い感じがして好きです。途中、晃以外の男の子になびいてしまうけどそれもまたリアルに近いんじゃないかなと。
晃は本当にいい男。翠のことを考えているからこその別れだったり、読んでいて本当に切なかった。要所要所の晃からの翠に対する言葉には本当に泣かされました。あと、こんな風に想われたいっていう気持ちがすごい湧きました。晃に恋した読者は多いはず。
その他の登場人物もみんな魅力的で、嫌なだけの悪役が一人もいないのがすごい。それだけそれぞれのキャラクターの背景が描かれているのだと思います。個人的にはマミリンが大好きです。
歳をとったからか学生ものの恋愛漫画にあまりハマれなくなってきたのですが、天使なんかじゃないは未だに楽しく読める作品です。多分これからも読み返す大好きな作品です。