倖田來未

倖田來未

倖田來未は、日本の女性歌手。高校2年生の1999年にエイベックス主催のオーディションを受け、準グランプリを受賞し、デビューが決定した。2000年に日本に先駆けて、アメリカでCDをリリースし、初登場20位を記録した。同曲で日本でもデビューをしたが、日本では大きなヒットにならなかった。
2003年にPlayStation 2用ゲームソフト『ファイナルファンタジーX-2』のテーマ曲歌手に抜擢され、タイアップ曲が収録されたシングルはオリコンチャート3位のヒットとなる。2004年5月にリリースしたシングルに収録された『キューティーハニー』は同映画の主題歌になり、彼女の出世作となった。その後は「エロかっこいい」と言われる独自スタイルも確立して知名度が上がっていく。2009年に実妹で歌手であるmisonoと『紅白歌合戦』で共演し、話題に。
2011年にBACK-ONのボーカルを務めるKENJI03と結婚し、妊娠を発表。出産で活動を一時休止した。2022年9月から放映している『仮面ライダーギーツ』の主題歌を湘南乃風とコラボして担当している。

wed124851のレビュー・評価・感想

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倖田來未
5

ある意味でリアルな歌詞の歌手

倖田來未の全盛期であった2000年代半ば、私は正直のこの歌手を心底嫌っていました。というのも、声が汚いということと、歌詞が自分の恋愛事情と性欲の話題ばかりだということ、そしてパフォーマンスが露骨に性的で下品だということが理由でした。
それでも、そこから10年程度たつと割と冷静にこの歌手について分析できるようになりました。普遍的な愛だとか、家族や友達を大切にする想いだとか、世界平和だとか、そういった綺麗事の内容の歌詞を歌う人に比べると、恋愛事情や性欲などの生々しいリアルな歌詞を歌う倖田來未はずっと真実味のある歌詞を口にしているのだな、と今なら言えます。政治や宗教の色が無く、ある意味では大衆に媚びていないのが倖田來未の曲の作風、という感じがしないでもありません。
正直、深味のある歌詞ではなく本人の歌も上手い部類ではないのですが、何となく車の中、部屋の中などが寂しい時に雰囲気でかける曲として倖田來未の曲は悪くはありません。とにかく、雰囲気という点に倖田來未の曲を聞く意義が集約されています。1990年代前半生まれの人物であれば、倖田來未の曲は比較的なじみがあるのではないか、というのが私の意見です。