溺れるナイフ / Drowning Love / Oboreru Knife

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溺れるナイフ / Drowning Love / Oboreru Knife
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青春の感動ストーリー『溺れるナイフ』

『溺れるナイフ』は架空の田舎の温泉街である浮雲町を舞台にした恋愛長編コミックです。
地元の人たちが信仰する神社や祭り、神さんの海などがキーポイントとして登場して風情があり、懐かしい感じがします。

主人公の夏芽は小学生ながら東京でモデルをしている美少女。フラッシュライトの光を浴びることに情熱を感じ、モデル仲間と都会の生活を楽しんでいましたが、父親が家業の温泉旅館を継ぐことになったため浮雲町の小学校に転校してきます。そこで出会ったクラスメイトのコウは地元の大地主の家に生まれ、やりたい放題の傲慢な少年。夏芽はコウの輝きに心を奪われて夢中になります。そしてコウも夏芽の美しさに惹かれていき、中学生になった二人はつき合うことに。しかし、写真集を出したり、CMに出て人気が出ていた夏芽のストーカーが祭りの日に夏芽を誘拐。コウは夏芽を守れず、誘拐犯に負けたことで光を失い、夏芽は傷ついて片耳が聞こえなくなってしまいました。美しい夏芽と、神さまのように特別な存在だったコウ。子供の頃の全能感が打ち砕かれ、闇に迷い、そしてその光を取り戻すまでの感動のストーリーです!少年少女の繊細なむき出しの心が駆け抜け、みずみずしい青春時代が感受性豊かに描かれています。