あたしンち / 新あたしンち

あたしンち / 新あたしンち

『あたしンち』とは1995年6月からけらえいこ原作で朝日新聞より連載が開始された日常コメディ漫画。その後メディアファクトリーよりコミック化される。母、父、長女のみかん、弟のユズヒコの4人家族「タチバナ家」の日常が繰り広げられる。みかん・ユズヒコの学校生活や友達とのやりとり、母の友好関係、父の仕事などからリアルな描写が描かれている。他にも個性的なキャラクターが多く登場。アニメ化や映画化もされており長年根強いファンを獲得している。

sugap04915のレビュー・評価・感想

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あたしンち / 新あたしンち
8

どこにでもある、普通の毎日

どこにでもある普通が良いって思える作品です。
主人公のみかんの家は、ごくごく通の家庭で、特に大きな揉め事があるという訳じゃないんですよね。
それなのに、その何でもない毎日こそが実は重要なんだって気がつかせてくれる作品です。
みかんのお母さんは、かなり外見的にはインパクトがあるのですが、中身は本当に普通のお母さんで、見ているとついつい、みかんの気持ちが分かったりします。
例えば、みかんが学校にお弁当を持っていくんですけど、蓋を開けたらミックスベジタブルがおかずだったりして、思わず自分の学生時代のお弁当を思い出してしまったり、お父さんがかなりせっかちで、信号機のボタンを激しく連打する姿に、自分の父親の姿を重ねたりして、いつの間にかご近所さんのような親しみを感じるんですよね。
どこにでもいる普通って、こんなに楽しかったっけ?と、ほのぼのとした気持ちになります。
派手なアクションも、胸キュンするようなシーンもないけれど、見ていると、分かるなぁと共感したり、そんな事ってあるの?と思ったりして、とても身近なアニメでした。
時には、のんびりゆったりしたいという時には、やはりほのぼのとしたアニメが一番だと思います。