謝罪の王様

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謝罪の王様
8

宮藤官九郎作品の中では珍しく、笑いだけではなく『人間の心理』を上手く表現した映画

まず私がこの作品を観た上で率直に感じたのは、脚本を手掛けている宮藤官九郎さんの作品の中では珍しく『人間の心理』について描かれた作品だったということです。
タイトルの『謝罪の王様』だけ聞きますと、まず「謝る」ということは当然連想出来ると思いますが、実際に鑑賞しますと「単純に謝ることが全てではない。謝る上で相手の気持ちや感情、そして心理をどう考え謝り方を工夫するか。」という部分が分かり、想像以上に「この作品は生きていく上でもしかしたら自分の役に立つかも」と、関心すら覚えました。
そして、この映画の主演である阿部サダヲさんはそのテーマを見事に演じ切っていますし、相変わらずキレのある口調や動きが冴えわたっています。
その演技やオーラは想像以上に役にマッチしていてやはり面白いものに仕上がっていました。
もちろん宮藤官九郎さんと阿部サダヲのコンビですから、笑いの要素もたっぷり詰まっています。
なので、明るく楽しい気持ちで観れることは間違いなしです。
謝罪を求める『人間の心理』を分かりやすく、そしてそれに加えしっかり笑いの中に入れてくる作品というのは私はあまり観たことがありませんでしたので、さすが名脚本家&実力派俳優と素直に評価します。
根本的に宮藤官九郎さんの作品は好きなので全て鑑賞してきましたが、また違った見方で観客を楽しませてくれる作品だと思います。