電脳コイル / COIL A CIRCLE OF CHILDREN

電脳コイル / COIL A CIRCLE OF CHILDREN

『電脳コイル』とは、マッドハウス製作、磯光雄(原案・監督)のアニメ作品。
近未来という設定でありながら、昭和感漂う寂れた町並みや駄菓子屋などが懐かしい日本が舞台。
大黒市へ引っ越してきた主人公ヤサコと謎の少女イサコを中心に起こる事件・都市伝説・電脳世界の謎を追いながら、笑える日常劇から徐々にシリアスな展開へ続いていく。

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電脳コイル / COIL A CIRCLE OF CHILDREN
10

久しぶりに見直すとやっぱり名作だった!

私が初めて電脳コイルを観たのは小学生の頃です。
その頃の記憶で面白かったという印象はあったのですが、アマゾンプライムで配信されているのを見つけてもう一度見直すことにしました。

舞台は近未来、電脳メガネというどこからでもネットに接続できるというグッズが子どもたちの間で大流行しています。現代で言うスマホのようなものでしょうか。
現実の世界とヴァーチャルの世界の療法で楽しく遊んでいる子どもたちの間には、様々な不気味な都市伝説が囁かれています。
技術の改新の変わり目における独特のバグが引き起こす様々な事件が、彼らの日常を狂わせ始めます。
まず、物語に出てくる主人公や主な登場人物のほとんどが小学生です。
大人になってからこのアニメを見ると、小学生独特の「夏期講習にいかなきゃ!」「お年玉2年分の損失」というセリフのひとつひとつにくすりとしてしまいます。
可愛らしい絵柄と、日常的なシーンの多さにほっこりする物語かと思いきや、ところどころにミステリアスなエピソードも組み込まれており見ごたえがあります。
物語のポイントは現実でもヴァーチャルでもなく主人公の夢の中にあります。
最終回は号泣必死です。2週、3週と見れば見るほどに新しい事実や設定が見つかり、何度でも楽しめる作品です。