中間管理録トネガワ / Mr. Tonegawa: Middle Management Blues

中間管理録トネガワ / Mr. Tonegawa: Middle Management Blues

『中間管理録トネガワ』とは福本伸行の人気作品である『賭博黙示録カイジ』の作中に登場する利根川幸雄を主人公にしたスピンオフ作品である。兵藤会長の機嫌を伺いつつも部下である黒服をまとめる立場、いわゆる中間管理職である利根川幸雄の苦悩と葛藤を題材にした作品で、『月間ヤングマガジン』で2015年7月号から2018年2月号まで連載。 2018年7月から12月まで日本テレビの深夜アニメ枠、AnichUで放送されていた。単行本は全10巻発売で完結している。

u_sukeのレビュー・評価・感想

レビューを書く
中間管理録トネガワ / Mr. Tonegawa: Middle Management Blues
10

現実味のあるギャグアニメです

漫画「カイジ」のスピンオフ作品であり、ギャンブル好きでも楽しめる内容となっています。
タイトルの通り、とあるファイナンス企業の中間管理職であるトネガワという人物を中心に、現実にもあるような社会問題と対峙しながら乗り越えてく物語となっていて、社会人には共感できる
場面が多々あるところが魅力的だと思います。
例として挙げるのであれば、そのファイナンス企業の上司であるトネガワが部下である黒服(体格や顔立ちの差はあるがサングラスとスーツは統一)と信頼関係やコミュニティを話数を重ねていくうちに築き上げてくリアルさを楽しめます。また、タイトルではトネガワとなってはいますが、もう一人の主人公として、そのファイナンスで借金を抱えてしまったオオツキという人物がおり、普段はそのファイナンスの下で地下労働の班長している。
その労働は特殊で、借金返済までは地下で拘束されてはいるが支給されるオリジナルの通貨を支払うことで外出権を得られ、一時的に一般人のように生活ができる。借金を抱えているオオツキではあるが、頭がきれる方でその外出権を利用しては、一般人が普段しているような行動より充実させた形で短い時間で卒なくこなしていくところが魅力的となっています。それは特に飲食を中心にしており、見ていてる方も食欲をそそるほどのものです。