さよならの朝に約束の花をかざろう / さよ朝

さよならの朝に約束の花をかざろう / さよ朝

『さよならの朝に約束の花をかざろう』とは、2018年に公開された日本のファンタジーアニメ映画である。「P.A.WORKS」が制作を担当し、「岡田麿里」が監督を務めた。この物語の内容は、普通の人間よりも遥かに長い寿命を持つ少女「マキア」が、普通の人間の赤ん坊「エリアル」を拾い、様々な困難を乗り越えながら育てていく物語である。長寿の母とそうではない息子との物語を描いた本作品では、「愛」や「命」の尊さが繊細かつ美しく表現されており、鑑賞した人々に大きな感動を与えた作品として評価されている。

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さよならの朝に約束の花をかざろう / さよ朝
9

思ったより泣ける!アニメ映画「さよならの朝に約束の花をかざろう」

劇場で鑑賞しました。
YouTubeの公式PV動画を観た時は、よくある母と子の出会いと別れをテーマにしたファンタジー映画かなと思いました。
なんとなくで観に行ったのですが、お話が思ったより完成度が高く、ハンカチ片手にずっとエンドロールまでずっと魅入ってしまいました。
PVでも示唆していた母と子の「出会い」と「別れ」は大きなストーリーの流れでしたが、それ以外にも「長命の種族」という存在を巡って展開する人間の争い、長命であるがゆえの宿命など、ファンタジーに中々疎い自分でも入り込めるテーマ・構成だったように思いました。
またアニメ映画ではかかせない声優さんも素晴らしく、ラストの母と子のやりとりは思わずぼろ泣きしてしまいました。
監督は「あの花」の脚本を手がけた岡田麿里さんの初監督作品とあとで知ったので、改めて完成度に驚きました。
今後も岡田さんの作品に是非期待したいと思います!
【作品概要】
人里離れた土地で、日々の出来事を織りながら静かに生きる長寿の種族「ヒビオル」。
十代半ばの外見で数百年の寿命を持つ彼らは、「別れの一族」と呼ばれ、人々の間で生きる伝説とされてきた。
親のいないひとりぼっちの少女「マキア」は、仲間達と穏やかな日々を過ごしながらもどこか寂しさを感じていた。
そんなマキア達の元に、イオルフの長寿を狙う「メザーテ」の軍勢が襲いかかる。
仲間とはぐれ、本当の「ひとりぼっち」になったマキアは、逃げ延びた暗い森で、同じく親を亡くした「ひとりぼっち」の赤ん坊と出会う。
ひとりぼっちがひとりぼっちと出会い、時代を超えて紡ぎ出される、かけがえのない時間の物語。