BEASTARS / ビースターズ

BEASTARS / ビースターズ

『BEASTARS』とは2016年より板垣巴留が『週刊少年チャンピオン』で連載している漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。肉食獣と草食獣、爬虫類や鳥類などの様々な動物が共存する世界を舞台に、全寮制の学校チェリートン学園に通う悩めるハイイロオオカミの高校生・レゴシが、恋愛や部活、家族との関係や社会での関わりを通し、種間の違いに葛藤しながら成長していく青春を描く。擬人化された肉食獣と草食獣の対立や異なる種間の相互理解を巡るすれ違いが生み出すドラマは国内のみならず海外にも厚い支持を受ける。

asamugiのレビュー・評価・感想

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BEASTARS / ビースターズ
10

新しいジャンルの青春物

平たく言うと「獣系ストーリー」なので、アクが強目の漫画ではあります。実際私も半分動物半分人間なキャラクター描写に最初は食わず嫌いしていました。
ただ実際読んでみると、ストーリー展開がめちゃくちゃ早く、一気にぐいぐい世界観に引き込まれて行きます。

BEASTARSは主人公のオオカミ(レゴシ)の友達であるアルパカのテムが、何者かによって食殺されてしまうことから始まります。
肉食獣と草食獣が共存する世界の中で、食殺は一番のタブーとされています。
食殺の犯人探しは勿論のこと、同時進行でレゴシの初恋も発展していきます。
恋のお相手は可愛らしいドワーフウサギのハルちゃん。しかし可愛い見かけとは裏腹に友達の彼氏にも手を出すなかなかの尻軽ちゃんです。
ハルはレゴシの尊敬するアカシカのルイ先輩とも関係を持っていて、読んでいて「あーそうくるのね」って思わず言ってしまいそうになる展開がいくつもあります。
BEASTARSは週刊少年チャンピオン連載ながら作者は女性です。そのお陰か女性は良くも悪くも心理描写がリアルで、男性はカッコよくかつ個性的で魅力的なヒーローに描かれています。
主人公のレゴシの成長っぷりもおススメですが、彼を支えている周りの大人がまた渋くカッコよくそれぞれ描かれているので、自分の「推し獣」が出来ること間違いなしの作品です。