ファイナルファンタジーIX / FINAL FANTASY IX / FFIX / FF9

ファイナルファンタジーIX / FINAL FANTASY IX / FFIX / FF9

『ファイナルファンタジーIX』は、スクウェアが2000年に発売したゲーム。人気シリーズ『ファイナルファンタジー』の9作品目である。プレイステーションにおける最後の『ファイナルファンタジー』作品。以前の『ファイナルファンタジー』シリーズのように世界の根幹をなす存在としてクリスタルが位置づけられ、直近の『VII』や『VIII』とは色合いが異なり原点へ戻る形の作品として位置づけられている。エンカウントやバトルの基本的なシステムは、前作等と同様でATBが使用される。また、本作でのアビリティはアイテムを装備することで使用できる仕組みになっているのが特徴である。
ストーリーは児童文学のような世界観にされており、前作などのファンタジー性とは異なる内容となっている。しかし、死生観や深い意味合いの言葉など児童文学としてはやや難しい内容。主人公のジタンは劇団兼盗賊団のタンタラスの一員だが孤児であり、出生が定かではない。このジタンの出生が物語に大きな影響を及ぼすことになる。ガーネット王女の誘拐から始まり、ビビとの出会い。スタイナーやクイナ、エーコ、サラマンダー、フライヤなど個性的な仲間に囲まれ、この世界を大きく揺るがすことになる秘密に迫っていく。物語の後半は生きる意味を懸けて、宿敵のクジャとの戦いとなり、生きるとはどういうことなのかを考えさせられる作品となった。

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ファイナルファンタジーIX / FINAL FANTASY IX / FFIX / FF9
10

不朽の名作!正統派RPG

通称FF9。こちらは万人の心に残る最高のRPGだと私は思っています。
ファイナルファンタジーシリーズは作品毎に斬新な設定、システムを盛り込んでいます。しかし今作は「THE・RPG」とも言える、同ジャンルの作品に馴染みがない方でも入り込みやすいシンプルなゲーム性となっています。

絵柄は古き良き、例えるならば絵本のようにメルヘンでファンタジックにデザインされています。この独特な世界観がそのままプレイした記憶として残って行くので、素晴らしいBGMと相俟ってプレイ後も思い出す度に心地が良いです。ムービーシーンも、当時の技術としては最高峰の、圧巻のグラフィックとなっていて、十分時が経った今でも目を奪われるでしょう。

ストーリーは、劇団兼盗賊団に身を置く女の子に目がない主人公「ジタン」が、王女である「ガーネット」を誘拐するところから始まります。しかし、ガーネットも国から逃げ出す事をかねてから望んでおり、目的が一致した一向は道中新たな仲間を迎えながら逃避行を続け、次第に世界を巻き込む陰謀へと巻き込まれていきます。

この作品のテーマは「生」だと私は思っており、主人公達(人間だけではない)それぞれが「生きる意味」をストーリーを通して探していきます。そこにどんな答えが待っているのか、物語の結末を迎えた時のカタルシスは是非発売から時が経った今でも万人に味わって頂きたい。