ボクのマレーグマ

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ボクのマレーグマ
8

突如居候になったマレーグマとのコミカルな日常がハマる「ぼくのマレーグマ」

少年ジャンプルーキー!やニコニコ漫画で2018年9月から配信されている「ボクのマレーグマ」。アニマルコメディとしてはかなり面白い作品です。こと2話と5話、11話、13話に至っては声を出して笑わざるをえません。

昔モーニングで連載されていた『What's Michael?』やビッグコミックスペリオールで連載されていた「バウ」よりも人間の登場が少なく、登場する人間が回想シーン以外は、ほぼ主人公の引きこもりの青年のみで、突如青年の家に居候しだしたマレーグマとの日常がストーリーのメインとなっています。セリフは、主人公の心中のつぶやきやテレビの中継しかないので、挙動で笑わせにいっているのがツボにはまります。

1話で首つり自殺をしようとしていた主人公も、マレーグマとの生活の中で自殺を考えなくなり、鬱気味だった精神状態が改善に向かって変化しているのもこの作品の魅力だと思います。こと9話辺りはほのぼのする内容です。かつて同居していた家族が1話開始時点では居ないことについては結構気になる部分です。

突如主人公と居候を始めたマレーグマは、TV番組の「海獣ジャンケン」にはまるなど愛嬌があって、ふてぶてしい部分があり、結構くだらないことでケンカしている一方で、主人公を気遣う場面もあるのが魅力の一つです。家にマレーグマがいる時点で「日常系」の範囲に入るかはグレーですが、日常系アニマルコメディといってしまってもいいかも知れません。