平沢進 / Susumu Hirasawa

平沢進とは、テクノポップを得意とするミュージシャンである。
1979年にP-MODELを結成し、「テクノ御三家」のうちの1つとして当時のテクノポップブームを牽引した。1989年にソロデビューし、その後は個人にて活動。
「レーザーハープ」や「テスラコイル」など、個性的な楽器を用いたライブパフォーマンスや観客の反応や選択により進行が変化していく「インタラクティブ・ライブ」の実施など、常に先進的な試みを行ってきた。
また映画『パプリカ』の主題歌である「白虎野の娘」は第79回アカデミー賞歌曲賞のノミネート候補となるなど、国外からの評価も高い。
電子音が幾重にも重ねられた重厚なサウンドと、抽象的だが示唆に富んだ歌詞が大きな魅力である。またVOCALOIDにいち早く可能性を見いだし、上述の「白虎野の娘」にも利用するなど、楽曲制作を通じて様々な試みを行っている。
米津玄師や今敏など、他のアーティストやクリエーターに大きな影響を与えた人物としても知られている。

j_saitouのレビュー・評価・感想

レビューを書く
平沢進 / Susumu Hirasawa
10

音楽に革命旋風を巻き起こす男、平沢進

平沢進とは一体どんなミュージシャンなのか。
言葉に表すことが非常に難しい。
だが、一つ言えるのは、彼の作り出す音楽は、単なるアニメソング・映画音楽・娯楽音楽を超越している。
彼が紡ぎ出す”電子POP”は、聞いた者の心に響き、また感動を与えるのである。
既に記述したが、彼の音楽は観賞用音楽だけではなく、アニメや映画作品でも使用されており、
更には海外でも有名なアニメ作品にも使用されているのである。
彼の音楽活動自体は、何十年も前から行われており、その時から独自の音楽性を披露している。
また、仏教や宗教・多文化や政治問題に音楽を通して訴えるものが多く存在する。
例を挙げるなら、彼のアルバム「Sim City」はタイ、シングルで過去曲のアレンジを施している「ステルスマン「原子力」」では福島原発、「Louts」では仏教における輪廻転生がある。
また、多くのミュージシャンは、過去の作品を再収録することが今ではかなり少ないのだが、彼は自身の過去の作品にも焦点を当て、時を経てアレンジを加え、ファンの前で披露する。
それは新しいファンだけではなく、当時世代からのファンの心を掴んで離さない。
彼のライブは年々、チケットを取ることが難しくなっており、それだけ新規のファンや古参のファンの心に入ってくる音楽を紡ぎ出しているのだ。