Dead by Daylight / デッド バイ デイライト

Dead by Daylightとは、カナダのゲーム会社Behaviour Interactiveにより開発された1vs4の非対称サバイバルゲームである。
対応ハードはPC(SteamとEpic gameにて配信)、Nintendo Switch、Playstationである。
プレイヤーはキラーかサバイバーを選び儀式(ゲーム)を開始する。キラーはサバイバーをできるだけ多く儀式の生贄に捧げること、サバイバーは儀式から無事脱出することをゲームの目標としている。
キラー、サバイバーはキャラクターによって固有のパーク(ゲームを有利に進めるための能力)を持っており、それぞれの固有パークは一定のレベルになると他のキャラクターでも使用可能となる。パークを様々に組み合わせることができる点も大きな特徴である。
またサバイバーの走る速度は4.0m/秒で統一されているため個体差はない。一方、キラーは移動速度もキャラクターによって異なるうえ、攻撃方法も異なるためどのキャラクターを選択するかが重要な要素となる。
DLCではホラージャンルの映画やゲームの登場キャラクターも実装されており、ハロウィンやエルム街の悪夢などとコラボしている。

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Dead by Daylight / デッド バイ デイライト
10

あの本田翼がゲーム実況した大人気サバイバルホラーゲーム!!

2016年に発売以来累計販売数500万本を突破した『Dead by Daylight 』。
何故このゲームがここまで爆発的にヒットしたのかを、じっくり紐解いていこうと思います。
まずこのゲームの内容をざっくりと簡潔に言うと、1人のキラー(殺人鬼)と4人のサバイバー(生存者)での『かくれんぼ』&『鬼ごっこ』ゲームである。

そもそも、この4対1という非対称(通常の対戦ゲームは1対1や4対4が多い)対戦形式がここまで人気が出たケースというのは前例がない。エヴォなんちゃらなんてゲームもあった気がするがここでは敢えて触れないことにする。
何故非対称のマルチ対戦ゲームが流行らなかったかというと、一言でいえばパワーバランスにあると言っても過言ではない。
プレイヤー対コンピュータの1対4であれば、別段珍しくはなく、やり手のテクニック次第でどうにかなることは他のゲームにおいても多々見受けられるが、それがプレイヤー対プレイヤーになると話は大きく変わる。

では何故、このゲームだけがここまで爆発的にヒットしたのか。
それは、絶対に覆らない狩る側と狩られる側という対戦ゲームだからではないだろうか。
ちょっと何言ってるのかわからないと思うが、ひとつ想像して頂きたい。
あなたは今、かっこいいライオンを操作して相手のライオンを倒すゲームをプレイしているとする。勿論色んな技を駆使して戦うことで一定の楽しさは得られるとは思う。
しかし結局はプレイヤースキル(簡単に言えばゲームの上手さ)で決まる為、余程勝てない限りは飽きてしまうのが大半だと思う。

では、同じようにライオンを操作するとして相手は4羽のうさぎと想像してみてほしい。うさぎが何羽集まろうと1頭のライオンには決して勝てない。それくらいの力の差があり、絶対に覆らない狩る側と狩られる側というのが存在する。Dead by Daylightはまさしくそういうゲームなのだ。

その力の差でも対戦が成り立つのは、キラー側とサバイバー側で勝利の条件が全く異なるからである。圧倒的な力を持つキラーは、文字通り生存者を1人でも多く殺害することが勝利条件であり、力のないサバイバー側は戦いの場からなんとか脱出することが勝利の条件となっており、そこにはプレイヤースキルだけではないそのプレイヤーの人間性や、性格が顕著に表れゲームを盛り上げる。
サバイバー側に限っては、4人協力しなければ脱出は難しく自分だけ生き延びるという考えでは勝利が遠のくゲーム性になっているのもまた面白い。時には自分の命を犠牲にして残りの3人を脱出させることも少なくない。こんな対戦ゲームが他にあっただろうか? 私が知っている限りではDead by Daylightだけなのである。

殺人鬼と生存者、5人のプレイヤーがそれぞれの勝利を目指して行動するこのゲームに限っては、通常の対戦ゲームでは口にするまでもない『ゲームが上手い人が勝つ』という方程式が必ずしも当てはまらないこともまた飽きさせない大きなファクターになっているのだろう。

私はこのゲームをプレイして1年近く経とうとしているが、同じ展開の試合というのは1回もない。良くも悪くも人間性が出る、まさに人間ドラマがそこでは繰り広げられているのだ。
だからこそ、そこに私は惹かれているのだろう。