コードギアス 反逆のルルーシュ / Code Geass: Lelouch of the Rebellion

コードギアス 反逆のルルーシュ / Code Geass: Lelouch of the Rebellion

『コードギアス 反逆のルルーシュ』とは、2006年から2007年にかけて放送されたSFロボットアニメ。制作はサンライズとCLAMPが行い、作品はメカ、ファンタジー、政治ドラマの要素を組み合わせている。
物語は、架空の世界を舞台にしている。主人公はルルーシュ・ランペルージという青年で、彼は「ギアス」という力を手に入れる。ギアスは、一度だけ他人に命令を下すことができる能力で、それを使って様々な事件や戦闘に立ち向かう。
ルルーシュは反乱を起こし、ブリタニア帝国と呼ばれる超大国に立ち向かうことを決意する。物語は、ルルーシュが仮面の身分「ゼロ」として反乱軍を率いる姿や、個人的なドラマ、政治的な陰謀、戦闘などを描きながら進行していく。また、ルルーシュの行動と倫理的なジレンマ、友情、家族との関係性なども重要なテーマとして取り上げられている。
このアニメシリーズは、派手なアクションとキャラクターの魅力的なデザインといった要素が注目されつつも、政治的な要素や倫理的な葛藤なども掘り下げられており、多くのファンに愛されている。シリーズはその後、続編や劇場版なども制作された。

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コードギアス 反逆のルルーシュ / Code Geass: Lelouch of the Rebellion
10

切なくて悲しいアンチヒーロー

主人公である少年ルルーシュが妹のナナリーと、母の復讐のため、C.C.から与えられた特別な力「ギアス」と己の知略を駆使して、「ゼロ」という偽名と仮面で姿を隠しながら実の父が治める世界の3分の1を支配する超大国「神聖ブリタニア帝国」に対し反乱を起こす物語です。

ルルーシュの行動の根幹にあるものは「ナナリーが安心して暮らせる世界を作ること」。その障害になるのなら、いかなる犠牲もいとわず、すべてを利用するつもりで着実に世界を作り替えようとします。その過程の中で、確かに友人であった人、好きだった人、何よりも大切な人という救いたかった人たちが自分の意志とは裏腹に敵対・死別します。最も信頼していた友が信念の違いにより宿敵となり、母が暗殺された事実の真相を知り、今まで自分を「ゼロ」という指導者として慕ってきた者たちの裏切り。過酷な運命を受け入れながら、ナナリーの世界のために、最愛の妹のナナリーとすら敵対して、着実に世界を作り替えるために信念を貫き続けるルルーシュ。

どんな逆境に立たされながらも活路を見出して、最後は自分の思惑通りに世界を作り、たった一人が救われない結末を迎えます。
大切な者のため、アンチヒーローを演じながら戦い続けるルルーシュの姿に引き込まれるはずです。