とらドラ! / Toradora!

とらドラ! / Toradora!

『とらドラ!』は、竹宮ゆゆこが執筆した日本のライトノベル作品。2006年から2010年にかけて全13巻が刊行された。2007年には「電撃コミックス」にて漫画化、2008年には長井龍雪の監督でテレビアニメ化されている。
高校生が学生生活を送りながら、恋愛や家族関係の悩みと向き合う青春ラブコメ。タイトルはヒロインのあだ名「手乗りタイガー」の「とら」と主人公「竜児」の「ドラゴン」の組み合わせが由来している。
家事が得意でしっかり者の男子竜児と「手乗りタイガー」と呼ばれるほどの獰猛さと可憐さを兼ね揃えるがおっちょこちょいな少女逢坂大河は、お互いの親友に片思い中であることを知る。さらに2人は隣の家に住んでいるということもわかり、お互いの恋が成就するように協力し合うことになる。プール授業、夏休み、文化祭、クリスマス、スキー合宿と様々な学園イベントを通して、甘酸っぱくてほろ苦い恋愛模様が描かれる。

Shirouのレビュー・評価・感想

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とらドラ! / Toradora!
10

4人が放つ青春の眩しい光!とらドラ!は今の時代でも色褪せない面白さ!

とらドラは今から数年ほど前の古いアニメですが、今となっても色褪せない高校生ならではの青春をしっかりと描いたアニメとなっています。
主人公の高須竜児は、顔がいかついため普段からヤンキーと間違えられるほどですが、実際にはとても素直で優しい性格の持ち主です。そんな竜児が、学校内でも異彩を放つ逢坂大河と出会うことで異色のコンビが誕生するところから始まります。その後、櫛枝実乃梨や川島亜美と行った、これまた変わった性格を持つ2人の女の子との話が進んでいくことで、高校生にありがちなトラブルの中で彼らがどうやって解決していくのか、その展開は息を飲むほど素晴らしいものでした。後半になると逢坂大河の家庭の事情や過去がからみ、前半とは違ったシリアスな展開が多くなっていきます。ラストは逢坂大河が転校することになりながらも、主人公の高須竜児が葛藤を乗り越え笑顔で見送ると言うシーンで幕を閉じます。
とらドラ!全体を通してキーワードは「友達」と言う言葉になります。逢坂大河と高須竜児はただの「友達」なのか、それとも友達以上の「恋人」なのか。どちらに当てはまるかと言う問いに、登場人物たちが翻弄され、自ら答えを導き出そうとする高校生たちの悩みや思考が、昔の自分と非常によく似ていたため好きになりました。古いアニメではありますが、青春アニメが好きな方は絶対にハマるアニメですのでぜひ視聴してみてください!