STEINS;GATE / シュタインズ・ゲート / シュタゲ

STEINS;GATE / シュタインズ・ゲート / シュタゲ

『STEINS;GATE』とは、5pb.(現MAGES.)の同人ゲーム作品およびそれを基にしたアニメ作品である。アニメ放送時期は2011年の4月から9月。第15回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品アニメーション部門/長編に選ばれた。大学の友人と日々おかしなマシンを開発していた岡部倫太郎は、偶然タイムマシンを開発する。だが、倫太郎はタイムマシンで過去を改変したことにより、様々な問題に直面してしまう。

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STEINS;GATE / シュタインズ・ゲート / シュタゲ
10

平成で一番の作品

ヲタク要素をいっぱい詰め込んだキャラクターたちが彩る、小説型のタイムリープ作品。

序盤は楽し気に過ぎていく日常ですが、ひょんなことから過去へメールが送れる装置を作り出し、そこから少しづつ物語は重たく、悲しく、世界の色を変えていきます。
昔アメリカの某掲示板に出現したという未来人、ジョンタイターや、現在も存在するセルンという組織が登場したり、主人公たちの歩く街並みが現実そっくりだったりと、感情移入しやすいように作られています。
ヲタク用語や科学用語など難しい言葉が多々登場しますが、それについての解説もオプションとしてゲーム内についていますので、安心して読み進めていけると思います。

登場するキャラクターは皆個性的で、こちらは現実世界にはあまり見かけない仕様になっています。
ゲーム世界ならではの、「こんな仲間が欲しい」「こんな人たちと日常を過ごしたい」と思える、言ってしまえばご都合主義の素敵な仲間が多数登場します。
ひとりひとりのキャラクターはしっかりとした、濃い原液で作られたような個性を持っていますが、不思議なことに混ざりあってもいびつなことにはならず、むしろそれがもともと一つの色であったかのように存在します。

ストーリー構成はもちろんのこと、イラストレーター、物語のテンポ、会話の流れ、音楽、声優、何をとっても平成最高の作品となっています。