ゴールデンボンバー / 金爆 / Golden Bomber

ゴールデンボンバー / 金爆 / Golden Bomber

ゴールデンボンバーは、ヴィジュアル系エアーバンドで、愛称は金爆。メンバーは、鬼龍院翔、喜屋武豊、歌広場淳、樽美酒研二の4人。2004年に鬼龍院翔と、喜矢武豊を中心に始めは3人で結成され、何人かのメンバーの入れ替わりがあった。
結成当初は楽器を演奏していた。エアーバンドのため、ボーカル以外のメンバーは、楽曲に合わせて楽器を演奏するふりをしている。またほぼすべての楽曲の作詞作曲編曲を鬼龍院が手掛けている。
2013年に発表した『女々しくて』でオリコンカラオケランキング49週連続1位を獲得し、CM曲にも起用された。
ライブに力を入れており、ライブパフォーマンスも定評がある。『紅白歌合戦』でも鬼龍院が歌う以外のメンバーは、様々なパフォーマンスをしている。2016年にはアニメ『ちびまる子ちゃん』のオープニング曲を担当したり、『仮面ライダーウィザード』の主題歌も担当した。ドラマやソフトバンクのCMなど、活躍は多岐にわたっている。

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ゴールデンボンバー / 金爆 / Golden Bomber
10

ゴールデンボンバーは女々しくてだけではない!

「国民的紅白歌手のゴールデンボンバー」をご存知の方は沢山いらっしゃると思いますが、「ヴィジュアル系バンドのゴールデンボンバー」を知っている方はどの位いるでしょうか。
「女々しくて」の楽しいパフォーマンスをイメージされている方が彼らの他の曲を聴くと、おそらく驚かれることと思います。
彼らの楽曲には、いわゆる「幸せなうた」がないのです。
別れのうた。片思いのうた。コンプレックスのうた。ストーカーのうた。精神崩壊のうた。生と死のうた。
このように書くと暗いうたばかりなのかと思われるかもしれませんが、ファンを思って作られた応援歌もあります。
全ての作詞作曲をされている鬼龍院翔さんは、明るいメロディに暗い歌詞をのせることを好んでいらっしゃいます。
「幸せなうたを歌いたいけど幸せを知らない」とおっしゃっていますし、実際そう歌っている曲もあります。
あんなに楽しいパフォーマンスをしているのに、歌詞は真逆で最初は驚きましたが、そのギャップにどんどん引き込まれてしまいます。
ゴールデンボンバーの歌詞には生と死のリアルが溢れていて、自分が今生きていることを実感できます。
そして、死にたいと、生きる希望を失いかけているファンに向け、曲でたくさんのエールを送っています。
ここまで歌詞のことを書いてきましたが、楽曲のよさにも定評があります。
本当に同じバンドなのかと思うほどに様々な色を持つ楽曲たち。幼少期よりクラシックを好んで聴いていた鬼龍院さんの作る曲にはいくつかクラシックの要素があります。
そして90年代をこよなく愛しているのがわかります。
そして最後に最大の魅力であるライブ。
是非一度ライブに足を運んでいただきたいです。
こんなにも笑えて泣けるバンドは他にありません。
私は自信をもってゴールデンボンバーをオススメします。