Hollow Knight / ホロウナイト

Hollow Knight / ホロウナイト

『Hollow Knight(ホロウナイト)』とは、Team Cherryが開発、発売した2Dアクションゲーム。かつて栄華を極めたムシの王国、ハロウネストを舞台に、主人公が王国の謎を解き明かすべく冒険する。かわいらしい手書き調の絵柄ながら、『ダークソウル』を意識したハードな世界観と高い難易度、豊富なやりこみ要素が高く評価され、Golden Joystick Awards 2018などで数多くの賞を受賞している。PCをはじめ、数多くのプラットフォームで展開されている。

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Hollow Knight / ホロウナイト
9

独特の雰囲気と素晴らしいボリュームが魅力のメトロイドヴァニア系 Hollow Knight

Hollow Knightは2017年にPCで、2018年6月にNintendo Switchで配信を開始したDLタイトル。
このゲームは横スクロールアクションで広大なフィールドを探索するいわゆる「メトロイドヴァニア系」のゲームである。
最大の特徴は、1500円と比較的安価な値段に関わらず、このジャンルのゲームとしては非常にボリュームがあるということ。
普通、メトロイドヴァニア系は5~15時間で終わるものが多いが、このゲームは20時間近くやっても探索しきれない程のボリュームがある。
更に、敵の種類やロケーションも豊富で、雑魚は100種類以上、ボスも30種類近く存在する。
進めていくと新しいシステムも解放されていくので探索に飽きが来ないのも魅力だ。

基本的にこのゲームは高難易度で、救済も少ないのでそれなりにゲームが上手でないとクリアは難しいだろう。
しかし、能力(チャームという。着脱が可能)のカスタマイズも豊富なので、様々な組み合わせを試してボスを倒せた時の爽快感は格別だ。
ゲーム性が面白いのも大きな魅力だが、Hollow Knightは独特の世界観や雰囲気も魅力の一つといえる。
少しうっそうとした雰囲気だがどこか神秘的でもあるグラフィックや演出は素晴らしい。キャラクター達も個性豊かだ。

欠点もいくつかある。一つは全体的に暗いせいで視認性に難がある場所がいくつかあるという点だ。
特に真っ暗な場所では1800ジオ(ゲーム内の通貨)も必要なアイテムを入手してようやく自分の周りは見えるというほどに暗い。
また、ムシが苦手な人には勧められない。キャラクターは基本的にコミカルで可愛いが、敵の中にはいくつか気持ち悪いデザインをしているものもある。
そして前述した通り高難易度の部類に入るため、ゲーム初心者がクリアを目指すならそれなりの覚悟が必要である。イージーモードのような救済もない。

それでもこのゲームは最高に面白いと言えるだろう。1500円でこれほど楽しめるゲームが果たしてどれだけあるだろうか。
Hollow Knightはメトロイドヴァニア系のゲームの頂点に位置すると言っても過言ではない。