かくりよの宿飯 / Kakuriyo no Yadomeshi / Kakuriyo: Bed & Breakfast for Spirits

かくりよの宿飯 / Kakuriyo no Yadomeshi / Kakuriyo: Bed & Breakfast for Spirits

『かくりよの宿飯』とは、富士見L文庫より刊行された友麻碧のキャラクター小説。イラスト担当したのはLaruha。2018年には2シーズンに渡ってアニメ化された。アニメの制作はGONZO、監督は奥田佳子が務めた。
あやかしを見ることの出来る女子大生の津場木葵がかくりよにある老舗宿「天神屋」の大旦那を名乗る鬼神に連れ去られたことをきっかけに、料理の腕を活かして小料理屋を切り盛りしていく。料理を通してあやかしとの仲を深めていく様子が見どころとなっている。

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かくりよの宿飯 / Kakuriyo no Yadomeshi / Kakuriyo: Bed & Breakfast for Spirits
10

タイトルなし

主人公の葵のキャラがとても魅力的である。ストーリーもさばさば豪快でさっぱりしていて、しかも人情味に溢れているのでとても面白い。大人にも子供にも人気があるはずである。我が家は親子で楽しみにしている。婚約者である大旦那が男らしくイケメンでまた、きゅんきゅんさせられる。葵が幼いころに、ネグレストに合い、あやかしに助けて貰う場面がよく、回想で出てくるが、それはとても辛い。大人にとってはつらい背景である。葵に関わるキャラクターはみんな個性的でおもしろくて情がある。葵と打ち解けていく様子が心地よく嬉しく感じる。結婚をこばむものの、大旦那との関係は、素敵てときめくものがあり、恋愛ものといっても間違いではない位に良い雰囲気であったり、心温まるやりとりがあったりするのが良い。親子で観るのにも平気な感じであり、助かります。あやかしは変身するものも多くて、小さな姿がかわいらしい九尾の銀治、小さな蜘蛛の姿が可愛い暁はつんでれである、性格が悪いかと思われたお涼とは親友みたいな関係になり、すごく頑固な天狗の松葉様にはめちゃめちゃ気に入られる。そうなる過程をみるのがたまらなくたのしい。祖父の借金のかたに、葵は連れてこられたと言うのに、祖父史郎のキャラはすがすがしく素敵で、しかも、何故借金のかたに孫娘がこのようになる事になったのかが気になりながら話は進んでいく。