Fate/stay night / フェイト ステイナイト

Fate/stay night / フェイト ステイナイト

『Fate/stay night』とは、2004年1月30日発売のTYPE-MOON開発によるコンピューターゲーム。PCのアダルトゲームであり、奈須きのこシナリオによる伝奇活劇のビジュアルノベルゲームで、『Fate』シリーズの原点でもある。後に性的な表現を削除しレイティング12歳以上推奨とした上で、新たにキャラクターボイスや新規CG、追加のラストエピソードなどを加え、PlayStation 2やマルチプラットフォームに対応した『Fate/stay night [Réalta Nua]』が発売された。
物語の途中の選択肢によって生まれる状況の差異により物語が3ルートに分岐する方式が取られている。分岐できるようになる選択肢が現れる条件から、攻略可能なシナリオの順番は固定されており、真相が後のルートで明かされるという相互補完的な要素が盛り込まれているのが大きな特徴である。
2006年に「Fateルート」の映像化・テレビアニメ『Fate/stay night』が、「Unlimited Blade Worksルート」が2010年に劇場アニメ化・2014年から2015年にかけてテレビアニメ化、2017年に「Heaven's Feelルート」の劇場版アニメ作品が全3部作構成で上映され、3つあるルートは全て映像化を果たしている。

rumika476のレビュー・評価・感想

レビューを書く
Fate/stay night / フェイト ステイナイト
10

もはや伝説のビジュアルノベルゲーム!

実際にこの作品をプレイしていなくても、「Fate」という単語を耳にした方はいるのではないだろうか。
今や、「Fate」とという言葉はそれ程の認知度を有している。
何故なら現在、話題沸騰中のスマートフォン向けRPG『Fate/Grand Order』の原点にして、TYPE-MOONというクリエイター集団が産み出した初の商業作品が、この『Fate/stay night』だからだ。
この作品は、PC向け「ビジュアルノベルゲーム」として2004年に発売されてから今まで、様々なメディア……漫画にアニメの劇場化、そして先に記したスマホゲームまで、あらゆる媒体で表現を続け、そして尚も進化しつづけている。

では、このゲームは一体どのような作品なのか。
その根幹の筋は、「聖杯戦争」と呼ばれる魔術師同士の闘争である。
この聖杯戦争という儀式では、魔術師たちは「聖杯」と呼ばれる万能の願望機の力を以て、過去・現在・未来に亘ってあらゆる伝説や伝承、神話や民話に至るまで、歴史に名を刻んだ英雄たちを「英霊」として召喚し、「サーヴァント」と呼ばれる使い魔として使役する。
サーヴァントを有する魔術師は「マスター」と呼ばれ、彼らを最大の「兵器」として、この聖杯戦争を勝ち抜いていくのである。
サーヴァントは7基。マスターも7人。
勝者はたったの一人。そして最後まで生き残った者には、一つだけ願いを叶える権利が与えられる。
そんな魅力あふれる設定を持つのが、この『Fate/stay night』とという作品なのだ。
では、筆者がこのゲームの何処に魅かれたのか。
それは色々あるが、その最大の要素は、7基のサーヴァントによる苛烈極まる死闘である。
伝説の英雄同士が覇を競い合って殺し合う。
伝承や故事に基づいた、「宝具」と呼ばれる必殺の武具を以て互いを駆逐し尽くす。
それが、この作品の「伝説的な」魅力なのだ!