特警ウインスペクター(特撮テレビ)のネタバレ解説・考察まとめ

「特警ウインスペクターとは、平和を愛し、友情を信じ、人の命を守るため犯罪に立ち向かう、警視庁・特別救急警察隊の事である!」(OPナレーションより)
特警ウインスペクターとは、1990年に放映された東映製作の特撮ヒーロー番組である。1982年の宇宙刑事ギャバンより続くメタルヒーローシリーズの第9作にして、その後2作品続くことになるレスキューポリスシリーズの第1作目でもある。

マルチパック

ヒーローの装備としては非常に斬新なイメージの強い装備であった。

背中に装備するツール。消化剤を発射する「ファイヤーバージョン」、液体窒素弾や粘着弾を発射する「コーキングバージョン」、火災時に、患者に酸素を供給する為の酸素マスクを装備した「エアーバージョン」の3つのバージョンを任務に応じて使い分ける。

ギガストリーマー

圧倒的破壊力を誇る、ウインスペクター最強のツールだ。

第31話より登場。アメリカで開発された合金「ジルコナイト21」が軍需産業市場に出回った事に対抗すべく、警視庁電子工学研究所の朝比奈博士に依頼した結果、開発された。先端部のパーツを交換する事でスピナーモードとマキシムモードに切り替えが可能。
スピナーモードはマニピュレーター型のパーツを装着した形態で、爪先に内蔵された触感センサーによりドリル、マニピュレーター、パワーアーム等の機能を持つ。マニピュレーターの先端にはダイヤモンドの3倍の硬度を誇る「ジルコナイト32」を使用している。
マキシムモードはガトリングガン型のパーツを装着した形態で、そこにマックスキャリバーをジョイントする事により、プラズマ光波弾を毎秒60発発射する事が可能となる。これは複合装甲を施したアメリカ陸軍のM1エイブラムス戦車を、5秒間で消滅させるほどの威力を持つ。
しかし、発射時に生じる反動圧力は最大20Gにも及ぶため、マキシムモードの使用時はクラステクターの出力を最大にしなくてはならないが、一度だけ生身で使用したこともある。

スーパーマシン

ウインスコード

変形前のパトロールスコード。シボレー・カマロベースのシンプルなスーパーパトカーだ。

こちらは変形後のファイヤースコード。真紅のボディと武骨な特殊装備の数々が男心をくすぐる。

竜馬が乗るスーパーパトカーで、クラステクターの装着も車内で行う。ベース車は3代目シボレー・カマロ。当初はパトロールスコードのみで変形機能は持たなかったが、第13話にて死神モスの手下のスーパーカーのミサイル攻撃により破壊された際、修理と同時にSPカードと呼ばれる専用カードを装填し真紅のパトカー「ファイヤースコード」に変形する機能が追加された。ファイヤースコード変形時には、全方位探知レーダー、消火作業用ケミカルディスチャージャー、障害物除却用レーザーレールガン4門、赤外線暗視カメラ、ウォーニングハイフラッシュパトライト、強制熱空冷放出フィンを展開する。
最高時速はパトロールスコード時は400km、ファイヤースコード時は850km。

ウインチェイサー

バイクル専用のスーパー白バイ。バイクルとは相性抜群だ。

第13話にて初登場したバイクル専用のオフロードバイク(白バイ)。ベース車はスズキ・TS200。バイスピアをハンドルとして取り付けることで起動する。フロントカウル内には特殊弾を打ち出すランチャーを装備している。最高時速315kmで走行する。

名作回紹介

特警ウインスペクターには、特撮ヒーロー番組には珍しく一年通して対峙する悪の組織等が存在せず、ほぼ毎回違ったゲスト的な犯罪者と対峙する。その中でも、特に印象に残った回および、登場した犯罪者・ロボットを紹介する。

第1話「赤ちゃん暴走!」

横浜で赤ちゃんが誘拐される事件が発生。犯人の身元は不明で、攫われた赤ちゃんは高沢博士の孫であることが判明した。
警視庁の正木本部長はタンクローリーで横浜市内を暴走する犯人を止めるため警視庁・特別救急警察隊「ウインスペクター」を出動させる。
ウインスペクターはタンクローリー暴走で破壊された街の火事を消し止め、タンクローリーを止めることに成功。燃える炎の中から、無事赤ちゃんを救出するのだった。

記念すべき第1話。早速番組のコンセプトである「悪は倒さず逮捕する」を忠実に実行した回で、登場人物らも皆キャラクターが立っている。車が転がって爆発するシーンや、ファイヤーがタンクローリーに引きずられるシーン等、特撮も派手で見応え抜群だ。

黒田鬼吉(演:黒部進)

演じる黒部進氏は、「ウルトラマン」のハヤタ隊員役で有名だ。

第1話および、第49話(最終話)に登場した科学者。
高沢俊夫博士と共にNASAに勤務した経験があり、その頭脳を使わねば世界の損失と考えるほどの自信家。高沢博士の才能と名声に嫉妬し、アンドロイドR24を使って高沢博士の孫を誘拐、孫もろともタンクローリーを高沢邸に突っ込ませようとするが、ウインスペクターの活躍により失敗に終わり、逮捕された(第1話)。
第49話に再登場し刑務所を脱獄、神経治療用の電磁波を悪用してウインスペクターへの復讐を目論む。しかし最終的に計画は阻止され、崩れ落ちるアジトと運命を共にした。 彼が最後に見せた怨念と残した言葉が、正木本部長に犯罪者の心をも救う新組織の結成を誓わせることになった。

第13話「竜馬が死んだ!? 」/ 第14話「死神モスの逆襲!!」

世界を股に掛ける犯罪者「死神モス」の一味が、里村植物研究所に保管された、7万種にも及ぶ希少な植物の種子を狙って動き出した。
対抗するウインスペクターだが、里村博士を攫われてしまう。さらに敵の保有する高性能スーパーカーに翻弄されてウインスコードが破壊された上、竜馬も重症を負ってしまう。だが、不屈の魂で復活した竜馬は、新たに開発されたスーパーパトカー・ファイヤースコードを駆って戦場に舞い戻る。(第13話)

死神モス一味への逆襲を開始するウインスペクター。しかしその矢先、バイクルが一味に捕まりバラバラにされてしまう。一方、死神モス一味は攫った里村博士の命と引き換えに7万種の種子を渡すよう要求する。新しい相棒・デミタスの力を借り、自己の修理と敵の基地からの脱出を試みるバイクルと、死神モスのアジトを探るウインスペクター。遂にアジトを突き止め、死神モスを逮捕することに成功するのだった。(第14話)

新マシン・ファイヤースコードとウインチェイサーの初登場回。敗北から新装備を引っ提げての逆転劇、とヒーロー作品ならではのカタルシスに満ちた前後回だ。

死神モス(演:アイデン・ヤマンラール、声:丸山詠二)

keeper
keeper
@keeper

Related Articles関連記事

特救指令ソルブレイン(特撮テレビ)のネタバレ解説・考察まとめ

「犯罪が高度化した時代…人の命と心を救うために、自らの青春をかけて立ち上がった若者たちがいた!それが、特装救急警察である!!」(OPナレーションより) 特救指令ソルブレインとは、1991年に放映された特撮ヒーロー番組である。メタルヒーローシリーズ第10作目にして、前作・特警ウインスペクターより始まったレスキューポリスシリーズの2作目でもある。

Read Article

特捜エクシードラフト(特撮テレビ)のネタバレ解説・考察まとめ

「多様化する犯罪から人々を守る為に、三つの魂が炎となって燃えた!これは明日の地球に愛と優しさを求めた、特別救急捜査隊の物語である!!」(OPナレーションより) 特捜エクシードラフトとは、1992年に放映された東映製作の特撮ヒーロー番組である。メタルヒーローシリーズ第11作目にして、1990年放映の特警ウインスペクターより始まった、レスキューポリスシリーズの3作目にして最終作である。

Read Article

宇宙刑事ギャバン(特撮テレビ)のネタバレ解説・考察まとめ

「蒸着!!」この叫びとともに、一条寺烈は宇宙刑事ギャバンへと0.05秒で変身を遂げる。そしてレーザーブレードの一閃で、宇宙犯罪組織マクーの悪事を食い止めていく。テレビで3作続いた『宇宙刑事』シリーズ最初の作品にして、いわゆる『メタルヒーロー』物の開祖でもある。21世紀に入っても小説や映画などで続編が製作されている、東映ヒーローの柱のひとつである。

Read Article

宇宙刑事シャリバン(特撮テレビ)のネタバレ解説・考察まとめ

宇宙刑事シャリバンとは、1983年に放映された東映製作の特撮ヒーロー番組である。前年度の宇宙刑事ギャバンに続く宇宙刑事シリーズ第2作目で、直接の続編である。主人公・伊賀電と宇宙犯罪組織マドーとの戦いと、彼の出生にまつわる宿命を交えて描く。ギャバンよりパワーアップしたヒーローアクションや高いドラマ性が今日まで高く評価されている。

Read Article

宇宙刑事シャイダー(特撮テレビ)のネタバレ解説・考察まとめ

宇宙刑事シャイダーとは、1984年に放映された東映製作の特撮ヒーロー番組で、宇宙刑事ギャバンより続く「宇宙刑事シリーズ」の第3作目にして最終作である。訓練学校を卒業したばかりの新米宇宙刑事・シャイダーこと沢村大と相棒のアニーが、シリーズ最強最悪の宇宙犯罪組織・フーマに挑む姿を描く。「不思議」をテーマとした奇抜な悪役や完成度の高いストーリーで、シリーズ中でも独自の輝きを持った作品といえる。

Read Article

巨獣特捜ジャスピオン(特撮テレビ)のネタバレ解説・考察まとめ

巨獣特捜ジャスピオンとは、1985年に放映された東映製作の特撮ヒーロー番組で、宇宙刑事ギャバンより始まる「メタルヒーローシリーズ」の第4作目である。銀河の野生児・ジャスピオンが超惑星戦闘母艦ダイレオンを駆り、宇宙の魔王・サタンゴースが操る巨獣、更には無法者のエイリアンらと宇宙を股にかけた戦いを繰り広げる。等身大ヒーローと巨獣の戦い等、野心的な試みが数多くなされた作品である。

Read Article

目次 - Contents