ストリートファイターZERO(ストZERO、Street Fighter ZERO)のネタバレ解説まとめ

カプコンが1995年にリリースを開始したアーケードゲームシリーズ、及びその移植作。
ストリートファイターシリーズの3作目。
『ストリートファイター』の後、『ストリートファイターII』の前に位置する架空の時間軸を舞台に、CPU戦を勝ち抜いていく。
人気作となり、シリーズ3作品がリリースされ、最終的には総勢39人のキャラクターが登場する大型作品となった。

ディージェイ

CV:大塚芳忠
家庭用移植版『ZERO3』で追加されたキャラクター。『ストリートファイターII』のバージョンアップ版『スーパーストリートファイターII』で初登場した。同作ではキックボクサーでありながらミュージシャンとしても高名という設定だが、本作ではまだ歌手活動をしていないという設定になっている。本作で戦いのリズムに可能性を見出し、同時にリズム感とノリの良さがレコード会社の目にとまることで音楽活動が始まることとなる。詳細は不明だが、この頃フェイロンと一緒に仕事をしたことがあるとされている。
攻めに使える技が多いが必殺技にレバータメが必要なため、前に前にと出過ぎると必殺技が放てないようになっている。対応型に徹することも、攻めながらタメを意識していくことも可能な器用なキャラクターである。

サンダー・ホーク

CV:飯塚昭三
家庭用移植版『ZERO3』で追加されたキャラクター。『スーパーストリートファイターII』で初登場し、4年ぶりの登場となった。ネイティブアメリカンの「サンダーフット族」の戦士で、村の住人が次々と失踪する事件の手がかりを求めて参戦した。やがて事件に秘密結社シャドルーが関わっていると知り、ベガを追うようになる。失踪した村人の中には恋人のジュリアもいたが、ジュリアは洗脳を受けてベガ親衛隊の一員・ユーリとなっていたことが語られている。ゲーム内ではT.ホークと略して表記される。なお、『スーパーストリートファイターII』では故郷が30年前に壊滅したとされていたが、同作の数年前の設定とされている本作では故郷が現存している。
本作随一の巨漢を活かした通常技で相手を牽制し、縮こまったところを必殺投げ「メキシカンタイフーン」で掴んで大ダメージを奪うキャラクター。他の投げキャラに比べて軽快な動きが可能だが、あまりに体が大きい故に敵の攻撃に引っかかってしまいやすいのが大きな弱点である。

ガイル

CV:土屋トシヒデ
家庭用移植版『ZERO3』で追加されたキャラクター。家庭用移植版では隠しキャラとなっている。『ストリートファイターII』で登場した人気キャラクターの1人。米空軍中尉で、命令を無視して暴走することの多いナッシュを止めるために参戦した。ゲーム中でナッシュに同調し、共にシャドルーと戦い、壊滅へ追い込むこととなる。
参戦が遅れたのは、ナッシュが『ストリートファイターII』のガイルとほぼ同等の性能を持っていたから。ゲーム中でもナッシュと同様の戦い方を主軸とする。『ストリートファイターII』登場キャラクターの中で、一番最後の登場となった。

ユン

CV:伊藤健太郎
家庭用移植版『ZERO3↑』で追加されたキャラクター。出典は『ストリートファイターIII』シリーズ。香港の街を守る仕切り屋の少年。地元のスターであるフェイロンが麻薬取引に絡んでいるという疑惑を追って参戦する。『ストリートファイターIII』では超必殺技としてオリジナルコンボのような技「幻影陣」を使うが、本作ではISM選択次第でオリジナルコンボが使用できるためか、削除されている。『ZERO3』は『ストリートファイターIII』の十年以上前の設定のはずだが、姿は『ストリートファイターIII』に準拠している。グラフィックの出典は『CAPCOM vs. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』。同作は『ZERO』シリーズに準拠したグラフィックとなっているために参戦が実現したといえる。
リーチが短く飛び道具も持たないが、『ストリートファイターIII』のシステム「ターゲットコンボ」を再現した「白龍通背打」「白龍連撃」という通常技同士の連携を持ち、相手を通常技で圧していくスタイルが特徴。

マキ

CV:長沢美樹
家庭用移植版『ZERO3↑』で追加されたキャラクター。『ファイナルファイト2』の主人公の1人。『ファイナルファイト2』においては『ファイナルファイト』のガイにあたるプレイヤーキャラクターとして制作された。フルネームは「源柳斎 真紀」。ガイと同じ武神流の忍者で、彼と武神流継承者の座を争っている。外伝漫画『さくらがんばる!』にゲスト出演した縁で追加されたキャラクター。ライバルであるガイを追ってストリートファイトの世界へ飛び込んだ。
ガイと同門であり、ガイとよく似た技を使う。トンファーを得物としており、通常技のリーチが長めで相手の技とかち合っても当たり負けしにくい。対して通常技の届かない遠距離戦は得意ではないため、相手に近づいて通常技連携「武神煉獄鎖」を決めてダメージを奪いたい。

イーグル

CV:山野井仁
家庭用移植版『ZERO3↑』で追加されたキャラクター。初登場は『ストリートファイター』。貴族の用心棒を務める棒術の達人。白いワイシャツにネクタイを締め、サスペンダー付きのズボンを履いた紳士である。本作に使用されているドットやボイスの出典は『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』で、同作での描写に合わせ男色家とも取れる言動を見せる。洗練されたデュエル(「決闘」の意)を求めて旅をしている。
棒術の達人と言うだけあり、両手に持った短い棒を用いた技の数々は強力。蹴り技は用いず、キックボタンによる通常攻撃も棒によるものとなっている。いかに相手に接近するかが課題となる。

イングリッド

CV:城雅子
家庭用専用ソフト『ZERO3↑↑』で追加されたキャラクター。初登場はカプコンのオールスターゲーム『CAPCOM FIGHTING Jam』。同作唯一の新キャラクターで、カプコンが対戦格闘ゲームで自らドットを用意したキャラクターはイングリッドが最後となった。
本来は彼女をメインに据えた『CAPCOM FIGHTING ALL STARS』のために作られたキャラクターだったが、同作が発売中止となった関係上、その背景設定はほとんど明かされないままとなった。以来、参戦予定が幾度も潰えてしまう不遇のキャラクターとなっていく。
本作では何者かの司令を受け、ベガの用いるサイコパワーの触媒を奪い返すために現代にやってきた未来人ということが明かされる。非常に長命で、見た目に反して高齢とされ、口調は古風。
リーチの短い飛び道具やスキの大きい突進技など、クセのある技を多数所持している。これらをいかに活かすか、プレイヤーの技量と戦術が求められる。

裏話・トリビア・小ネタ

限られた期間でどれだけ出来るか~『ストリートファイターZERO』シリーズの開発理念~

本作は『ストリートファイターII』の続編の一つとして開発が開始された。
『ストリートファイターII』が産んだ対戦格闘ゲームブームが盛り上がる中、カプコンは『ストリートファイターIII』の企画を始動させたが、格闘ゲームの究極系を目指した同作は企画をまとめるだけで数ヶ月を要する程に難航し、カプコンは『ストリートファイターIII』とは別の『ストリートファイターII』の続編を用意することと決める。
更に、当時はカプコンアーケード作品で使用される基板が「CPS2」に代替わりし、旧基板となり在庫処理の必要が生まれた「CPS」への移植が可能な作品も求められたため、開発上のコンセプトは前述の移植のしやすさと「一定の開発期間でどこまで作り込めるか」に定められ、『ストリートファイターIII』の開発に主力スタッフが回ったこともあって、若手スタッフが今までにないチャレンジを多数試みる野心作となった。
「一定の開発期間」を実現するために用いられた手法の一つに、カプコンが対戦格闘ゲーム『ヴァンパイア』シリーズで採用した「アニメ絵(セル画)で用いられる影の塗り分けを用いたドット絵の使用」がある。
旧来のゲームではドットによってグラデーションを表現するために丁寧で時間のかかるドットパターンの構築を必要としていたが、これを省くことでクオリティの低下と引き換えにグラフィックの統一性と生産効率を大幅に上げたのである。
『ZERO2』『ZERO3』も新たなアイデアを次々実現していき、『ストリートファイターZERO』シリーズは後の作品に大きな影響を与える大ヒット作となった。

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