ラ・ラ・ランド(La La Land)のオマージュしたミュージカル映画まとめ

2016年に全米で公開されたミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」。
母国アメリカをはじめ世界中で大ヒットを記録し、アカデミー賞では監督賞をはじめ6部門で賞を受賞しました。そんな「ラ・ラ・ランド」にはミュージカル映画の名作のオマージュがちりばめられていて、それも見どころになっております。
今回は、「ラ・ラ・ランド」でオマージュされている映画について紹介します。

ミアの妄想の中でミアとセブが白い部屋を抜けてハイウェイのセットにやってくるシーン。
これは1952年に公開されたジーン・ケリー主演のミュージカル「雨に歌えば」の終盤に登場する試写会のシーンへのオマージュです。
制作している映画の試写会で、ドン(ジーン・ケリー)は映画会社のオーナーから、あとどれくらいで完成するか聞かれます。ドンはブロードウェイのシーンを撮影するつもりだと答え、そこから妄想シーンが始まります。そして豪華なセットの中で、きらびやかな衣装に身を包んだエキストラに囲まれ、ドンが「Broadway Melody」を歌います。
「ラ・ラ・ランド」のハイウェイのシーンは、「雨に唄えば」の「Broadway Melody」から来ています。

巴里のアメリカ人

ミアの妄想で、トランペットの演奏シーンの後、ミアとセブがセーヌ川を歩くシーンがありますが、これは「巴里のアメリカ人」のラストに登場するジーン・ケリーの妄想シーンへのオマージュになっています。
「巴里のアメリカ人」の主人公ジェリー(ジーン・ケリー)とリズ(レスリー・キャロン)は恋に落ちますが、リズに恋人がいることが発覚します。ジェリーはリズを忘れようとしましたが、忘れられずに告白します。しかし恋人と分かれることができないリズはジェリーの元を去ります。ここからジェリーの妄想するシーンが始まり、パリをイメージした豪華なセットの中で、ジェリーとリズが踊ることになります。
ミアとセブがセーヌ川を歩くシーンはこの「巴里のアメリカ人」の妄想シーンへのオマージュです。

ブロードウェイ・メロディ

ラストでミアが、セブとの成功物語を妄想するシーン。ジーン・ケリーのミュージカル映画風のシーンが終わった後、今度は宇宙をイメージした舞台で、ミアとセブがワルツを踊ります。
これは1940年に公開された「ブロードウェイ・メロディ」で、黄金期ハリウッドのミュージカル映画の中でもトップクラスのパフォーマンスと称され、伝説になっているエレノア・パウエルとフレッド・アステアのタップダンスへのオマージュです。
「ブロードウェイ・メロディ」で、フレッド・アステアとエレノア・パウエルのコンビは、白を基調にした衣装に身を包み、宇宙をイメージした舞台で、タップダンスシーンを披露しています。
「ラ・ラ・ランド」の妄想するシーンではタップダンスをワルツに変えて、宇宙をイメージした舞台、白を基調にした衣装をオマージュしています。

パリの恋人

「レッドバロン」

「パリの恋人」

パリの一連のシーンには他にも細かいオマージュがあって、パリのセーヌ川に登場する赤い風船を持った少年は、1971年に公開された「レッドバロン」に登場する赤い風船を持った少年へのオマージュだったり、ミアが凱旋門のセットの前で化粧をするシーンは1957年に公開された「パリの恋人」に登場するオードリー・ヘップバーンが凱旋門の前に立つシーンのオマージュだったり細かいところにもオマージュがあります。

「シェルブールの雨傘」のストーリー

「ラ・ラ・ランド」はストーリー自体も過去の名作へのオマージュになっています。
ハリウッド女優を夢見るミアとそれをアシストするセブとの関係は、ジュディー・ガーランド演じる女優のエスターが、ジェームズ・メイスン演じる元スター俳優ノーマン・メインのサポートによって、スター女優へと登り詰める姿を描いた「スタア誕生」へのオマージュ。
そしてラストで、ハリウッド女優を夢見るミアとジャズの復興を夢見るセブは、ラストでお互いの夢を叶えるため、それぞれ違う道を歩むことにしますが、これはカトリーヌ・ドヌーヴ演じるジュヌヴィエーヴが、アルジェリア戦争によって、ニーノ・カステルヌオーヴォ演じる恋人ギィと別れることになる姿を描いた「シェルブールの雨傘」のストーリーへのオマージュになっています。

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