Pink Floyd(ピンク・フロイド)とは【徹底解説まとめ】

ピンク・フロイドとは1965年にロンドンで結成されたイギリスのロックバンドである。その前衛的な音楽性とサイケデリックなサウンドは世界的な賞賛を得ている。哲学的な歌詞、実験的なサウンド、綿密な曲構成やユニークなライブパフォーマンスによって、彼らはポップ・ミュージックの歴史の中で最も成功した影響力の強いグループであると見なされている。作品の総売り上げは全世界で2億3000万枚以上を記録している。

The Division Bell(対/TSUI)

01 Cluster One
02 What Do You Want from Me
03 Poles Apart
04 Marooned
05 A Great Day for Freedom
06 Wearing the Inside Out
07 Take It Back
08 Coming Back to Life
09 Keep Talking
10 Lost for Words
11 High Hopes

前作「A Momentary Lapse of Reason」リリースから7年後の1994年にリリースされたピンク・フロイドのアルバムである。
イギリスやアメリカをはじめ、世界の多くのチャートで1位を獲得し、アメリカだけでも300万枚、全世界で1,000万枚以上売り上げる大ヒット作になった。「コミュニケーションの欠如による対立」というコンセプトを持ったアルバムで全体的に地味なアルバムに仕上がっているが、70年代の浮遊感溢れるプログレッシブなサウンドに回帰するようなアプローチが窺われる。
収録曲「Marooned」はグラミー賞ベスト・ロック・インストゥルメンタル部門を受賞し、バンド初のグラミー受賞作品となった。

The Endless River(永遠/TOWA)

01 Things Left Unsaid
02 It's What We Do
03 Ebb and Flow
04 Sum
05 Skins
06 Unsung
07 Anisina
08 The Lost Art of Conversation
09 On Noodle Street
10 Night Light
11 Allons-y (1)
12 Autumn '68
13 Allons-y (2)
14 Talkin' Hawkin'
15 Calling
16 Eyes to Pearls
17 Surfacing
18 Louder than Words

前作「A Momentary Lapse of Reason」から20年振り、2014年11月にリリースされたピンク・フロイドのラストアルバムである。
ロジャー・ウォータース脱退以降、デヴィッド・ギルモアが主導となってから3作目である。前作のセッション時に生まれた曲をベースに構成されており、ほぼ全編幻想的なアンビエントミュージックのようなインストゥルメンタル曲が占めている。最終トラックの「Louder than Words」のみデヴィッドの妻であるポリー・サムソンが提供した歌詞があり、ヴォーカルのあるトラックとなっている。この曲はシングルとしてリリースされている。元メンバーのロジャー・ウォータースはこの作品がバンドの最後になったことには好意的だが、作品は好みでないと語っている。

Pink Floydの代表曲

Arnold Layne

1967年にリリースされたピンク・フロイドのデビューシングル。
シド・バレットが作詞と作曲を担当しており、女性の服を盗む変質者であるアーノルドが刑務所に入るまでを描いた歌詞で、おもちゃ箱を音にしたようなサイケデリックな楽曲は大変人気であったが、倫理的に問題がありロンドンのラジオ番組では放送禁止になった。

Interstellar Overdrive

1966年に作曲され、67年リリースのデビューアルバム「The Piper at the Gates of Dawn」に収録されている10分近くの長さの曲。
今作はロックバンドによる最初期のサイケデリックな即興演奏を取り入れた楽曲だとされている。
ステレオバージョンでは曲の途中で音が左右交互にパンする演出があり、サイケデリックなサウンドをさらに強くしている。

A Saucerful of Secrets

1968年にリリースされた楽曲で同タイトルのアルバムに収録されている。
12分に及ぶインストゥルメンタルの楽曲で4部構成になっている。
メインソングライターであったシド・バレットが抜けた時期に制作され、メンバーが模索して出来上がった曲である。
作曲はデヴィッドによるものであり、各メンバーはこの曲のテーマを「戦争」だと述べている。

Green Is The Colour

1969年のサウンドトラック「Soundtrack from the Film More」に収録されている曲である。
ロジャー・ウォータース作曲でデヴィッド・ギルモアがヴォーカルを担当している。
アコースティックギターとピアノを中心とした曲でファルセットが用いられたヴォーカルも美しい。

Atom Heart Mother

1970年にリリースされた楽曲で同名タイトルのアルバム収録の曲である。
作曲家としてバンドメンバー全員がクレジットされており、5つのパートからなる20分を超える長尺の曲である。
オーケストラを起用しており、壮大な楽曲と見事な構成はピンク・フロイドの評価を飛躍的に向上させたと言われている。

One Of These Days

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