ガンダム・バルバトス(鉄オル)とは【徹底解説・考察まとめ】

ガンダム・バルバトスとは、アニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」に登場する機動兵器「モビルスーツ」の一体にして、同作の主役機である。物語開始の300年前に起こった「厄祭戦」時に建造された72機のガンダムタイプのうちの一機で、「バルバトス」の名はソロモン72柱序列8位の悪魔の名に由来する。

第1話ラスト、ギャラルホルンの襲撃で窮地に陥るCGSの少年達。その最中、CGS内に保管されていた厄祭戦時の「悪魔」、ガンダム・バルバトスを起動させ、ギャラルホルンのグレイズを叩きつぶす。長き眠りから目覚めた「悪魔」と、「目指す場所に辿り着く」ことを目指した少年の長き戦いが幕を開けたのだった。

「うるさいな…オルガの声が、聞こえないだろ」

第25話、グレイズ・アインの圧倒的な力の前に追い込まれるバルバトスと三日月。しかし三日月は、阿頼耶識との接続を限界まで高め、その負荷で右目から流血しながらも互角の戦いを繰り広げる。そして、今まで使いこなしきれなかった太刀でグレイズ・アインのコックピットを貫き、見事勝利を収めるのだった。

「使ってやるからもっと寄越せ…こんなもんかよ、お前の力は!?」

第38話、火星にて長き眠りから目覚めたモビルアーマー・ハシュマル。厄祭戦当時、人口の1/4を死に至らしめたという悪夢の兵器に挑む鉄華団とマクギリス。三日月はハシュマルに対抗すべく、再び阿頼耶識の接続を限界まで高め、互角の戦いを繰り広げる。その光景は、人を超越した「悪魔」としかいえないものであった…

「そうだ…俺達は、もうたどり着いてた。俺たちの、本当の居場所…だろ?オルガ」

最終話、ギャラルホルンの襲撃から鉄華団の仲間たちを逃がすべく、囮となって戦う三日月達。戦いの中満身創痍になりながらも、ギャラルホルン陣営のモビルスーツを次々と葬っていき、恐怖に陥れる。だが、反撃もここまでだった。機体も肉体も限界に達して事切れる直前、三日月が最後に思ったのは「目指した場所」に既にたどり着いている事への安堵であった。こうして、「悪魔」と少年らの長い戦いは終わりを告げた。

裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

「天使」と「悪魔」の対比

本作は「機動戦士ガンダム00」の直後より企画構想が始まっており、ガンダム00を意識してか、対照的になるよう設定がなされている。
例えば第一話にて、バルバトスは 地獄から蘇る悪魔 の如く地面から出現している。
これは 天から舞い降りる天使 の如く上空から降り立ったガンダムエクシア(エクシアの由来は能天使エクスシアから)と見事に対を成している。
他にも 無骨で荒々しい鉄血世界のモビルスーツに対し シャープで繊細な00世界のモビルスーツ、 数百年前のロストテクノロジーである鉄血世界のモビルスーツに対し、数百年後相当のオーバーテクノロジーの00世界のモビルスーツなど、色々と対照的になっている。
こんなところに注目し、両作品を見比べてみるのも面白いだろう。

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