うえきの法則(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『週刊少年サンデー』(小学館)に、2001年34号から2004年46号まで連載された。単行本は小学館:少年サンデーコミックスより全16巻。
正義感の強い中学生・植木耕助が異能力を駆使して悪と戦う姿を描いたバトル漫画。
連載終了後には2005年4月4日から2006年3月27日までテレビ東京系でアニメ化され、大好評に終わった。

「だったら、オレがやってやるよ!その“悪”全部ぶっ倒して!オレが、このバトル優勝してやる!!!」

同じく第三巻にて、ロベルトとの戦いで小林先生が犠牲になった後、空白の才を狙う者の大半が悪人であると知り、その際に放たれたセリフ。
後に彼は戦う覚悟を決め、バトルへと本格的に参加していく。

「強くなりたい!!!自分の“正義”が貫けるくらい…オレは強くなりたい!!!」

第6巻にて、ロベルト十団の力を前に成す術なく敗れ、無力な自身に怒りながら放ったセリフ。
この後テンコの協力により、植木は覚醒臓器で星を上げ、十団の一角を落とす。

森あい

「あんたの“才”……私が守る!!!」

第一巻にて、他人の為に平気で才を削っていく植木に対して、森が言い放ったセリフ。
しかしながら植木には余り効果がなく、植木はその後も他人の為に才を削っていくのであった。

「…ボクを………メガネ好きにしてください…」 「変態だ―――――!!!!」

第16巻にて産まれた、作中屈指の有名なシーンとも言える。
終盤で出会うことになる天界人、キルノートンのセリフに対しての、森のリアクション。
最終戦、アノンの圧倒的強さに、その知能の高さ(IQ179)のキルノートンは「100%勝てない」と理解してしまっているせいで、戦場へと行けずにいた。
そこに居合わせた森に「洗脳して戦場へ無理やり動かしてもらおう」との意図で放ったのが上のセリフである。
当然森にはそのままの意味で伝わり、この名言が産まれた。

佐野清一郎

「アホ…怖いに決まっとるやろ…でもな…友達失う方が百万倍怖いんじゃ…」

第9巻にて、ロベルトとの再戦時、圧倒的力の前に成す術なく倒れてしまう植木。
その植木にトドメを刺そうとするロベルトの前に立ちはだかった佐野と鈴子、一瞬で蹴散らされてしまう二人だが、何度でも立ち上がり、植木を守ろうとする。
そんな二人を前に、「死ぬのが怖くないのか?」と問うロベルト、それに対しての返答がこのセリフである。
続けて彼は「友達失うんは、もうごめんや!悪いケドなぁ!!友達守るためなら、なんでもすんでオレは!!!」と敵意をむき出しにし、ロベルトを戦慄させる。
これは彼がこの戦いの前に自身の担当神候補である犬丸が自分の為に自らルールを破り、地獄に落ちた事から来ている。

『うえきの法則』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

佐野くんは死装束?

彼の着ている浴衣は左前になっており、死に装束ではないか、という質問が読者からきたが、作者が知らずに描いたということが最終巻のおまけページで判明している。
だが作者が気付いた後も、佐野は「温泉に入っていないときは死んだも同然」ということにしてあえて変えなかった。

ロベルトくんの恋路

ロベルトとの和解後、同時に鈴子とも和解する機会があったのだが、その際どういうワケか、ロベルトは鈴子の前で「雑魚」発言をしてしまったらしく(本人に全くもって悪気はない)、全治一カ月の怪我を負ってしまった(植木たちはその出来事を「血の惨劇事件」と呼んでいる)ために、このことがトラウマとなったのか、その後、眼鏡でおさげの女の子恐怖症になってしまったことが、続編『+』の4巻のおまけ漫画にて語られている。

ロベルトも鈴子の事が好きだったらしく、結両思いだったハズの恋だが、ロベルトのたった一言の失言で呆気なく終焉を迎えたのだった。

植木の好きな人は誰?

才を失う前は女にもモテ、天才で、スポーツ万能だった植木。
女子に告白された時の返事に「好きな人がいる」と断っていたが、本編では明かされることはなかった。
また、続編である+の四コマにて森あいにそのことを聞かれるが、答えは明らかになっていない。

元々は1話読み切り?

元々この作品は1話読み切りの作品として福地が小学館に持ち込んだものである。
ところがその内容の面白さに担当者が「5話掲載の短期連載にしてもらいたい」と連絡し、福地が追加の原稿を書いていると再び小学館から連絡が入り、本格的な長期連載となった。

テレビアニメ

2005年4月から2006年3月まで、テレビ東京系列にて放送された。
それまでこの枠はNASのセールス枠だったが、本作は電通に変更された。
これ以降テレビ東京系列月曜18時30分から19時00分のテレビアニメ枠は、2014年4月開始の「ヒーローバンク」まで一時中断する。

既に原作が完結していた為、作品の無理な引き延ばしがない。
また、大幅な作画の修正が行われ、シーン、セリフなどの変更、削除、追加などがかなり多い。

主題歌

Hideki6
Hideki6
@Hideki6

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