無職転生 - 異世界行ったら本気だす -(Mushoku Tensei)のネタバレ解説まとめ

現代日本に住む34歳のニート主人公。彼はある日、家族から家を追い出されてしまいます。人生を後悔しながら路頭に迷うなか、トラックに轢かれそうになっていた高校生3人を助けようとして死亡します。その後、異世界でルーデウス・グレイラットとしてこの世に転生しました。
理不尽な孫の手によるライトノベル。「小説家になろう」で常にランキング一位。2012年9月連載し、2015年4月で完結しました。

【第三章】冒険者入門編

真っ白い空間にいたルーデウスはすぐにここは夢の中だと理解した後、謎の人物と出会います。その人物は自身を神様と言い、人神と名乗ります。この世界の人物ではないルーデウスを気に入った人神は彼に助言を与えます。それは、目が覚めたら近くにいる男を頼り、そして彼を助けなさい、という言葉を残して人神は消えました。
光によって魔大陸に飛ばされたルーデウスたち。光に飲み込まれる瞬間にエリスと手をつないだおかげでエリスとは離ればなれにならずに済みました。
起き上がったルーデウスが初めに出会う相手はスペルド族のルイジェルドでした。以前ロキシー・ミグルディアからスペルド族は緑色の髪が特徴で凶暴なため近づいてはならないと聞いていましたが、予想に反して目の前の男性はルーデウスたちが寝ている間に魔物に襲われないように見守っていました。ルイジェルドの話によると、ルーデウスたちは空から魔大陸へと落ちたと言います。
なぜ自分たちが魔大陸へと飛ばされたのかわからないルーデウスたちはとりあえずロアの町に戻ることにします。魔大陸は他の大陸と違い、食料がかなり少なく、魔物も凶暴なのがかなり多いということです。
そんな幼いルーデウスたちを放っておけないルイジェルドは、中央大陸にあるフィットア領を目指すルーデウスと同行することになります。
その過程でルーデウスたちはギルドのルールや魔物退治について冒険しながら学んでいきます。
そしてある日、ルーデウスはルイジェルドの口からスペルド族についての真実を知ります。
一般的にスペルド族は、四百年前の人族と魔族による争いが行われた人魔大戦で、敵味方問わず味方の魔族さらに女、子供さえも手にかける人物として伝えられています。ですが、当時人魔大戦時で活躍していたルイジェルドから聞いた話によると、それはラプラスの陰謀でした。ラプラスとは魔神ラプラスのことで、四百年前の人魔大戦で魔族側の中心人物でした。スペルド族も早い段階でラプラスの親衛隊でした。そんなある日、ラプラス戦役の中期、中央大陸の侵攻が始まった頃にラプラスはある槍を持ってスペルド族の戦士団の元に訪れました。ルイジェルドはこれを仮に悪魔の槍と呼んでいます。禍々しさを感じ取れる槍は、使用を反対する者も出ました。しかし、当時戦士団のリーダーだったルイジェルドは悪魔の槍を強要します。それが主君ラプラスへの忠義だと信じていました。悪魔の槍は戦闘力を劇的に飛躍するほど強力でしたが、使用するごとに使用者への魂を黒く染めあげる物でした。そんなある日、魂を蝕まれた戦士団は周囲にいる者たちを無差別に攻撃し始めます。それはルイジェルドの集落へと及びました。我を失ったルイジェルドは親を殺し、妻も殺し、姉妹、そして自分の子供さえも殺します。戦士として育てられたルイジェルドの子供は、死の間際にルイジェルドの持っていた悪魔の槍を破壊しました。そこで、ルイジェルドの長い悪夢は終わりを告げます。
目を覚ましたルイジェルドは他の暴れていた戦士たちの悪魔の槍を叩き折り、目を覚まさせました。数年間の潜伏の末、三英雄と呼ばれる者たちとラプラスが戦っているところに横やりを入れ、魔神ラプラスへの復讐に成功します。
復讐に成功しましたが、スペルド族が行ってきた悪評は消えませんでした。スペルド族はその後迫害を受け、他の戦士たちとは散り散りになり、ルイジェルドさえ彼らの行方が分からなくなっていました。
現在、ルイジェルドはスペルド族の悪評を取り除くのを目標としています。

【第四章】渡航編

長い時間をかけて魔大陸を横断し、ついには魔大陸唯一の港町ウェンポートに到着したルーデウス一行。
ルーデウスはこの町で久しぶりに夢の中で人神と出会います。人神の助言でルーデウスは言うとおりに、可愛らしい姿の女の子と接触するとその子は、人魔大戦で魔族を率いて戦い、大敗した不死身の魔帝キシリカ・キシリスでした。キシリカに食料を与えると、彼女から魔眼を授けられます。その能力は相手の動きを先読みすることができる予見眼でした。
ルーデウスたちは次の大陸、ミリス大陸へ向かうため船に乗ろうとしましたが関所で止められます。入国の際に税金の支払いが必要で、スペルド族のルイシェルドは法外な金額を要求されてしまいます。払えないルーデウスたちはルイシェルドを密航船で大陸を渡らせることにします。密輸船は人を運ぶ場合、全ての人を奴隷として扱うと言います。密輸人に指定された通り、ルイジェルドは後ろ手に手枷をつけている状態で乗船します。
ミリス大陸のザントポートに到着したルーデウスは先についたルイジェルドと合流するために密航人のアジトに赴きます。そこでルイジェルドから獣族の子供たちが誘拐され、囚われていることを聞きます。正義心の強いルイジェルドは子供たちを救いたいということでルーデウスはルイジェルドの手枷を解放すると、ルイジェルドは密輸人たちを一掃します。
獣族の子供たちを引き連れてアジトを脱出しますが、アジトにはドルディア族の神獣がまだ残っていました。ドルディア族の大切な聖獣と言うことで、子供たちの願いを聞いたルーデウスはアジトに戻ることになります。
無事に囚われた聖獣を解放したルーデウスでしたが、子供たちを救出しに来たドルディア族の戦士にルーデウスが密輸人の一味だと思われて捕まります。その後、誤解が解けました。

【第五章】再会編

ミリス神聖国の首都ミリシオンでルーデウスは一人で町を散策していると子供を入れた袋を抱きかかえた一団と遭遇しました。
見捨てようと考えたルーデウスでしたが、子供好きのルイジェルドだったら助けるだろうと思い、ルーデウスは誘拐団の人たちのところへ殴り込みに行きました。途中腕の立つ団長らしき人と交戦しましたが、それがルーデウスの父パウロでした。
両者は一時休戦した後、酒場でルーデウスは今までの経緯を語りますが、相互理解の違いで喧嘩をします。
後にルーデウスは知ります。フィットア領消滅事件によってその地にいた、たくさんの人たちが世界中に転移されていました。転移した先で戦争に巻き込まれたり、魔物に襲われたり、多くの命が失われました。そして奴隷になる人もいました。パウロ達一団はそんな被害に遭っている人たちを救うための一団を結成していました。
ルーデウスとパウロの親子は、パウロの冒険者時代の仲間であったギースの仲介により、仲直りします。
後日、フィットア領が草原と避難キャンプしかないと聞いたルーデウスでしたが、旅の目的地は変わらず旅を続けます。どちらにせよ、ボレアス家の令嬢エリス・ボレアス・グレイラットを送り届けなければなりません。

【第六章】帰郷編

シーローン王国に到着したルーデウス一行。この国でグレイラット家の侍女であったリーリャとその娘アイシャが囚われていると人神に聞いて立ち寄りました。しばらく町を探索していると、小さい女の子が兵士たちに追われていました。ルーデウスは彼女を助けるとそれが自分の妹、アイシャだと気づきます。アイシャは城に囚われた母リーリャを救うために城を脱出していました。ルーデウスはリーリャを救うために動きます。
リーリャを捕らえていたのは第七王子パックス・シーローンでした。パックスは、以前この城で自分の教師だったロキシーを性奴隷にするために、彼女に親しいルーデウスを誘き寄せようと彼の侍女リーリャを捕らえていました。そしてさらに捕らえたルーデウスをロキシーを誘き寄せようとしていました。しかし、ルーデウスは第三王子ザノバ・シーローンを味方に付け、リーリャを無事に解放。普段問題を起こすパックスの扱いに困った国王は国外処分をしました。
無事に救った後、ルーデウスは旅を再開します。リーリャとアイシャ親子はパウロ達のいるミリス大陸へと向かいます。
旅を続けて一本道が続く渓谷を歩いていました。この渓谷を超えればアスラ王国内となります。フィットア領はアスラ王国内なのでもうすぐ目的地に着くというところで、謎の二人組と出会います。一人は三白眼の男性で、もう一人は仮面をかぶった黒髪の女性でした。
謎の男性の名前はオルステッドと名乗ります。彼から人神という単語に聞き覚えがあるか、という質問に、ルーデウスは安易に答えてしまいます。なぜか人神に敵意を持つオルステッドはルーデウスに攻撃を仕掛け、殺し合いに発展しました。ルーデウスは胸に穴を開けられてやられます。意識を失う寸前、オルステッドの相方の女性が彼を生かした方が良いのではないかという言葉を耳にします。オルステッドは治癒術を行い、ルーデウスは九死に一生を得ます。
無事に旅を再開するルーデウスたちはフィットア領に辿り着きました。フィットア領はなにもない草原ばかりで唯一の建物は難民キャンプでした。
最終目的地の難民キャンプに辿り着く目前で、ここまで共にしたルイジェルドはここでルーデウスたちと別れます。ルーデウスとエリスは旅をして既に一人前の戦士に成長したとルイジェルドは判断しました。もう自分というお守りは必要ないという言葉を残します。
ルーデウスはここまで同行してくれた彼に感謝しながら別れます。
そして難民キャンプに辿り着いたルーデウスたちは転移事件の際に別れてしまったギレーヌと久しぶりに出会います。ボレアス家の執事もいました。二人はエリスたちにある事実を告げます。それはエリスの両親、そして祖父のサウロス・ボレアス・グレイラットが亡くなったという事実でした。両親は転移された場所が悪く紛争に巻き込まれてなくなり、祖父はフィットア領転移事件の責任を取らされ、処刑されました。
エリスはルーデウスに励まされた後、将来的に自分の力がルーデウスの役に立てるようにと考え、ギレーヌと共に旅立ちます。

【第七章】入学編

フィットア領消滅事件から五年が経ちます。
母親ゼニスの行方を探すルーデウスは中央大陸の北部にある別名「北方大地」にいました。彼は冒険者として活躍しており、巷で「泥沼」という二つ名で呼ばれていました。その名の通り、彼は敵の足元に泥沼を発生させて動きを奪う、水魔術と土魔術の混合魔術「泥沼」を得意としていることから人々に呼ばれています。ルーデウスの狙いは冒険者として活躍し、自分の名声を上げていくことで噂がゼニスの元まで流れて逆に見つけてもらうことでした。そんなある日、噂を聞き付けてルーデウスの元に来たのはパウロのかつての冒険者時代の仲間、エリナリーゼでした。エリナリーゼはルーデウスに朗報を伝えます。それは母ゼニスが見つかったことでした。
ゼニスはベガリット大陸の迷宮にいるらしいとのこと。なぜ知っているのかと言うと、ロキシーがルーデウスを探索している間に魔大陸で魔帝キシリカ・キシリスと出会います。縁によってロキシーはキシリカから魔眼を授かります。魔眼の種類は千里眼で、遠くにいる人物を探したり、見つけることが出来る能力でした。ロキシーはその能力でルーデウスの安否を確認し、彼の母ゼニスの居場所を突き止めました。ルーデウスは一人でも大丈夫だろうと感じたロキシーはゼニスの情報をパウロに伝えるためにミリス大陸へ向かいました。
ルーデウスもすぐに向かいたいところでしたが、もうすぐ冬が来る時期でした。ルーデウスのいる北方大地の冬は厳しいため、冬が過ぎてからゆっくりとベガリット大陸に向かうことにします。
そんなある日、ルーデウスの元にラノア魔法大学からの推薦状が届きます。当初ルーデウスは行くつもりはありませんでしたが、久しぶりに出会った人神の助言で行くことになります。ルーデウスはラノア王国へ出立します。
ラノア魔法大学に到着したルーデウスは教頭ジーナスに挨拶した後、教頭から入試試験を受けることになります。入試試験は魔術の模擬試験で、対戦相手は白い短髪で、サングラスを掛けている小柄な少年でした。ルーデウスはその対戦相手を圧勝します。
このときルーデウスは気づいていませんが、実はその少年フィッツは、男装をしていたルーデウスの幼馴染であったシルフィエットでした。

【第八章】特別生掌握編

ラノア魔法大学に入学したルーデウスはいろんな人たちと出会いました。それはルーデウスがエリスと共に旅をした冒険者時代にシーローン王国でリーリャ救出の際、世話になってもらった第三王子ザノバだったり、ドルディアの里の戦士長ギュエスの娘リニアとその相棒プルセナだったり、自称天才魔術師を名乗るクリフ・グリモルだったりします。
ザノバはルーデウスの作る人形に感銘を受けていました。ザノバは彼の技術を伝授してほしいと懇願します。ただ、ルーデウスの作る人形は特殊でした。それは土魔術を使用した人形作りで、しかもそれを無詠唱で行います。無詠唱を使える人はかなり限られており、一般の人はまず使えません。ザノバもそのうちの一人でした。
男装のフィッツの話によると、幼いころから魔術の訓練を行うと基礎魔力が上がり、無詠唱行いやすくなる、とルーデウスは聞きました。ザノバは本当は自身で制作を行いたいのだが、どんなに頑張っても無詠唱が使えない為、仕方なく奴隷を購入してその子に人形制作技術を磨かせることにします。ルーデウス、ザノバ、仲良くなったシルフィエットと共に奴隷市場へと赴いた後、ドワーフの少女を購入しました。その少女をジュリエット(通称ジュリ)と名付けました。
ある日、ルーデウスはある人物と出会います。その人物は、冒険者時代にルーデウスがフィットア領に向かう旅の途中で殺し合いをしたオルステッドと一緒にいた仮面の黒髪の少女でした。
彼女の名はナナホシ・シズカで、ルーデウスと同じ現代日本から異世界に来た人物でした。ただ、彼女の場合はルーデウスと同じ生まれ変わる転生ではなく、体をそのまま異世界に移動する転移でした。昔オルステッドに殺されそうなルーデウスを生かした理由はルーデウスが自分と同じ転移者と気づいていたからでした。
彼女が異世界へ転移した時代は「フィットア領転移事件」後のフィットア領でした。草原の中で急に転移された彼女は右も左もわからずのところ、オルステッドと出会い、保護されます。この世界で生きるために言語、文化、魔術、通貨などを学びます。そして現代知識を生かして異世界を発展させ、莫大な資金を得ました。ただ、彼女はこの世界を良くしようとか成り上がろうとは思っていませんでした。彼女は稼いだ資金を使って元の自分の世界へ帰る研究につぎ込んでいました。
なぜオルステッドは人神に敵意を持っているかとルーデウスは質問すると、彼女がオルステッドから聞いた話によると個人的な恨みでした。それ以上はナナホシも詳しい事は知りませんでした。オルステッドがルーデウスを殺そうとした理由は、ルーデウスが人神の手足のように動いてくれる使徒だと思ったからでした。当然、ルーデウスは使途ではありません。
ナナホシは現在サイレント・セブンスターという偽名を名乗っていて、ラノア魔法大学で自分の世界に帰るために研究をしていました。彼女は同じ地球人のルーデウスに共に元の世界に帰れるよう協力を求めます。ルーデウスは今の生活が気に入っているため拒否しますが、協力することを約束します。

【第九章】シルフィエット編

シルフィエットは昔フィットア領転移事件で飛ばされました。飛ばされた先はアスラ王国の王城内にある庭園でした。落ちた先の庭園にはアスラ王国内において、最も危険な魔物の一種タ―ミネートボアがいました。脅威を感じたシルフィエットは中級魔術「アイシクルブレイク」を発動し、氷漬けになったボアは砕けます。
転移の際、空中から庭園に落ちた彼女の体はボロボロでした。その彼女の元に一人の少女が話しかけます。少女の問いに、シルフィエットは答えると、そのまま意識を失います。これが、シルフィエットと、アスラ王国第二王女アリエル・アネモイ・アスラとの出会いでした。庭園にいた魔物はアリエルに向けた刺客が放った物でした。シルフィエットは事実上アリエルを救ったということで、身内を失ったシルフィエットはアリエルに保護され、そのままフィッツという名前で彼女の護衛となります。
ある日、アリエルの元に刺客が頻繁に表れるようになりました。王宮内であるにもかかわらず簡単に入り、しかもそれが見咎められないとなるとこの状態を危険と判断して、フィッツを含めたアリエル一行はラノア魔法大学に留学と言う形で亡命しました。その先でルーデウスと再会を果たしたのです。
シルフィエットはかつての幼馴染であったルーデウスに想いを寄せていました。そんな恋心を抱く彼女に、彼女の仲間アリエルとルークは協力します。ルーデウスに自分の思いを伝えたいシルフィエットは、最初アリエルたちの提案を行っていましたが、ことごとく失敗に終わります。ですが、最終的にシルフィエットは自分の正体と想いを伝えることが出来ました。

【第十章】新婚編

アリエルとルークの協力もあってルーデウスとシルフィエットは結婚することになりました。
結婚式をあげようと考えるルーデウスでしたが、この世界では夫婦になる際に決まった手続きや儀式はないようで、この世界で共通している夫婦という認識はマイホームを持っていることでした。
ルーデウスは結婚式の披露宴を行うために、まずは新しい家を探した後、内装を整えます。新しい家は見た目として家というより屋敷でした。その後、ルーデウスとシルフィエットは友人・知人を、新しい住居となる屋敷に呼び寄せて披露宴を行います。
こうしてルーデウスは無事に披露宴を終え、その後の生活はシルフィとの夫婦水入らずの生活でした。

【第十一章】妹編

シルフィエットとの生活を謳歌していたルーデウス。そんなある日、彼の元に父パウロからの手紙が届きました。
手紙の内容は、パウロの冒険者時代の仲間と共にベガリット大陸へ向かった、という内容でした。ただ、ベガリット大陸は魔大陸の次に過酷な土地な為、ノルンとアイシャ子供二人を連れていくことができなかったため、妹二人を護衛二人付きでルーデウスのところへ向かわせました、とありました。一人はジンジャーと言う名の護衛兵士で、もう一人の護衛はかつてルーデウスと馴染みのある人物という内容を含ませていました。パウロは彼らに子供たちを任せました。
妹たち二人がルーデウスの住んでいる町に着いたら、妹たちと一緒に住む場所を用意して学校にも通わせてほしいともお願いされていました。文面からルーデウスを信頼しているのを感じたルーデウスは信頼に応えねばと励みました。
ある日、元の世界に帰るために研究をしていたナナホシが研究に詰まり、精神が参っていました。彼女の研究になんとか協力できないかと感じたルーデウスは、友人たちに相談して彼女に会わせます。すると友人たちの助言によってナナホシの研究が一歩進みました。その後、研究が一歩進んだ祝いとして、知り合いみんなで酒場で宴会を開きます。
宴会が終わった後、ルーデウスとシルフィエットが酔いながら帰宅すると、家の前でアイシャとノルン妹二人とその護衛がいました。護衛二人の中に、かつてルーデウスを魔大陸から中央大陸のフィットリア領まで護衛してくれた人物がいました。その人物はルイジェルドでした。久しぶりに出会ったルイジェルドをもう少しゆっくりさせたかったルーデウスでしたが、ルイジェルドは断ります。
ルイジェルドは人魔大戦後の迫害で散り散りになった自分の仲間が、この先の東にあるという情報を得ていました。無事に妹二人をルーデウスの元に送り届けた彼は、かつての仲間を探すために再び旅をつづけました。
姉妹の処遇を考えるルーデウスはまずは学校へ通わせようとしますが、アイシャは学校へ行かず、侍女としてルーデウスの身の回りのお世話をしたいと言ってきます。ルーデウスは彼女の希望通り、侍女として働かせます。一方ノルンはルーデウスたちと一緒に住まわず、学校の寮に住みたいと言ってきます。本来手紙の内容ではルーデウスたちと一緒に住むと書かれていましたが、ルーデウスは希望通りに寮に住まわせます。そのせいでアイシャは贔屓だと訴え始めますが、何とか諫めます。
ノルンはルーデウスやアイシャのような優秀と呼ばれる出来る子ではありませんでした。その為、以前の学校にいた時成績をアイシャと比べられてコンプレックスになっていました。さらにお父さん子のノルンは、以前ルーデウスがパウロと親子喧嘩をした際、パウロを一方的に殴っていたところを目撃しているため、彼に対して好意を持っていませんでした。ルーデウスはそんなノルンの心情を捉え、一旦距離を取ったほうが良いと判断します。
順調に学園生活を満喫していたノルンはある日部屋に引きこもってしまいました。学園ではルーデウスは優秀で知名度もすごく高い存在でした。兄と比べられたくないノルンは兄に対して嫌悪感や恐怖その他諸々の感情が混ざり合っていました。心配したルーデウスは引きこもっていた彼女の部屋へなんとか侵入します。前世で自分が引きこもりの経験をしていたルーデウスはこの場合はノルンに頭ごなしになにかを言うのは逆効果を知っていました。ですがその先、ルーデウスは彼女をどうすればいいのか、わかりませんでした。ただ、彼女の反応を待つしかありませんでした。
そこで、彼はあることに気づきました。前世で引きこもりになってた自分に、熱心に元気づけようとしていた兄がいたことを。その時の兄の気持ちは、今の自分と同じなんだと感じました。
しばらくすると、ノルンは兄の存在に気付きました。ノルンはパウロとルーデウスの親子喧嘩がきっかけで、今まで兄の事嫌っていました。しかし周囲の人たちが兄ルーデウスを褒め称え、憧れのルイジェルドでさえルーデウスの味方をします。しかし、ノルンの記憶では父パウロを殴っていた彼の姿でした。それが次第に自分にも手を出すのではないかと悩みはじめます。
ですが、部屋に引きこもっていた彼女が見た先には、これ以上ノルンに近づくと拒絶されるかもしれない、と恐れる兄の姿でした。すると、不思議とノルンは兄に対しての恐怖と嫌悪感が無くなり、涙を流し始めました。そして、ノルンは普通の学園生活に戻ります。
そんなある日、ベガリット大陸へ行ったパウロ達からの緊急メッセージがルーデウスに届きました。それは救援の要請でした。この時シルフィエットのお腹の中には子供が授かっていました。本来は安心させるためにシルフィエットの近くにいる必要がありましたが、ルーデウスはベガリオット大陸へ向かうことを決意します。

【第十二章】ベガリット大陸編

父からの救援を聞いたルーデウスは、父パウロの冒険者時代の仲間であるエリナリーゼと共にベガリット大陸に向かいます。ルーデウスたちのいる北方大陸はベガリット大陸へ渡るには一年近くかかってしまいます。ナナホシはルーデウスに一気にその場所へワープすることが出来る転移装置の居場所が書かれた地図を渡します。そしてルーデウスたちは転移装置を使ってベガリット大陸へ赴きました。魔物も強力なベガリット大陸はかなり過酷な土地でした。ルーデウスたちは進み、バザールを発見しました。
そこでルーデウスは行商人の護衛を受けながら、砂の戦士たちとともに大陸を渡り歩きます。同時に、パウロ達のいる迷宮都市ラパンを目指します。

【第十三章】迷宮編

迷宮都市ラパンに到着したルーデウスたち。まずはパウロ一行と話をするために町を散策していると、パウロの仲間ギースと出会います。パウロ達のアジトに案内されたルーデウスはそこで情報交換を行います。母ゼニスは迷宮区の最奥に囚われているらしいとのことでした。
ゼニスはフィットア領転移事件で飛ばされてから何年も経っています。それが転移先が人間が住めない魔物だらけの迷宮洞窟内で、しかも迷宮の最奥です。普通ならゼニスが死んでいてもおかしくありません。ですがパウロは、ゼニスは迷宮区最奥にいる、と言う千里眼を使ったロキシーの言葉を信じて迷宮探索をしていました。そしてゼニスが生きているのと信じていました。
そしてルーデウスは最近起こった新たな事実を知ります。それは数日前、パウロとパウロの仲間と共に迷宮を探索していたロキシーがはぐれてしまって迷宮内に残っていました。ルーデウスは迷宮区の探索兼、ロキシー探索をします。
一方ロキシーはパウロ一行とはぐれてから何日経ったのかわかりませんでした。次々に襲い掛かってくる魔物たちから身を守るロキシーの体は既にボロボロでした。そこへ魔物が襲い掛かります。ロキシーはもうだめだと判断したところ、ルーデウスの氷魔法によって魔物が倒され、間一髪のところで救われます。
この時をきっかけに、ロキシーは今まで子供だと思っていたルーデウスに恋心抱くようになります。
一旦地上のアジトに戻って体勢を立て直した後、再び迷宮探索を開始したルーデウスたち。探索は順調に進み、ついに迷宮区の最奥に辿り着きました。最奥には転送装置がいくつもあり、そのうちの一つがゼニスが囚われている部屋へと続くワープ装置で、それ以外の装置は各場所にランダムで転送するトラップでした。パウロ一行が悩む中、ルーデウスはボス部屋への入り口はワープ装置ではなく、隠された階段だと気が付きます。最奥のボス部屋へ進むことが出来ました。
最奥には囚われたゼニスと、そこを守る番人のヒュドラがいました。ゼニスは凄まじい大きさを持つ緑色の魔力結晶の中に囚われていました。なぜゼニスが結晶の中にいるのか疑問を持つルーデウスでしたが、妻を助けようと焦ったパウロが急に 飛び出し、戦闘が開始されました。
ヒュドラは強敵でした。魔術攻撃は効かない、剣で首を切っても再生します。ですが、ルーデウスの作戦とパーティーの連携によってヒュドラを倒しました。しかし代わりにパウロはルーデウスを庇って戦死してしまいます。さらに、無事救出したゼニスは言葉を出さず、記憶もすべて失って、廃人となっていました。次々と悲しい出来事が降りかかって落ち込むルーデウスに、師であったロキシーは彼を慰め、ルーデウスの心を救います。その後ロキシーは自分の想いを彼に伝えました。
ルーデウスは彼女の想いに応えるため、ロキシーを第二の妻として向かい入れることを決意します。
後日、結末を妹のノルン達に伝えるため、パウロが抜けたルーデウス一行はルーデウスの自宅へと赴きました。
すべて終えたルーデウスは父が眠る墓で、盃を酌み交わします。

【第十四章】日常編

ラノア王国へ帰ってきたルーデウスたちは普段の日常生活へと戻りました。
妻シルフィエットは子供を出産しました。産んだ子は女の子で、名前はルーシーと名付けられました。ルーデウスはもしかしたらルーシーも自分と同じ転生者ではないのかと思いましたが、たとえ転生者でもパウロやゼニスが自分を大事に育ててくれたように彼女も自分と同じように育てることにします。
ルーデウスの第二の妻ロキシーは、ラノア大学で教師になりました。この時のロキシーは水属性魔術のランクでは水聖級から水王級へとなっていました。ルーデウスはロキシーに水王級の魔術を教えるように頼み、ルーデウスも水王級へとなりました。そして妹のノルンはいつの間にかファンクラブが出来ていたり、卒業式があってルーデウスの友人兼先輩のリニア・デドルディアとプルセナ・アドルディアが卒業したりします。
そんな何気ない日常が過ぎます。

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