ゴジラ(84ゴジラ、The Return of Godzilla)のネタバレ解説まとめ

ゴジラ(The Return of Godzilla)とは、日本を代表する特撮映画「ゴジラシリーズ」の第16作目として、1984年に公開された怪獣映画。1954年以来、30年ぶりに出現したゴジラと人間の戦いを、当時の世界情勢等も織り交ぜながらリアリティ溢れる描写で描いている。
1990年代のヒットシリーズとなる「平成VSシリーズ」の事実上の第一作目にして、導入部にあたる作品でもある。

ゴジラ

本作のゴジラは、昭和シリーズ末期に見られた「人類の味方」としての姿を廃し、原点回帰を目指して「怖いゴジラ」「核エネルギーを吸収する」といった設定が付与された。また、ゴジラの身長は襲撃先の新宿高層ビル群に合わせて旧来の50メートルから80メートルに巨大化されている。
造形面では初代をイメージし、凶暴な目つきをしたものとなっており、鳴き声も前シリーズでやや甲高かったものを初代の低く重厚なものに戻している。

更に、細かい表情付けのため、着ぐるみとは別途に「サイボットゴジラ」と呼ばれる巨大なロボットが製作されており、アップでの撮影用に用いられた。しかし、着ぐるみとは顔が大きく異なっているため、劇中のイメージにばらつきが出やすい要因ともなっている。

特撮

特撮面では、原子力発電所や東京の街並みなどが精密なセットによって再現されており、それまでのお正月映画ではありえないほどの予算、期間を費やして作られている。特に新宿の高層ビル群のセットは、それだけで1億5000万円を費やしているといわれる。

名言・名セリフ/迷言・迷セリフ

「その化け物(=ゴジラ)を作り出したのは人間だ。人間の方がよっぽど化け物だよ」 ―林田信

牧に取材を受けた際、「ほとんどの人間は、ゴジラは放射能が生んだ化け物だと思っている」という言葉を受けて放った言葉。
元はと言えばゴジラは、人間の核実験の影響で生まれた存在。ゴジラを良く知る林田だからこそ言える、重みのある一言。
ゴジラシリーズの他作品でも、同様のニュアンスの発言が度々登場している。

「非核三原則が我が国のエゴイズムだと言われるのなら、それは認めざるを得ません。しかし、核を使いたがるのもアメリカとソ連のエゴイズムではないでしょうか?」 ―三田村清輝

日本政府が非核三原則を持ち出してアメリカとソ連の核攻撃の提案を退けた際、「それは日本のエゴイズムだ!」という両国に対し、
毅然とした態度で放った言葉。
唯一の被爆国である日本だからこそいえる言葉であり、現実にも通じるものがある一言ともいえる。

「でっかい顔して歩くんじゃねえ、この野郎田舎モンが!新宿歩きゃ都会人なんだ、そう思ってんだろうお前!」―浮浪者

ゴジラ襲撃の影響で無人となった高層ビルのレストランでただ飯を食らっていた時、ゴジラに遭遇して腰を抜かしながらの一言。
作中どころかシリーズ屈指の迷言だが、これは演じた武田鉄矢が上京したての頃、実際に言われた台詞を基にしたアドリブとの事。
またあたかも浮浪者に元気よく挨拶するかのごとく吠えるゴジラも、どこか笑いを誘う。
シリアス一辺倒な本作における、貴重な箸休め的シーンといえよう。

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