美男高校地球防衛部(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

美男高校地球防衛部とは、2015年1月から3月に『美男高校地球防衛部LOVE!』として第1期が、2016年7月から9月に『美男高校地球防衛部LOVE! LOVE!』が第2期として放送されたアニメ作品。
愛の力を授けられたことで、愛の戦士、バトルラヴァーズに変身した男子高校生達の活躍を、まったり、ゆるゆるな日常と友情を織り交ぜながらコミカルに描いている。

自分の歯ブラシを使用したのは誰なのか。
硫黄による犯人探しが開始される。
当然、防衛部のメンバーは否定する。

そんな中、別に歯ブラシを使われたくらい良くないか、と発言をした煙に疑いの目が向けられる。
更に硫黄と特別仲が良く、女にもてると言いながら、実際、女といるところを見たことがない、と言う熱史の発言により、立にも疑惑の目が向けられる。
だが、そんなシリアスな雰囲気をぶち壊すような博愛主義者湯基の、別に誰が歯ブラシを使ってもいいじゃないですか、の一言で、とりあえず、その場はお開きとなる。

部屋に戻った湯基達は、敷かれてあった布団に横になる。
しかしわくわく気分は止まらず、肝試しを行うことにする。

煙と熱史、硫黄と立がペアとなり、森の中を歩くことに。
だが、硫黄の歯ブラシ事件のこともあり、互いが互いに疑惑の眼差しを向け、どうにもぎこちない雰囲気が蔓延する。

一方、生徒会も外を歩きに出ていた。
しかしその最中、錦史郎と阿古哉は、燻とはぐれてしまい、防衛部が肝試しを行っている森の中へと足を踏み入れてしまう。

そして人目を隠れて、ペアを組んでいたウォンさんをもふもふしていた湯基は、満足して、先へ進もうとする。
だが、その途中、ウォンさんと俵山が足を滑らせ、崖から転落してしまう。

気を失っていたウォンさが目を覚ますと、俵山の姿が消えていた。
転落した衝撃で生き返った俵山は、森の中をさまよう。
すると動物を捕獲するための罠にかかってしまう。

その物音、叫び声に、もしかした硫黄の歯ブラシを利用したかもしれない痴漢が姿をあらわしたのでは、と思い込んだ煙と熱史、硫黄と立。
物音、叫び声がした方向へと足を運び、そこに立っていた人物に飛びかかる。

すると、煙が抱きついたのは錦史郎、立が飛びつき、押し倒してしまったのは阿古哉だった。

一方、ゴール地点でひとり、待ちわびていた湯基。
退屈も頂点に達しようとしたその時、ようやく煙たちが姿を見せる。

その湯基たちの存在に、自分の学校の生徒だと気が付いた俵山は、助けを求めようと罠の中でもがく。
するとその姿が湯基達には怪人に見えてしまう。
かくして、バトルラヴァーズへと変身した湯基達に成敗されてしまった俵山は、再び、仮死状態へと戻ってしまった。

後日、俵山を操りながら、防衛部部室で合宿の写真を整理していたウォンさんは、一枚の写真に気が付く。
それは、硫黄の歯ブラシで歯磨きをしている湯基の姿がおさめられた写真だった。
ウォンさんは、何も言わず、その写真を消去するのだった。

第8話『愛は彷徨(さまよ)う 』

訳あって引きこもりを続けている古見翔。
ネットの世界だけがよりどころの彼は、しかし、ネットの掲示板への書き込みすら冷たくあしらわれたことに深く傷ついていた。
友達が何だ、といじける彼の前に、生徒会が姿をあらわす。
そして彼は、友情を引き裂くことを目的とした怪人へと変貌してしまう。

一方、今朝も仲良く登校する煙と熱史。
遅刻しそうだと言うのに、コンビニへと立ち寄った煙は、そこで不思議な力に襲われる。
その結果、突如として熱史に対して怒りを覚えるようになってしまう。

やれ最近のお前は冷たいだの、そうかと思えば、もう俺に構うなだの、おおよそ煙らしくない言葉をぶつけてくる煙に、熱史はとても戸惑う。
煙本人に聞いてもまともに言葉を交わすことすら難しい状態。

湯基、硫黄、立がいる中でどうにか、関係修復を図ろうとするも、そこでも煙は、熱史と湯基や硫黄、立が仲の良いのが気に入らないと言うような、嫉妬するような言動を見せる。
さすがの熱史も業を煮やしてしまい、ふたりは完全に仲たがいしてしまう。

湯基は、どうにかふたりを仲直りさせようとするが、硫黄と立は心配しなくても大丈夫だと、湯基をたしなめる。
しかし居ても立っても居られない湯基は、煙と熱史を探しに、部室を飛び出す。

一方、燻と阿古哉から煙と熱史の関係に亀裂が入ったことを知らされた錦史郎は、喜びをあらわにする。
錦史郎はかつて、熱史ととても仲が良かった。
しかし些細な出来事をきっかけに、その仲は疎遠になってしまっていた。
仲直りしたい思いはあるのだったが素直になれず、熱史と普通に会話することすらできなかった錦史郎にとって、その熱史と仲が良い煙の存在は、とにかく忌々しいものだったのだ。

煙と熱史の仲を引き裂いたのは、勿論、ズンダーによる仕業だった。
翔が変身した怪人の力によって、負のエネルギーがバラまかれている状態になっていた。
翔は、煙が立ち寄ったコンビニの2階に住んでいたため、煙は負のエネルギーをまともに浴びてしまい、おかしくなってしまっていたのだ。
負のエネルギーは、それを浴びた者の人間関係を破壊することに作用を持っていた。
そしてそれは、その関係が親密であればあるほど、強く作用すると言う仕組みだった。

全ての人間関係を喧嘩別れさせることで、世界を征服すると言うのが、ズンダーと生徒会の目論見だったのだ。

一方、防衛部の部室。
煙と熱史が喧嘩別れしたままの状態に落ち込んでいた湯基に対して、これはもしかしたら怪人の仕業かもしれない、とウォンさんが言う。

そこて硫黄と立は、校内には他にも突然、仲が悪くなった生徒たちがいることに思い当たり、調査を開始する。
そして仲たがいをした生徒たちが、その直前にコンビニに立ち寄っていたことを突き止める。

真相を突き止めた湯基は、熱史に対しても、コンビニに立ち寄らなかったかを問いかける。
コンビニに立ち寄った、と熱史から答えを得た湯基は、ひとり、変身をして、件のコンビニへと足を運ぶ。

コンビニの店員は、翔の父親だった。
その父親から、2階の部屋には学校を休んで、引きこもりがちになっている息子がいることを教えられた湯基は、2階へと直行。
そこには、負のエネルギーをばらまいているこたつ怪人の姿があった。

どうにか、こたち怪人を外へと引きずり出すことに成功した湯基。
外では変身した熱史、硫黄、立がおり、熱史は、元の煙ちゃんを返せ、と果敢にこたつ怪人に挑んでいく。

しかし無理矢理、外へと引きずり出された怒りで強力な力を得ていたこたつ怪人の力は凄まじく、熱史はピンチに立たされる。
万事休すのその時、変身した煙が登場、熱史を救い出す。

完全に元に戻ったわけではないが、くだらない喧嘩で熱史との友情を壊しそうになっていることに腹が立つ、と煙はこたつ怪人に挑んでいく。
友情が何だ、親友が何だ、と怒りに駆られるこたつ怪人に対し、煙と熱史は協力技で挑み、見事、撃破する。
そして戦いが終了した後、完全に我を取り戻した煙は、熱史に向かい盛大な土下座をし、謝罪するのだった。

後日。
『黒玉湯』で湯船につかる防衛部とウォンさん達。
そしてそこには、いつものようにくだらない話題に花を咲かせつつ、互いへの謝罪の思いから、過去の様々な出来事において悪かったのは自分の方だ、と延々と話を続ける煙と熱史の姿があった。

第9話『愛はプライドより強し』

怪人が次々と倒されていき、しかも熱史と煙の仲が復活したことで錦史郎の機嫌は最低だった。
ズンダー達は計画の見直しを行った結果、征服部として打って出ることにする。

そこで狙われたのが真桑ウリヤだった。
彼は自意識が過剰で、しかし、それを他者に悟られないようにしているため、なおさら自意識が過剰になってしまっている生徒だった。
自分は他人とは違うのかもしれない。
そんな意識を征服部に狙われ、彼はズンダーの力によりマスクメロン怪人へと変貌してしまう。

一方、防衛部。
相変わらずまったりとした時間を過ごしていた湯基達に、怪人出現の知らせが入る。

やっつけ仕事の感覚で怪人のもとへと向かう湯基達。
しかしマスクメロン怪人はなぜか、その場では戦おうとせず、メロンに関するうんちくの一端のみを語り、続きが知りたければ眉難山に来い、と言い残し去って行ってしまう。

メロンに関するうんちく、その答えのすべてをネットで知った防衛部。
しかし人が良い湯基は、誘われた以上、言ってあげるべきだと言う。
だが、眉難山に向かうまでの交通費をだれが負担するかで、防衛部はもめだす。

その時、会話に割って入ってきたのがマスコミ研究会のふたりだった。
ふたりは、防衛部をモデルとしてカレンダーを売り出す計画を立てており、そのモデルになってくれれば謝礼を出すと言う。
かくして防衛部はその誘いに乗り、無事、交通費を確保することに成功する。

無事、眉難山に到着した防衛部。
だが怪人のもとにたどり着くまでには、ズンター達が仕掛けた罠が存在していた。
どうにかそれを乗り越え、メロン怪人のもとに到着した湯基達は、メロンに関するうんちくの答えは全て、ネットで調べてしまった、と怪人に告げる。

メロン怪人はそのショックで精神崩壊。
しかしそこで湯基達に励まされ、攻撃を受けることなく浄化される。

戦うことなく、愛の力で怪人を撃破した防衛部。
一方、ズンダーたち征服部は、今回も破れてしまったことを知る。

第10話『愛、それはメガネ…』

いつも元気な湯基の様子がおかしい。
クラスメイトで野球部のマネージャーをしている芽川類が持っていた体温計で熱を測ると、37度の熱があった。
微熱で体調が悪いのだろう、と判断した煙、熱史、硫黄、立は『黒玉湯』に湯基を送り届ける。

湯基の兄、強羅は熱心に湯基を看病する。
その様子に煙達は、改めて強羅の湯基に向ける愛情の深さを知り、あの愛があるからこそ、あの兄がいるからこその湯基なのだろう、と妙な納得をするのだった。

翌朝。
登校してきた煙、熱史、硫黄、立に挨拶をする湯基の姿があった。
だがその口調はいつもの湯基からは想像もつかないくらい丁寧なもので、しかもメガネまでかけている。

生徒会の面々にも丁寧な口調で挨拶をし、普段から汚いのが気になっていたと、突然、部室の掃除まで始める湯基の姿に、さすがに煙達は訝しむ。
その時、掃除に夢中になっていた湯基の不注意で古い本棚が倒れてしまう。
するとそこには、防衛部も知らない扉が存在していた。

一方、錦史郎の思い付きで模様替えを行っていた生徒会。
業者によって豪華な家具が移動されると、そこには錦史郎達も知らない扉が存在していた。

集めたゴミを捨てに、外に出た湯基。
その姿に、どう言うわけか多くの生徒たちが引き寄せられていく。
多くの部活からマネージャーになって欲しいとの誘いを受ける湯基の姿。
その姿に、メガネ、可愛い男子、気が利くマネージャーで守られキャラが完全にかぶっている、と類はショックを受ける。
そしてそこをズンダーにつけこまれ、メガネ怪人へと変身してしまう。

一方、いつもと違う湯基の姿に、何故か胸をときめかせる煙達。
そこにメガネ怪人があらわれ、湯基を除いた4人は変身をする。
しかし湯基は、変身を拒否。守って欲しい、と煙達にしがみつく始末。

キャラ被りの絶望から怪人が繰り出す攻撃は強力で、煙達は苦戦を強いられる。
木陰へと隠れてしまった湯基に、ウォンさんはどうにか変身して欲しいと頼み込む。
その最中、眼鏡が外れたことで湯基は我を取り戻す。

湯基の力で怪人を浄化することに成功した防衛部。
しかしその姿を木陰からマスコミ研究会が撮影していた。

一方、湯基の体調を心配しどこからともなく姿を見せた強羅。
怪人が打倒されてしまったショックもそこそこに、錦史郎達はその強羅の姿に興味を抱く。

第11話『愛という名の試練』

文化祭準備で盛り上がる眉難高校。
人気投票で優勝したクラス、または部活動には金一封が進呈されるとのことで、防衛部も参加することに。

出し物は熱史お手製のカレー。
しかしただカレーを出店するだけでなく、バトルラヴァーズに変身して提供するコスプレヒーローカレーとして売り出そうと言う計画を立てるのだった。

ただカレーに決まった瞬間、熱史は浮かない表情を浮かべる。
何かカレーのことを思うと、胸がもやもやすると熱史は言うのだった。

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