十二国記(The Twelve Kingdoms)のネタバレ解説まとめ

『十二国記』とは、小野不由美による小説、及びそれを原作とするアニメなどのメディアミックス作品である。女子高生の中嶋陽子は、人の顔色を気にして生きてきた。そんな陽子の前に、麒麟の景麒を名乗る青年が現れ彼女を王と呼ぶ。陽子は本来の故郷である十二国世界へ渡り、様々な戦いを経て王になる覚悟を決めるのだった。ある者は権力とそれに伴う責任に向き合い、ある者はコンプレックスに向き合って成長を遂げる。古代中国風の異世界を舞台にした異世界ファンタジーでありながら、不思議なリアリティを持つ作品である。

アニメ未登場。
戴国禁軍中将軍。登極以前からの驍宗の部下。奇計奇策で知られる有能な軍人である。それでも文州で次から次へと起こる内乱に対処しきれず、驍宗が自ら制圧に向かうこととなった。

正頼(せいらい)

アニメ未登場。
戴国瑞州の州宰(令尹ともいう)。傅相(台補や王が幼い場合の教育係)も兼任していた。驍宗が登極する前からの部下で、軍吏であった。優秀だが、茶目っ気もあり、泰麒や周囲の人々にいたずらを仕掛けることもある。それで驍宗に絞られることも少なくない。

霜元(そうげん)

アニメ未登場。
戴国瑞州左将軍。泰麒に西洋の騎士を想起させる品格を持つ。反乱の鎮圧に苦しむ英章の応援のため驍宗と共に文州に赴き、その後の消息は不明。

臥信(がしん)

アニメ未登場。
戴国瑞州右将軍。英章と同様、奇計奇策を得意とする。英章の策が陰であるのに対し、臥信の策には奇妙な明るさがあるとは李斎の評。驍宗本人に、「飢えた虎の横にいるようで、傍に行くのが嫌」と言ったことがある。

漣極国(れんきょくこく)

漣極国は十二国の一つである。別名漣国、または漣。現在の王は廉王鴨世卓、麒麟は廉麟。廉麟は、泰麒を連れ戻す際に協力をしている。

廉王・鴨世卓(れんおう おう せいたく)

現在の廉王。アニメ未登場。
『書簡』において、麒麟共々シルエットで登場したのみである。元は農民で、王となった今も宮殿で畑仕事を行う。国王は役目であり、農夫が仕事だとする。性格は鷹揚で、「民は元気に暮らすこと」との初勅を出した。この初勅の件は一例として、陽子に伝えられた。

廉麟(れんりん)

現在の漣国の麒麟。自国の王が政治のことを何も知らない為、そのサポートを行う。泰麒の帰還に際し、腕輪状の呪具を用いて手助けをした。

才州国(さいしゅうこく)

別名を才国、または才。現在の王は黄姑で、麒麟は揺籃。900年前に即位した王は慈悲深い性格で300年間国をよく治めたが、他国に救済目的で軍を送ったことが覿面の罪とされて時の麒麟と共に死亡した。この一件以降、国氏が采に変わった。

采王・黄姑(さいおう こうこ)

出典: twitter.com

声:鈴木れい子

才国の王。治世は12年ほど。先代の王の叔母に当たる。温厚な人物で、善政を敷くことから民にも慕われている。『風の万里 黎明の空』に登場。梨耀の下から逃れてきた鈴を一時的に保護し、「洞主様に殺される」と言った鈴の言葉を気にかけ梨耀と話をした。采王は見た目こそ初老だが、実年齢では梨耀の方が上である。梨耀とは鈴の一件で初めて出会った。
梨耀の下で虐げられていた使用人の一部を引き取るが、鈴だけは自分の下で働かせなかった。それは鈴の精神を幼いものだと感じた為である。鈴が世界を見て精神的に成長することを望み、慶国に行きたいとの鈴の要望を受けて、旅費や関所を通る時の許可証(裏に采王の書き付けがある)などを渡す。また、言葉が通じなくなることを恐れる鈴に仙籍から外さないと約束し、「言葉が通じ合えば分かり合えるというものではない。大切なのは相手の意図を汲み取る努力をすること」「人生は嬉しいこと、辛いことの半分で出来ている」と言って送り出した。この言葉を聞いた当初、鈴は正しい意味を理解していなかったが、最終的には采王の言いたかったことを汲み取っている。

采麟揺籃(さいりん ようらん)

出典: matome.naver.jp

声:浅野るり

才国の麒麟。金色の髪も美しく、おっとりとした印象の愛らしい美少女。道理を弁えており、同じ蓬莱の生まれというだけで景王に会いたがる鈴に、「景王が蓬莱を懐かしんでいる、同じ国に生まれたからと言って同じ思いを抱いているとは限らない」とも言っている。鈴はこれに対し、采麟が幸福だから(原作では十二国世界の存在だから)海客の気持ちが分からないと考えていた。
字の揺籃はゆりかごを意味する。初めて選んだ王は先代の梧王。梧王の行い、政治が元で失道の病にかかったことがある。王位の返上により病が治り、時を経て現在の王を選ぶに至った。

翠美君(すいびくん)/梨耀(りよう)

出典: baike.baidu.com

声:高山みなみ

才国の飛仙。飛仙とはかつての王に仕え、今現在は王に仕えていないものを示す。梨耀は『風の万里 黎明の空』に登場。扶王(先々代の才国の王)の愛妾だったが、政治に口を出すことも多かった為に、宮殿を追放されて翠美洞の管理者として暮らすこととなった。翠美洞とは追放された際、扶王から賜った土地である。ここの主である為、翠美君と称される他、鈴も含めた使用人からは洞主様(どうしゅさま)と呼ばれる。
妙齢に見えるが、現在の王よりもはるかに年長である。政治の手腕は、現在の王からも評価されるほど高かった。実際、扶王は梨耀を失った後、崩御の道に進んだ。
海客として言葉が分からず難儀していた鈴にとっては十二国世界で初めて言葉が通じた人物である。懇願されて鈴を連れ帰る。その後は木鈴(もくりん)の名を与えながらも笨媽(ほんま)と蔑称で呼び、100年間事あるごとに鈴を苦しめ続けた。鈴だけではなく使用人全員が夜中にたたき起こされ掃除をさせられることもある。
梨耀が使用人に当たるのは、憂さ晴らしの為というより、生きるのに飽いているのが本音であった。誰も自分を咎めず本音を言わないことにいら立ち、つい辛く当たってしまう。おべっかを使う鈴の態度が癪に障るというのもあった。
清秀は鈴から話を聞いただけで梨耀の本心を見抜き、「(誰とも本音で分かり合えない)可哀想な人」と評している。実際、采王に鈴の件で咎められ鈴が仙籍から外され言葉が通じなくなることを恐れていると聞いた時に「言葉が通じるからと言って想いまで通じるとは限らない」と、使用人たちに理解されない心情を口にした。生への執着がないこともあってか、今の王による罰をほのめかされても「好きなようにおし」と意にも介さない態度をとる。

えどのゆうき
えどのゆうき
@edono78

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