ペット(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ペット』とは、2016年公開のアメリカのアニメーション・コメディ映画である。製作会社はイルミネーション・エンターテインメント。監督はクリス・ルノーとヤーロー・チーニーが務めている。マンハッタンとブルックリンを舞台に、飼い主がいない間のペットの暮らしぶりを描く作品である。小型犬マックスは飼い主と平和に過ごしていたが、ある日保健所から大型犬デュークを連れてきた。マックスはデュークを受け入れられないでいるが、一緒に過ごすうちに和解する話である。2019年には、続編『ペット2』が公開された。

一方ソーセージ工場で二匹は、ベルトコンベアに乗って移動していた。
マックスは「ソーセージを食べた勢いで言うけど、君いい奴だな」と言う。デュークは「それはこっちのセリフだって。最初にあんたを見た時は、イケスカねぇ奴って思ったけど、あんたのことがだんだん分かってきたらいい奴だなぁって」と笑い合う。

デュークは「前の飼い主と、この近くに住んでた」と話した。マックスが「人間に飼われてたことあるの?」と聞くと、デュークは「随分昔だけどな。その話はやめよう」と落ち込む。
デュークは「本当にいい飼い主だった」と昔のことを思い出す。公園で遊ぶことや、散歩、一緒に寝ることも多かったそうだ。デュークは「蝶々を追いかけて気づくと知らないところまで来て、保健所に捕まった」と落ち込む。

マックスが「君の家に行ってみよう!飼い主が安心するぞ」と元気づけようとすると、デュークは「迎えに来てくれなかった。俺を嫌いだったのかも」と言う。マックスは「きっとすごく心配してるよ。だから行こう!考えただけで僕だって…」と興奮して話す。すると警備員がマックスとデュークを見つけ、捕まえようとする。

一方ポップスたちは、地上に出て作戦会議をする。ギジェットは「諦めたりなんてしない。あのうさぎより先にマックスを見つける!」と言って街に飛び出す。
ギジェットたちを追ってきたスノーボールは、ベビーカーを見つけ「今いいアイデアが閃いた!うさぎに名案がある」と子分に言って企んだ顔をした。

デュークの元飼い主の家に向かったマックスとデューク

ソーセージ工場から逃げたマックスとデュークは、デュークの飼い主の家にたどり着く。
デュークがソワソワとしていると、マックスは「ドアを引っ掻くんだ」と後押しをする。デュークは勇気が出ずに、ドアの前にも行くことが出来ずにいる。

マックスは「緊張することはない、飼い主はきっと喜んでくれる」と勇気づける。すると、ベランダにいた猫・レジナルドが2匹を貶してきた。
デュークが「俺の芝生だ」と怒ってレジナルドに近づく。マックスは嫌な予感がし「デューク、帰った方がいい」と提案する。デュークが「なんで?フレッドは猫嫌いなのに」と言うと、レジナルドは「フレッド?あのおじいさんね。実は、亡くなったの」と教える。

デュークは、レジナルドのことを信じずに怒った。すると家に車が到着し、家族が帰ってきた。車から降りてきた家族の中にフレッドがいないことに気付いたデュークが吠え続けると、その家族は保健所に電話をした。
マックスが「ここはもう君の家じゃないんだ」とデュークに言うと、デュークは「なぜ俺をここに連れてきた?」と怒り始める。マックスが「僕が悪いのか?君を助けたくて」とデュークのことを思って連れてきたことを話そうとすると、デュークは「俺を厄介払いしたかったんだろ?」と怒って言う。マックスも「そんなふうに言われる筋合いはない。それじゃ後でまた」と怒って言い、立ち去ろうとする。

しかし、その先に動物管理局の職員が待ち構えており、マックスを捕まえようとする。デュークはマックスを助け「うちに帰れマックス」と叫び、マックスの代わりに車に乗せられた。マックスは急いでデュークを追いかける。

家にたどり着いたペットたち

スノーボールはベビーカーに乗り、子分と移動していた。そのまま移動したら保健所に捕まる可能性があるので、親子に変装してベビーカーで移動する作戦だった。
移動していると、運よくマックスを見つけたスノーボールはそのままマックスを追いかけ攻撃を仕掛けた。

すると、動物管理局の職員にスノーボールの子分が捕まってしまう。スノーボールはマックスに「共同作戦と行こう」と言って協力を持ちかける。別の車を盗んでスノーボールがハンドルを持ち、マックスがアクセルを踏み運転をする。動物管理局の車を見つけると、勢いで車ごと追突してしまい動物管理局の車が橋から落ちようとする。
スノーボールとマックスが共同作戦をしていることを知らない子分たちは、マックスを見つけ捕まえようとする。マックスはスノーボールに説明をさせようとするが、衝突により意識を失ってしまっていたため子分たちに追い詰められてしまう。

そこにギジェットたちが現れ、ギジェットは1人で子分たちをやっつける。マックスはその間に車に閉じ込められたデュークを助けに向かう。車のエンジンキーに檻の鍵がついていることに気づいたマックスは、鍵を取るためにエンジンキーの場所まで向かった。

しかし、マックスの重力により車ごと川に落ちてしまう。鍵を放してしまったマックスは、檻に閉じ込められたデュークを見つめる。するとスノーボールが川に浮いている檻の鍵を見つけ、デュークを助ける。デューク、マックス、スノーボールは無事に生きて地上に上がることができた。スノーボールは「俺はヒーロー。俺はハンサム」と呟いた。マックスが「デューク大丈夫?」と聞くとデュークは「大丈夫、助けに来てくれてありがとう」とお礼を言う。

タトゥがタクシーを運転し、スノーボールやペット皆を乗せて家に送った。マックスがギジェットに「僕、一言君に言いたくて。よかったら…」と言うと、ギジェットはマックスに抱きつく。
側にいたスノーボールは「俺らは元々の任務に戻ろう。滅亡させよう全人類を」と叫んだ。

するとマックスたちの近所に住んでいる子どもが通りかかる。スノーボールを見た子どもは突然「うさぎが飼いたい」と言い出して、スノーボールを家に連れて帰った。スノーボールはまんざらでもない顔をしてその家に入っていく。それぞれの家に帰ったペットたちは、いつものように飼い主を待って過ごした。迷子になっていたノーマンも無事に家にたどり着いた。

マックスは「いよいよ一日のクライマックスだ」と言う。ケイティが帰ってきて、ケイティは家がめちゃくちゃの状態を見ても特に怒らずマックスとデュークを撫でた。マックスは「ようこそデューク」とデュークを受け入れ、デュークは「ありがとうマックス」と答えた。

『ペット』の登場人物・キャラクター

主要キャラクター

マックス

CV:ルイ・C・K/設楽統(日本語吹き替え)

主人公である。犬種はジャック・ラッセル・テリア。ケイティのことが大好きでいつも2人で一緒にいた。寂しがり屋なのでケイティが出かけた後は玄関の前で待っておくのが日課である。ケイティがデュークを連れてきてからは今までの完璧な暮らしができないと嘆く。友人が多数おり、マックスの家によく友人が集まる。プラス思考で、なんとかなるさと思っているタイプ。デュークと遠くに行ってしまい迷子になっても「なんとかなる」と言っていた。迷子になりデュークと共に行動するほどにデュークの良さを理解し、最終的に受け入れた。

デューク

CV:エリック・ストーンストリート/日村勇紀(日本語吹き替え)

ケイティが保健所から連れてきた。犬種はニューファンドランド。もともとフレッドというお爺さんが飼い主だったが、蝶を追いかけていたところ迷子になり、動物管理局に保護される。その後ケイティに引き取られた。デュークはだらしない性格であるためマックスから嫌われてしまう。マックスから悪口を言われたデュークは、マックスを追い出そうとする。その後マックスと一緒に迷子になり共に行動するほどに、マックスの良さを理解し一緒に暮らすことにする。

マックス・デュークの飼い主

ケイティ

CV:エリー・ケンパー/佐藤栞里(日本語吹き替え)

マックスとデュークの飼い主。性格は優しく心が広い。ケイティはマックスが子犬の頃から一緒に過ごしている。デュークは保健所から救ってあげている。マックスがデュークを威嚇した時も優しくなだめていた。仕事から帰ってきて家がめちゃくちゃになっていても、怒ることなくマックスとデュークを抱きしめた。

マックスの友人

ギジェット

CV:ジェニー・スレイト/沢城みゆき(日本語吹き替え)

犬種はポメラニアン。マックスに片思いをしている。マックスが行方不明になったときに先陣をきってマックスを探した。マックスのためなら恐怖もなくなり、野良猫のオゾンにビンタをしたり、スノーボールに文句を言ったり怖いもの知らずとなる。スノーボールの子分がマックスを襲おうとしていた時には、一人でたくさんの子分をやっつけた。その姿を見てマックスはギジェットに恋心を抱き、最終的には二人は両想いとなる。

メル

CV:ボビー・モイニハン/かぬか光明(日本語吹き替え)

犬種はパグ。無邪気で元気いっぱいな性格。無邪気であるがのんきな性格でもある為、マックスが藪の中に消えていったときも、心配するギジェットに「心配するな。マックスが藪の中に消えて行った時悲鳴を聞いたから」とのんきに話した。

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