ペット(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ペット』とは、2016年公開のアメリカのアニメーション・コメディ映画である。製作会社はイルミネーション・エンターテインメント。監督はクリス・ルノーとヤーロー・チーニーが務めている。マンハッタンとブルックリンを舞台に、飼い主がいない間のペットの暮らしぶりを描く作品である。小型犬マックスは飼い主と平和に過ごしていたが、ある日保健所から大型犬デュークを連れてきた。マックスはデュークを受け入れられないでいるが、一緒に過ごすうちに和解する話である。2019年には、続編『ペット2』が公開された。

協力者ポップスとの出会い

クロエのことをじっと見るポップス

下水道から流れたマックスとデュークは渦に巻き込まれてそのまま大きな川に出た。船が近くにあったためデュークは乗り込んだが、上手く泳げないマックスは乗り込めない。するとデュークはマックスの方にロープの付いた浮き輪を投げて、それに掴まるよう指示した。浮き輪に掴まったマックスを見て、繋がったロープを引っ張り上げるデューク。そうしてマックスは無事に船尾に乗ることができた。しかし、その船は家と反対方向に進んでいることに気づいたデューク。マックスに「家は反対方向だ」と伝えた。

スノーボールたちはマックスとデュークを追って下水道を通ってきたが、網に引っかかり川に出ることはできなかった。網越しにマックスとデュークがブルックリン行きの船に乗っているのを見つけたスノーボールは、子分たちに「ブルックリンに行くぞ」と告げる。

一方バディを先頭にギジェットたちはパーティを行っている家に入り込んだ。ノーマンが「ここは一体何の溜まり場?」と聞くと、バディは「ここはポップスの家さ。飼い主がいつも留守だからここに集まる。ポップスは顔が広いからな。力を借りられればマックスは見つかったも同然だ」と言う。クロエは置いてあった筒が気になって、顔をつっこむと筒から顔が抜けずにひっくり返る。慌てたクロエは走って逃げ回り、ようやく筒から顔を抜くことができたが、食洗器に入ったりお菓子まみれになったりしていた。クロエは何もなかったかのように平然を装い、お菓子を振るい落としながらバディの元に向かう。バディは老犬・ポップスを見つけ、寝ているポップスを大声で起こす。老犬のため目が見えないポップスは匂いを嗅ぎ「おぉバディ」と言う。バディが「爺さん調子どう?」と聞くと、バディは「もう長くねぇ」と返す。ギジェットは「素敵。友達のマックスが攫われて、下水道で迷子になっているらしいの。バディがあなたなら助けてくれるかもって」とポップスに言う。ポップスは「下水道に住んでいる知り合いがおるが、ワシは最近出歩かんからの」と知らない様子を見せる。クロエが残念がり「無駄足か」と呟くと、ポップスは「誰だ?」と聞く。クロエは「私よ。悪気があって言ったんじゃないけど、最近鏡見た?」と嫌味を言う。ポップスは「今の声聞いたか?とんでもなくいい女の声だ。こりぁお目目を開けてみないとな」と言って、瞼をハムスターに開けさせる。ポップスは「目の保養になったわい。と言っても、ぼやぼやっとした影しか見えないがな」と呟く。ポップスは「ここはわしの街じゃ。友達を見つけてやろう」と言い、パーティーを終わらせマックスを探すことにする。

ブルックリンにたどり着いたマックスとデューク

ソーセージを見つけたマックスとデューク

船から降りたマックスとデュークは、「お腹が空いた」と言いながらトボトボ歩いていた。男性がベンチに座ってハンバーガーを食べているのを見たマックスは、ハンバーガーを分けてもらおうと考え「さあて、才能を活かすときだ」と呟き男性に近づく。マックスとデュークは男性の前に座ってかわいい顔をするが、その男性は持っていたハンバーガーを一気に口に詰め込み逃げていった。ため息をついたデュークを見てマックスは「大丈夫、きっと何とかなる」と言い、デュークを励ました。デュークはどこからともなく漂ってきたソーセージの匂いに気づき、「ソーセージ!」と叫んだ。デュークとマックスはソーセージの匂いがする場所まで走っていった。

ポップスを先頭にギジェットたちがポップスの住処のマンション屋上に登る。ポップスはギジェットたちに「秘密のルートで向かうのさ」と言って屋上から飛び降りる。ギジェットたちは驚くが、ポップスの飛び降りた先は窓拭き用のゴンドラであった。そのゴンドラは皆を乗せた後、さらに素早く数階分落下する。ゴンドラを降りたポップスは、皆に「立ち止まるんじゃないぞ」と言い突き進む。鳩に運ばれたポップスたちは、ポップスの友人のカメレオンが住む家のベランダに降りる。ポップスたちはカメレオンの住処に入り、そのマンションの屋上にある工事現場の板に乗り移動する。その先にあった筒の中に入り、滑り台のように滑り落ちる。

一方マックスとデュークはソーセージの匂いの元の場所、工場にたどり着いた。そして工場に侵入したマックスとデュークは、山積みのソーセージを心置きなく頬張っていた。

スノーボールの企み

高笑いをするスノーボール

ポップスたちはスノーボールの住処にたどり着き、中の様子をうかがった。スノーボールは大蛇が死んだことを悲しみ、復讐のために今いる場所からブルックリンまでの経路の説明を子分にする。その後スノーボールは「待ってろよ犬ども!」と言い放った。
その様子を岩の陰から見たポップスはスノーボールのことを「あいつは頭のネジが外れとる。早く帰るべ」と言って、その場を離れようとする。スノーボールは「絶対にあの小型犬は捕まえる。茶色いジャンボ犬もしめてやる」と興奮した。それを聞いたギジェットは、小型犬とはマックスのことでないかと思い立ち止まる。しかし、クロエは「街に小型犬はいっぱいいるわ。あなただってそうでしょ。さ、もう帰ろう」と帰ろうとする。バディは「だけどよ、茶色いジャンボ犬てマックスのところの新入りじゃ?」と言う。
スノーボールがマックスの名前を思い出し「マックスマックスマックス!絶対許さない」と叫ぶと、ギジェットたちはスノーボールがマックスを追っていることを確信した。ギジェットはスノーボールたちに向かって「ちょっと!彼に手を出さないで」と叫ぶ。クロエはギジェットの上に乗り口を押さえた。スノーボールが「お前は?あいつの何?」とギジェットに聞くと、ギジェットはクロエを吹き飛ばし「友達よ。恋人だって言う人だっているわ」と言う。バディは恋人の部分に対し「誰も言ってません」と少し呆れた。スノーボールはギジェットの方に近づき「あいつと知り合いなのか」と喜び「捕まえろ!」と叫んで子分たちに追いかけさせる。ポップスたちは逃げきったが、ノーマンが捕まえられてしまった。スノーボールは「ダチは預かった」と言い高笑いした。

デュークの過去

デュークが子犬の頃飼い主に可愛がられていたシーン

一方ソーセージ工場ではマックスとデュークが満腹になり、ベルトコンベアに乗って移動していた。マックスは「ソーセージを食べた勢いで言うけど、君いい奴だな」と言う。デュークは「それはこっちのセリフだって。最初にあんたを見た時は、イケスカねぇ奴って思ったけど、あんたのことがだんだん分かってきたらいい奴だなぁって」と笑い合う。デュークは「実はこの場所何度も見てた。外からな。もし中にこんなお宝が待ってるってこと知ってたら、とっくの昔にあのドアを蹴破って押し入ってたのによ」と言いながらコンベアから降りる。マックスが「それどう言うこと?」と聞くと、デュークは「前の飼い主と、この近くに住んでた」と答えた。マックスが「人間に飼われてたことあるの?」と聞くと、デュークは「随分昔だけどな。その話はやめよう」と落ち込む。デュークは「本当にいい飼い主だった」と昔のことを思い出す。飼い主だったおじいさんには公園で遊んでもらったり散歩をしてもらったりして、一緒に寝ることも多かった。デュークは「蝶々を追いかけて気づくと知らないところまで来て保健所に捕まった」と言った。デュークは「幸せに暮らしていたのに本当に馬鹿だったよ」と落ち込む。マックスが「君の家に行ってみよう!飼い主が安心するぞ」と元気づけようとすると、デュークは「迎えに来てくれなかった。俺を嫌いだったのかも」と言う。マックスは「きっとすごく心配してるよ。だから行こう!考えただけで僕だって…」と興奮して話す。すると警備員がマックスとデュークを見つけ、捕まえようとする。

一方ポップスたちは地上に出て作戦会議をする。タイベリアスは「ギジェット提案があるんだ。この近所にマックスによく似た犬がいるかもしれないぞ。その犬と付き合えばいい」と諦めさせようとする。ギジェットは「諦めたりなんてしない。あのうさぎより先にマックスを見つける!」と言って街に飛び出す。
ギジェットたちを追ってきたスノーマンはベビーカーを見つけ「今いいアイデアが閃いた!うさぎに名案がある」と子分に言って企んだ顔をした。

デュークの元飼い主の家に向かったマックスとデューク

飼い主は死んだと伝えるレジナルド

ソーセージ工場から逃げたマックスとデュークは、デュークの飼い主の家にたどり着く。デュークがソワソワとしていると、マックスは「ドアを引っ掻くんだ」と後押しをする。デュークが「さっきのソーセージ工場楽しかったな」と言い、なかなか行こうとしないため、マックスは「行かないのか?」と聞く。デュークは勇気が出ずにドアの前にさえも行くことが出来ずにいる。マックスは「緊張することはない、飼い主はきっと喜んでくれる」と勇気づける。デュークとマックスがドアに近づこうとすると、ベランダにいた猫・レジナルドは「何か御用?帰ってくれる?汚らしい、うちの芝生に入らないでくれる?うつっちゃうのよ。あなたのバイキンが」とけなす。デュークが「俺の芝生だ」と怒ってレジナルドに近づく。マックスは嫌な予感がし、「デューク、帰った方がいい」と提案する。デュークが「なんで?フレッドは猫嫌いなのに」と言うと、レジナルドは「フレッド?あのおじいさんね。実は、亡くなったの」と教える。マックスはデュークに「行こうって言った僕が悪かった。もう帰ろう」と話しかける。デュークはレジナルドのことを信じずに「猫は嘘つきだ。真に受けるな」と怒る。すると家に車が到着し家族が帰ってきた。車から降りてきた家族の中にフレッドがいないことに気付いたデュークが吠え続けると、その家族は保健所に電話をし始めた。マックスが「ここはもう君の家じゃないんだ」とデュークに言うと、デュークは「なぜ俺をここに連れてきた?」と怒り始める。マックスが「僕が悪いのか?君を助けたくて」とデュークのことを思って連れてきたことを話そうとすると、デュークは「俺を厄介払いしたかったんだろ?」と怒って言う。マックスも「そんなふうに言われる筋合いはない。それじゃ後でまた」と怒って言い、立ち去ろうとする。しかし、その先に動物管理局の職員が待ち構えており、マックスを捕まえようとする。デュークはマックスを助け「うちに帰れマックス」と叫び、マックスの代わりに車に乗せられた。マックスは急いでデュークを追いかける。

家にたどり着いたペットたち

マックスとデュークを抱きしめるケイティ

スノーボールはベビーカーに乗り、子分と移動していた。そのまま移動したら保健所に捕まる可能性があるので、親子に変装してベビーカーで移動する作戦だった。移動していると、運よくマックスを見つけたスノーボールはそのままマックスを追いかけ攻撃を仕掛けた。すると、動物管理局の職員にスノーボールの子分が捕まってしまう。スノーボールはマックスに「共同作戦と行こう」と言って協力を持ちかける。別の車を盗んでスノーボールがハンドルを持ち、マックスがアクセルを踏み運転をする。動物管理局の車を見つけると、勢いで車ごと追突してしまい動物管理局の車が橋から落ちようとする。スノーボールとマックスが共同作戦をしていることを知らない子分たちは、マックスを見つけ捕まえようとする。マックスはスノーボールに説明をさせようとするが、衝突により意識を失ってしまっていたため子分たちに追い詰められてしまう。
そこにギジェットたちが現れ、ギジェットは1人で子分たちをやっつける。マックスはその間に車に閉じ込められたデュークを助けに向かう。車のエンジンキーに檻の鍵がついていることに気づいたマックスは、鍵を取るためにエンジンキーの場所まで向かった。しかし、マックスの重力により車ごと川に落ちてしまう。鍵を放してしまったマックスは、檻に閉じ込められたデュークを見つめる。するとスノーボールが川に浮いている檻の鍵を見つけ、デュークを助ける。デューク、マックス、スノーボールは無事に生きて地上に上がることができた。スノーボールは「俺はヒーロー。俺はハンサム」と呟いた。マックスが「デューク大丈夫?」と聞くとデュークは「大丈夫、助けに来てくれてありがとう」とお礼を言う。
タトゥがタクシーを運転し、スノーボールやペット皆を乗せて家に送った。マックスがギジェットに「僕、一言君に言いたくて。よかったら…」と言うと、ギジェットはマックスに抱きつく。側にいたスノーボールは「俺らは元々の任務に戻ろう。滅亡させよう全人類を」と叫んだ。するとマックスたちの近所に住んでいる子どもが通りかかる。スノーボールを見た子どもは突然「うさぎが飼いたい」と言い出して、スノーボールを家に連れて帰った。スノーボールはまんざらでもない顔をしてその家に入っていく。それぞれの家に帰ったペットたちは、いつものように飼い主を待って過ごした。迷子になっていたノーマンも無事に家にたどり着いた。
マックスは「いよいよ一日のクライマックスだ」と言う。ケイティが帰ってきて、ケイティは家がめちゃくちゃの状態を見ても特に怒らずマックスとデュークを撫でた。マックスは「ようこそデューク」とデュークを受け入れ、デュークは「ありがとうマックス」と答えた。

『ペット』の登場人物・キャラクター

主要キャラクター

マックス

CV:ルイ・C・K/設楽統(日本語吹き替え)

主人公である。犬種はジャック・ラッセル・テリア。ケイティのことが大好きでいつも2人で一緒にいた。寂しがり屋なのでケイティが出かけた後は玄関の前で待っておくのが日課である。ケイティがデュークを連れてきてからは今までの完璧な暮らしができないと嘆く。友人が多数おり、マックスの家によく友人が集まる。プラス思考で、なんとかなるさと思っているタイプ。デュークと遠くに行ってしまい迷子になっても「なんとかなる」と言っていた。迷子になりデュークと共に行動するほどにデュークの良さを理解し、最終的に受け入れた。

デューク

1999_demianb3
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@1999_demianb3

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