乙嫁語り(森薫)のネタバレ解説・考察まとめ

『乙嫁語り』とは作者、森薫による漫画作品であり、作者の長編漫画第2作である。
19世紀後半の中央アジア、カスピ海周辺を舞台にイギリスからの旅行者「ヘンリー・スミス」が出会う人たちの物語。古語である「乙嫁」を「美しいお嬢さん」ととらえ、第1の乙嫁「アミル」、第2の乙嫁「タラス」、第3の乙嫁「ライラとレイリ」、第4の乙嫁「アニス」、第5の乙嫁「パリア」とそれぞれの話が進んでいく。

ダラス

スミスがアンカラへ向かう途中の町カラザにて会った未亡人。
5人の夫に先立たれ舅もその後を追うように死に、姑と一度目の結婚式の時に送られた白馬「チュバル」とともに広大な土地と、山羊を放牧して生活をしていた。
まだ若いのだから、早く違う人と別の土地に行って新しい人生を送ってほしいと姑からは思われていたが、タラスも姑を思い、この土地を離れられずにいた。
しかしスミスと出会いお互いに惹かれあうが、姑が親戚の男が姑と結婚することにより、義理の父ができる。義理の父は、どこの馬の骨かもわからないスミスとタラスを結婚させるわけにはいかないと、2人を引き離してしまった。

第3の乙嫁の登場人物・キャラクター

ライラとレイリ

どっちがどっちだか見分けがつかない。

アラル海沿岸の村に住む双子の姉妹。ライラが姉、レイリが妹。
家族は多いが、あまり詳しくは語られていない。確認できるのは、漁師の父、パワフルな母。パワフルな姉妹を手玉に取っている祖母。年甲斐もなく元気な祖父がいる。
家事は苦手、刺繍も苦手、なのに理想だけは高く、玉の輿を夢見ている。
姉妹仲は良く喧嘩もほとんどしないし、結婚するまではずっと2人でいた。結婚後も、夫2人と共に4人で暮らしている。

サマーンとファルサーミ

右側がサマーンとライラ。左側がファルサーミとレイリ。

ライラとレイリとは幼なじみの双子。サマーンが兄。ファルサーミが弟。通称はサームとサーミ。
兄弟ともに現実的な性格であり、家計が厳しいことから、結納金の都合がつくのがレイリとライラの家だけだろうと、サマーンは諦めていた。
ちなみにファルサーミは豊かな胸が好きで、それをライラにバラされていた。

第4の乙嫁の登場人物・キャラクター

アニス

ペルシャの富豪の妻。
夫と子供が1人。使用人のいる広い家に住んでいるが、飼い猫と鳥くらいしか話す人がいず、孤独感に襲われていた。
使用人マーフの誘いにより公衆浴場に行った先で、姉妹妻になり、夫の2人目の妻となるシーリーンと出会う。
細い体つきで、優雅な物腰。
この土地の人は、家族以外に女性は顔を見せないと言う風習があり、スミスとアリが居候としていたときも一度も顔を合わせることはなかった。

シーリーン

奥がシーリーン。右側にアニス。

ペルシャの町にある染め物屋の妻だった。
夫と子供が一人。同居している夫の両親がいる。
生活はあまり余裕はなく、公衆浴場には夫がたまには行ってくればと言われ行っていた。アニスとは姉妹妻のちぎりを交わしていた途中に、夫が急死する。その後、アニスの働きでアニスの夫の2人目の妻になる(妻はみんな公平につき合えるなら4人までもてる)。
絹のような黒髪に紅玉のような唇を持ち、豊満な肉体を持っている。

第5の乙嫁の登場人物・キャラクター

パリヤ

エイホン家の近所に住む少女。
家族は父、母のみ。アミルのこの土地に来て初めての友達。
正義感が強くはっきりものを言う性格であり、そのせいで何人もの相手に結婚を断られている。また人見知りをする性格でもあり、気のある人にも素っ気ない対応をしてしまうこともある。
見事な細工のパンを焼き上げることができ、手先は不器用ではないのだが、刺繍だけはいらいらしてうまくいかないので不得意。刺繍よりも体を動かすようなことの方が、性に合っているようである。
長い髪と、おしゃれな刺繍のはいった洋服を着ているが、ほとんど手伝ってもらっていたらしい。

ウマル

左がウマル。右側にはパリヤがいる。じれったい二人。

パリヤの縁談の相手。
物心つかないうちから、病弱な母と死別している。その後は、隊商宿を昔していた父と二人暮らし。
そのせいで女性は元気な方がいいと、パリヤのことは最初から気になっていた。
そろばんが使うことができ、崩壊した町の建て直しをするため材料を揃えるために商談に連れて行っている。
将来は水車のある隊商宿を経営したいと思っている。

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