Sound Horizon(サウンドホライズン、サンホラ、SH、幻想楽団)の徹底解説まとめ

「Sound Horizon」とは主宰Revoを唯一のメンバーとし、作品ごとに沢山のゲストヴォーカルや声優を呼ぶ音楽ユニット。作品はほぼ全て物語になっており、難解な歌詞や台詞は思わず考察してしまう魅力を持つ。別名義「Linked Horizon」も有名。アルバムやシングルは毎回オリコンランキングで上位に入る。

備考

歴史的背景が強く反映されており、歴史的出来事や歴史的有名人のことと思われる歌詞が複数ある。
前作イドへ至る森へ至るイド収録の「彼女が魔女になった理由」のラストから「宵闇の唄」に直接繋がっている。
またループを思わせる描写があり、メルヒェンたちは何度も同じ世界を繰り返しているとする考察が多く存在する。

メルヒェンともう一人の似非キャラ、イドルフリートは「硝子の棺で眠る姫君」の中にこっそり登場し、コンサート映像などにもイドルのMCなどは残っていない。
そのため、音楽としてだけ聞いている人や考察を特にしない人からは、イドルは存在すら認識されていない可能性が高い。
しかしMärchenを考察しているとおのずと辿り付く人物でもあるため、イドルを黒幕とする考察も数多くある。
また子供であったメルツが死後何故青年の体を手に入れているのかは明確な理由は不明であるが、井戸の中にあった死体を借りている・その死体がイドルのものであった・井戸に落ちて死んだ人たちの執念で生まれた存在など、色々な考察が出回っている。
人形のエリーゼは、元々は幼少の頃エリーザベトがメルツに渡した人形が魂を持ったものとされていて、そのためエリーゼと幼少エリーザベトの声が同じ藤田咲という解釈が一般的。
またサンホラではエリーザベトの愛称をエリーゼとしている。
しかしコンサート映像ではテレーゼとエリーゼが重なり合う映像があり、テレーゼとエリーゼの関係性も考察のしどころ。

発売直後、「硝子の棺で眠る姫君 」「薔薇の塔で眠る姫君」に出てくる「鈴木結女」演じる「王子」が爆発的に人気になった。
王子のテーマソングがネットでテッテレテッテレテッテレテンと表記され、それが特徴的であったため「テッテレ王子」と愛称がついた。
これは公式名称では無く、この呼び方を嫌うファンも居るため使う時は要注意。
また王子は歌詞カードの挿絵で「硝子の棺で眠る姫君 」では青い服を、「薔薇の塔で眠る姫君」では赤い服を着ており、同一人物かどうか定かではないため別々に呼ぶときは「青王子」「赤王子」と呼ぶ。
青王子はネクロフィリア(死体愛好家)であり、美しい死体であった雪白に惚れるが、生き返ってしまい残念がる。
赤王子の方は特殊な性癖があるかどうかは不明であるが、赤王子と野ばら姫はコンサート中もラブラブ演出が目立った。
同一人物だった場合は二股であるため、また違った解釈が出来るためそう言った面でも王子は人気キャラである。
コンサートでは鈴木結女のパート前になるとザワザワするほど女性人気を集めた。

「薔薇の塔で眠る姫君」の最後、国を追われたアルテローゼが去り際に野ばら姫に呪いをかける。
その影響なのか野ばら姫は将来「生まれた姫を捨てる事になる」という歌詞とともに、「Elysion 〜楽園幻想物語組曲〜」に収録された「エルの絵本 【魔女とラフレンツェ】」のメロディが流れる。
そのため捨てられる事になる姫がラフレンツェではないか?という解釈されている。
逆にそれがミスリードとする考え方もある。

「イド」という言葉が様々な意味に掛かっており、「井戸」・「自我」という意味のイド・転じて「衝動」と書いてイドとも読み、イドルフリートのイドとも掛かっている。
また近作が7つ目のアルバムであることから、七という数字に並々ならぬ拘りがあり、歌詞ブックレットのページ数が77だったり、CDの収録時間が77分。
初回盤のCDケースを開くと「七」の形になったり、一曲の長さが訳7分であったり、歌詞の中にも数多く七が入り、数えるのが億劫になるほどとにかく沢山の「七」が含まれている。
「劇」「嘘」などの字に「七」の字が入る。

限定盤のジャケ絵。全員生前の姿。左から「継子」上に「先妻」下に「野ばら姫」真ん中左に「メルツ」右に「エリーザベト」その隣に「雪白姫」右上に「修道女」その上に「田舎娘」。よく見ると先妻の横の建物影から手が出ている。

Story Maxi「ハロウィンと夜の物語」(ハロウィンとよるのものがたり)

左の髪の長い女性が「ディアナ」その横が「シェイマス」真ん中が「ハロウィーン・ナイト」下に「レニー・オ・ランタン」横の女性が「ケイト」目元の隠れた男性が「ショーン」※子供達は下記で。

概要

2013年10月9日から発売された、マキシシングル。
オリコンランキング、週間3位・デイリー3位。

「ある家族とハロウィンに纏わるお話」がテーマになっているが、中身はいきなりアメリカの開拓史から始まる。

19世紀前半のアメリカが舞台になっており、実際にあった歴史的出来事である「ジャガイモ飢饉」などが作中に入ってくる。
※ジャガイモ飢饉:アイルランドで流行ったジャガイモの疫病により、人口の20%という脅威の死者数が出た出来事。
アイルランドで農業をしていたシェイマス(本人曰く名前はシェイマスだかウィリアムだったか忘れたそうだが、便宜上シェイマスとする)は、ジャガイモ飢饉の影響でアメリカに渡る。
シェイマスは稼いだお金を妹「ケイト」に仕送りをし続けるが、戦争で足に怪我をして酒びたりの生活になる。
しかし恋人「ディアナ」できて、さらにディアナのお腹の中にはシェイマスの子供が宿った。
幸せな生活を送るシェイマスであったが、ディアナに横恋慕していたならず者に背後から刺されて絶命。
その日はハロウィンの夜であった。
一方シェイマスの妹のケイトは、シェイマスを探しにアメリカへ渡る。
道中ケイトは恋人「ショーン」と結婚し、2人の間には息子「レナード(愛称レニー)」が生まれる。
レニーは生まれつき体の弱い子であった。
ケイトたちはショーンの仕事の都合で引越しをし、そこでレニーは少年「ジョニー」に出会う。2人は親友になる。
レニーはハロウィンをとても楽しみにしていたが、ハロウィン当日はしゃぎすぎたレニーは体調を崩し、そのまま帰らぬ人となった。

「星の綺麗な夜」「おやすみレニー」はシーンが移り変わるごとに別の曲のように様々なメロディへ展開していく、サンホラらしい曲。
「朝までハロウィン」は可愛らしい曲調で、Revo曰く幼稚園の子供などに聞いて貰いたいとのこと(その後の展開を思うとそれはどうかと、ファン達から総ツッコミを受けた)。

収録曲

1、星の綺麗な夜
2、朝までハロウィン
3、おやすみレニー

通常盤ボーナストラック
永遠のハロウィン(インスト)

限定盤ボーナストラック
レニーがいた季節(インスト)

参加メンバー

■全作詞・作曲・編曲
Revo

■ジャケットイラスト
yokoyan

■ヴォーカル/キャラクター
Lenny with the Night(レニー・ウィズ・ザ・ナイト)(※似非)
木村花代(ケイト)

■コーラス/キャラクター
Daisy×Daisy(MiKA)
Joelle
栗林みな実
沢城みゆき(ジョニー)

■声優/キャラクター
飛田展男
中村悠一(ショーン)
Lenny-o'-Lantern(レニー・オ・ランタン)

■ナレーション
Ike Nelson

備考

この作品に出てくる似非の名前が「レニー・ウィズ・ザ・ナイト」となっているが、「ハロウィーン・ナイト」と「レニー・オ・ランタン」のユニット名のようである。
ハロウィーン・ナイトはシェイマスによく似ているが、実際誰なのかは不明。この世の者では無い様子。
レニー・オ・ランタンは、コンサートではレニーの形をした人形で登場し声も機械で加工した声になっている。
死後のレニーとシェイマスがハロウィンに参加している姿とする考察が一般的であるが、この2人に関しては殆ど描写が無い。

「おやすみレニー」のケイトに対する解釈は、ファンの中で真っ二つに意見が割れている。
レニーの死を受け入れて立ち直っているからハッピーエンドとする人と、精神崩壊を起こしてうわ言を言っているように聞こえるためバッドエンドとする人がいる。
サンホラは答え合わせをしないため、どちらが正解という事はない。

またケイト役の木村花代はミュージカル女優で、コンサートではレニーやショーンと話している演技をしながら、全然違うことを歌うという脅威の演技力を見せた。
「朝までハロウィン」では沢山の子供キャラクターが出てくるが、全員名前が決まっており、会話の内容からそれぞれの関係なども伺える。

左から、木の所に「ハロウィーン・ナイト」「ジョニー」奥に「レニー・オランタン」「クリス」「オリヴィア」「ベン」「トム」「リリー」手前のオバケが「レニー」「ウィル」「マックス」「マリー(アリエル)」、木の所に「シェイマス」※子供達の名前は全員聞き取りであるため確定では無い。

特典で昼間の仮装無しバージョンもある。

マキシシングル「ヴァニシング・スターライト」

真ん中が「ノエル」、その周りがヴァニシングスターライトのメンバー、下にいる三人は左から「marie*marie(まりぃまりぃ)」「山口一 」「渋川鋭士」、背景にRevo。

概要

2014年10月1日に発売した、架空のロックバンド「ヴァニシングスターライト」のマキシシングル。
オリコンランキング、週間3位。

Revoはプロデューサーとしてこのバンドをプロデュースした、という設定。

舞台は架空の現代日本、くすぶっていたバンドマン「ノエル」をRevoがプロデュースしたという設定の物語。
ノエルはフランス人の父親と日本人の母親のハーフで、父親は生まれる前に死に、母親はノエルが生まれた後失踪した。
ノエルは祖母によって育てられたが、その祖母も他界してしまう。
それからは親戚をたらい回しにされ虐待を受けて育った。
音楽に興味を持っていたノエルはバンドマンになる道を選ぶが、血の気の多い性格であったノエルはすぐに他人と衝突してしまう。
そしてある日、祖母の遺品の箪笥の引き出しから母が祖母へ残した手紙を発見する。
そこには「こんな子生まなければ良かった」と書かれてあり、ノエルは深く傷つき一人でぼんやりと夜空を眺めていた。
そこへRevoが現れ、ノエルに宮沢賢治の「よだかの星」を手渡し、ノエルを自身が集めてきたバンドメンバーと共にプロデュースした。

一曲目の「よだかの星」は、宮沢賢治の「よだかの星」が元ネタ。
二曲目の「Mother」は、本来は「Roman」に収録予定であった曲。これまではライブでのみ披露されていた。
三曲目の「Interview with Noël」は、主人公ノエルがインタビューに答えている内容がそのまま歌になっている。

収録曲

1、よだかの星
作詞・作曲:Noël(ノエル)
編曲:VANISHING STARLIGHT & Revo
歌:Noël

2、Mother
作詞・作曲:Revo
編曲:VANISHING STARLIGHT & Revo
歌:Noël

3、Interview with Noël
作詞・作曲・編曲:Revo
歌:Noël from VANISHING STARLIGHT

参加メンバー

■ジャケットイラスト
yokoyan

■ナレーション
Ike Nelson

■ヴァニシングスターライトのメンバー
ボーカル:Noël(※似非)
ギター:YUKI
ギター:Leda
ベース:IKUO
ドラム:JUN-JI
キーボード:AKITO

ヴァニシングスターライトのメンバーは、ノエル以外は全員実際にいるバンドマン。
イラストも本人達をモデルにしている。
ノエルだけがあちらの世界(架空の日本)のキャラクターと言うことになっている。

限定盤にはノエルの母親の手紙が隠されてあり、全文を読むことができる。
所々が滲んで読めなくなっているが、かなり意味深な内容で考察のしどころ。
その手紙の内容から、ノエルは元々双子で片割れはお腹の中で死んでしまったのでは?という考察が多くあり、見た目が似ていることや生まれる前に死んだという考察から「Roman」のイヴェールが双子の片割れ候補とされている。
しかしあくまでそういう考察が特に多いという事であり確定では無い。
他にも、ノエルの語る過去(特に音楽に対してのエピソード)が過去に雑誌インタビューでRevoが語った事と近いため、ノエルは別の世界のRevo自身なのでは?という考察もある。
こちらもそういう考察があるということであり確定では無い。

また「ノエル」というキャラクター名は、同人時代からある作品「檻の中の花」の作中に出てくる「ノエル・マールブランシェ」と同じ名前を持ち、さらに「Roman」に出てくるイヴェール(このイヴェールは生まれる前に死んだイヴェールとは別人のイヴェール)の妹「ノエル」とも同じ名前であることから、様々な考察ができる。

サンホラの男性キャラクターの殆どは一人称が「私」「僕」「我」などであるが、ノエルは初の「俺」キャラ。
頭と口が少々悪く庶民的な性格であり、サンホラの中では珍しいキャラクターである。

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