Franz Ferdinand(フランツ・フェルディナンド)とは【徹底解説まとめ】

2004年のデビュー以来、レトロなロックンロールとエレクトロ系のダンサブルなリズムを融合させたバンドサウンドで、世界を舞台に活躍するスコットランド出身のバンド・Franz Ferdinand。
2000年代のUKロックシーンを代表するバンドとして依然として人気が高い。
2016年にはギターのニックが脱退してしまうが、ライブを中心に精力的に活動している。

Franz Ferdinandの概要

2001年、グラスゴーのアート系大学の同期であったアレックスとボブを中心としてバンドを結成した。
「女の子が踊れるような音楽を作る」という理想を持って、学内や地元のパブでの演奏を開始した。
バンド名の由来は、第一次世界大戦のきっかけとなったサラエボ事件で暗殺されたオーストリア=ハンガリー帝国の皇太子であるフランツ・フェルディナント・フォン・エスターライヒ=エステ。
名前の響きの良さが気に入ったので選んだ。

コツコツと活動を続けて行く中で、2003年にリリースしたシングル「Darts of Pleasure」がインディ・ファンから注目を集め、直後に発売されたシングル「Take Me Out」が大きな反響を呼んだ。
アルバムデビュー前だったにも関わらず、NME誌などを中心にメディアがバンドを取り上げ、大型新人として全英の注目を集めた。

2004年、『Franz Ferdinand』にてデビューを果たす。
全英3位を獲得したほか、アメリカでは32位、日本では18位を獲得するなど大きな話題となり、世界で400万枚を売り上げた。
英国3大音楽賞である、ブリット・アワード、マーキュリープライズ、NMEアワードの音楽賞を新人としては史上初めて同時受賞するという快挙も達成した。

2005年には、2ndアルバム『You Could Have It So Much Better』をリリース。
全英1位を獲得し、全米8位、日本では7位と前作を超える大ヒットを記録した。
ロックファン、クラブ系音楽ファンのどちらからも支持を受けて、世界的な人気を確実なものとした。

2009年には4年ぶりとなる3rdアルバム『Tonight』をリリースした。
世界中でライブ活動を続けてきたことから人気は落ちず、全英2位、全米9位、日本では6位を記録した。
2013年には、4thアルバム『Right Thoughts, Right Words, Right Action』をリリース。

2016年、ギタリストのニックが家族との時間を優先したいとの理由で脱退すると発表された。
バンドは後任のギタリストは使わず、三人でライブ活動や次のアルバムの制作を続けている。

Franz Ferdinandのメンバー

アレクサンダー・カプラノス(Alexander Kapranos)

通称、アレックス。
ボーカル、ギター、キーボード担当。
1972年生まれのメンバー最年長。
ほとんどの曲で作曲を行っている。
Franz Ferdinandを結成する前、The Karelia、The Yummy Furという二つのバンドで二度のデビューをしている。

ロバート・ハーディ(Robert Hardy)

通称、ボブ。
ベース担当。
1980年生まれのメンバー最年少。
ライブでは動きが無く目立たないが、リーダー的存在としてバンドをまとめている。
元々は画家志望だったが、アレックスの説得でバンドに加入した。

ポール・トムソン(Paul Thomson)

通称、ポール。
ドラム、ギター担当。
1976生まれ。
バンド結成前はThe Yummy Furでアレックスと一緒に活動していた。
日本のバンドにも造詣が深く、フラワー・トラベリン・バンドやボアダムス、UFO OR DIEが好きだと公言していた。

元メンバー

ニコラス・マッカーシー(Nicholas McCarthy)

通称、ニック。
ギター、キーボード、バックボーカルを担当していた。
ギターを胸元よりも高い位置で弾くのが特徴。
1974年イングランド生まれだが、ドイツ育ちのため、ドイツ語も堪能。
2016年に脱退したが、バンドは再加入の可能性もあるとの説明をしている。

オリジナルアルバム

『Franz Ferdinand』

01. Jacqueline
02. Tell Her Tonight
03. Take Me Out?
04. The Dark Of The Matinee
05. Auf Achse
06. Cheating On You
07. This Fire
08. Darts of Pleasure
09. Michael
10. Come On Home
11. 40 Ft

2004年にリリースされた1stアルバム。
レトロなロックとダンサブルなリズムが融合したサウンドが全世界に衝撃を与えた。
「Darts of Pleasure」や「Take Me Out」など5曲のシングルが収録されている。

『You Could Have It So Much Better』

01. The Fallen
02. Do You Want To?
03. This Boy
04. Walk Away?
05. Evil And A Heathen?
06. You're The Reason I'm Leaving?
07. Eleanor Put Your Boots On
08. Well That Was Easy
09. What You Meant
10. I'm Your Villain?
11. You Could Have It So Much Better?
12. Fade Together
13. Outsiders

2005年にリリースされた2ndアルバム。
前作と同じ路線を踏襲しつつも、よりポップなメロディーラインを強調した曲が多くなった。
シングル「Do You Want To」はウォークマンのCMソングに起用された。

『Tonight』

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@1rhanaiasuka

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