Chuck Berry（チャック・ベリー）とは【徹底解説まとめ】

言わずと知れた、チャック・ベリー初シングル。ヒットチャート史上、"初めてチャートインしたロックミュージック"と言われている。ブラック・ミュージックにカントリーソングのテイストが混じっていると言われている。全米5位を記録。

Roll Over Beethoven

かのビートルズがカヴァーしている有名な曲。非常に特徴的なギターリフで始まる。ローリングストーン誌によれば、彼が自宅で作曲をする際、妹のルーシーが使っていたピアノを使っていた。その時浮かんだのが、"roll over Beethoven and tell Tchaikovsky the news"と言う歌詞。つまり、クラッシックの作曲と同じ要領（ピアノを弾く）でロックなんて新しい音楽を作曲していると、偉大なクラッシック・ミュージシャンたちが安眠できない（=墓の中で寝返りをうつ；roll over in their graves）と言う話。この曲は、その際のインスピレーションから来ている。 全米29位。

School Days

全米3位。R&Bチャートでは堂々の1位。映画「Hail! Hail! Rock'N'Roll」の題名は、この曲のワンフレーズから来ている。
オーストラリアのヘビーメタル・バンド、AC/DCがアルバム「Volt」でカヴァーしているのは有名。グループのギタリスト、アンガス・ヤング曰く、「俺がガキの頃は、周りの奴らはみんな、クラプトンが天才だのなんだのってほざいてたけど、俺に言わせりゃ、チャック・ベリーの方がずっとイカしてた。」との事。

Sweet Little Sixteen

ビーチ・ボーイズの「Surfing U.S.A.」の原曲としても有名なこの曲は、全米2位獲得。この曲にインスピレーションを受けたビーチボーイズは、旋律と歌詞の一部をチャックに無許可で使用してしまう。丁度、チャックが買春容疑で服役中だった為、確認が取れなかった、と言うのが彼らの言い分だった。しかしのちに、チャック側が自分の曲を不法使用しているとの事で告訴、今では、この曲の作曲者はチャック名義になっている。

Johnny B. Good

チャックと言えばこの曲、と言うぐらい有名な名曲。ロック史の中で「最初のロックンロール」として必ず取り上げられる曲でもある。
逸話が尽きないこの曲ではあるが、NASAが打ち上げた外宇宙探査機、ボイジャー1号・2号に積まれている、地球外生命体に地球文明を紹介するデータが刻まれている、いわゆる"ゴールデンディスク"にこの曲が収録されているのはつとに有名。実は最初、科学者の間では、地球文明を紹介する要素の一つとしてロックを収録するに反対の声があったが、アメリカの天文学者であるカール・セーガン博士が、「地球には若者で満ち溢れている」との一言で収録が決まった、と言う話はつとに有名。
イントロで使われる特徴的なギターリフは、実は他の9曲にも使われており、ライブではバックバンドが9曲の違いを聞き分け、次にチャックが何を演奏するかを知る必要があったと言われている。全米8位。

Carol

ローリングストーンズが、彼らのファーストアルバムでカヴァーしているのは有名。その他にも、ビートルズ、ドアーズ、ヤード・バーズ、AC/DCなど、わかっているだけでも18ものアーティスト/グループでカヴァーされている名曲。全米18位。
この「Carol」の歌詞を読むとよくわかるのだが、ロックと言うのは、ビートや電子楽器がその特徴と言うだけではなく、それまで大人の音楽として認識されていたジャズやブルースに、白人ティーンエイジのカルチャー、女の子、クルマ、パーティなどをミックスして表現されたものではないか、と言う見方がある。

ロックの創始者の"1人"

ロックの創始者として有名であるが、「ロックの殿堂」による見解は、「チャック・ベリーは、ロックンロールを発明したとは言い難いが、彼は、全ての本質的な要素をまとめた者として一番近い存在だ。」としている。
また、ジョン・レノンは「ロックンロールに別の名前があるとすれば、それはチャック・ベリーだ。」と言っている。

「ロックの殿堂」チャック・ベリー紹介文

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ギター

デビュー以降、長くGibsonを愛用。初期のヒット作を生み出したのは、ES350T’sシングルカットモデル。当時のジャズ、ブルース・ギタリストの多くが使用していたモデルだが、彼は生涯を通してES-335シリーズのセミアコースティックを好んで愛用していたことは有名。