オレたちひょうきん族(Oretachi Hyokin Zoku)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『オレたちひょうきん族』は、1981年~1989年までフジテレビ系列で放送されていたバラエティー番組。ビートたけしや明石家さんま、島田紳助ら豪華な出演陣と、多くの予算と小道具を用いたダイナミックな笑いは一部で「伝説の番組」ともいわれている。タケちゃんマンやひょうきんベストテン、懺悔室などのコーナーが特に有名である。「楽しくなければテレビじゃない」を形にした番組である。

「最低の男って知っとるケのケ 今年で30知っとるケのケ」と、「まっくろけ節」の替え歌と共に登場する怪人。初期は「知っとるケ舞踊団」がバックで踊っていたが、次第にいなくなっていった。
チャンチャンコに白髪、赤い鼻、つながった眉毛が特徴。肩に乗せているのはカラスのバッキー(夏場は軽装で扇風機を乗せていた)。「ヒャーッホホ!」という笑い声を言わされたり、たけしと「お前は○○○○ケだな!」「そういうお前は○○○○セブンだな!」と言い合って変身するのがパターン。

様々なポーズをタケちゃんマン7に取らせてからかう(背中で指を組ませて「ブラジャー外して」と言ってみたり、など)が、「CM依頼」などの戦いでは一方的に不利な立場に置かれて「できまシェーン!」「身体(股間)がもちマシェーン!」と弱音を吐く。
最終回では、内閣支持率の急激な悪化を返上すべく、1985年の未解決事件の真犯人という容疑をかぶせられ、生まれ故郷で焼身自殺する、という非常にシリアスな展開だった。

アダモステ(島崎俊郎)

ポリネシアンダンサー風の謎のキャラクター。神出鬼没で、様々な役柄で現れる。
「アァダァモォステェ~!」「ペイッ!」「ハニマカセノホッテンマッカセー!」などの奇声を上げて踊り回る。他の出演者から「アダモちゃん」と呼び掛けられると「ハァ~イ!」と元気よく返事をする。
その後、島崎の代名詞といえるキャラクターとなり、ガングロブームの際に登場したり、単体でDVDが発売されたりなどしている。

「さんちゃん寒い」女(島田紳助)

知っとるケ編、パーデンネン編に登場した、さんまのプライベートを元にしたキャラクター。
コーナー内でさんまがマンションに帰ってくると、その入り口で待ち受けており、何とかしてさんまの部屋に入ろうとするが、入れてもらえない。
そのたびにクルクルと回りながら無理やり入ろうとするが、「回るな、回るな」と言われて結局入れず、「さんちゃん、寒い……」のセリフを吐く。

「回転女」「洗濯女」とも呼ばれ、次第に紳助の演技がエスカレートしていき、「バース女」「北海道のシャケ女」などのバリエーションも登場した(バース女の収録時には、タイガーズがリーグを制覇した日であったため、当時の監督に熱狂的なファンだと思われた、と紳助がのちに語っている)。

パーデンネン(明石家さんま)

コーナー内で「アホ」という言葉に反応して、さんまが「アホちゃいまんねん、パーでんねん!」のセリフと共に変身するキャラクター。
巨大な手のひら状の被り物、顔は白塗り、ピンクのレオタードというコスチュームには、さんまも当初は相当に抵抗があり、一人で画面に映るのを嫌がっていた。タケちゃんマンセブンもあまりのインパクトに笑うしかできなかったほど。

たけしがフライデー事件で謹慎している際に、コーナーの主役を数回務め、さんまが演じるキャラクター「バイキンガーZ」と合成で対決したこともある。
キャラクターの原案は、落語家の月亭八光が小学生のときに考えたギャグをさんまが気に入り、5000円で譲ってもらったことによる。

ひょうきんベストテン

西川のりおとフラワーダンシングチーム

音楽番組『ザ・ベストテン』のパロディ。
本物の歌手が出演する際には、フラワーダンシングチーム(コント赤信号、ヒップアップ)やすもうダンサーズらがまともに歌うのをひたすら妨害しようとする。この際の〆は西川のりおの「ばかぁ」もしくは仮装しての3択クイズ。

鶴太郎のマッチ、のりおとぼんちおさむの狩人、稲川淳二の西城秀樹など、芸人の物真似では、まともに歌わせられることなくリアクション芸や過酷な目に遭わされるケースが多かった。一方で、山田邦子による島倉千代子の物真似は本人からも認められるほどであった。

また、メンバー内で曲をリリースした際に披露される場でもあった。代表的なものに、ビートきよし・島田洋八・松本竜介の「うなずきトリオ」による「うなずきマーチ」、さんまと紳助の「い・け・な・い・お化粧マジック」などがある。

ひょうきん絵描き歌

山田邦子扮するお姉さんが、視聴者から届けられた絵描き歌のネタを披露する。ウケがよかったものには二重マルの評価が与えられた。かなり下ネタも多かった。

ひょうきん懺悔室

教会風のセットの中で、NGを出したメンバーが番組プロデューサーの横澤彪扮する神父(二代目は三宅恵介)の前で、NGの内容を懺悔する。
その後、ブッチー武者扮する「懺悔の神様」が×を出せば頭から水をかけられ、まれに○を出すと紙吹雪が降り注ぐ。

「懺悔!懺悔!」の言葉は当時の流行語になり、懺悔の対象となる出来事や人物は次第に広がっていく。
『ひょうきん族』とは関係なく『笑っていいとも!』でさんまがNGを出した際にもこのコーナーで水を浴びせられ、他にも番組とは何の関係もないが、遅刻したチェッカーズのメンバーに水が浴びせられたこともある。
芸能人だけではなく、配送先を間違えた弁当屋の社員までも餌食になり、後にフジテレビの会長となる日枝久も水を浴びせられたことがある。

水を浴びせられる日枝氏

ひょうきんスター誕生

ゴーゴー三匹

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