クトゥルフ神話TRPG(クトゥルフの呼び声、Call of Cthulhu、CoC)のネタバレ解説まとめ

クトゥルフ神話TRPG(クトゥルフの呼び声、Call of Cthulhu、CoC)とは、米のゲーム会社、ケイオシアム社のテーブルトークロールプレイングゲーム(TRPG)。作家、H.P.ラブクラフトの構築した架空の神々が存在する世界で、プレイヤー達は探索者というキャラクターを創造、それを通してロール(役割演技)をする。恐怖に翻弄されつつ、裁定役が用意したシナリオのもと事件解決を目指すゲームである。

概要

クトゥルフ神話TRPG(クトゥルフの呼び声、Call of Cthulhu、CoC)とは、米のゲーム会社、Chaosium(ケイオシアム)社のテーブルトークロールプレイングゲーム(TRPG)。日本語版は旧版がホビージャパン、現在の版がKADOKAWAエンターブレインから出版されている。日本語版のタイトルは、ホビージャパン版では「クトゥルフの呼び声」、KADOKAWAエンターブレインでは「クトゥルフ神話TRPG」となっている。
同社のTRPGである「ストームブリンガー」や「ルーンクエスト」と同じようにベーシック・ロールプレイングを採用している他、キャラクターがどれだけ理性を保っているかを示す「正気度」ルールが特徴的。TRPGには数の少ないホラーを扱ったシステムであり、その題材としてアメリカのパルプマガジン作家であるH.P.ラブクラフトが構築した架空の神話体系であるクトゥルフ神話を取り扱っている。
また、TRPGとしてはプレイヤーの操作するキャラクターが容易に死亡することも特徴として挙げられる。総じて、矮小な存在であるキャラクターが超存在である異形の神々やそれを信仰するカルティストに翻弄され、ラブクラフトの提唱する「コズミック・ホラー(宇宙的恐怖)」に晒されつつも生き残り事件を解決するために奔走し足掻くことを楽しむゲームである。

TRPGとは

テーブルトークRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)とは、テーブルゲームのジャンルのひとつ。略称はTRPG。ドラゴンクエストやファイナルファンタジーなどの所謂世間一般で呼ばれるRPGはCRPG(コンピューターロールプレイングゲーム)として区別され、それらのゲームでは機械で処理される部分を、ペンや紙、サイコロ、トランプを用いて、会話とルールブックを駆使して遊ぶゲームである。
ゲームの裁定役はキーパー(KP)、ゲームマスター(GM)、ダンジョンマスター(DM)などと呼ばれ、彼らの用意したシナリオに沿って、ゲームの参加者であるプレイヤー(PL)が自分の分身となるプレイヤーキャラクター(PC)を創造し、PCを通してそのシナリオの問題を解決したり、戦闘したりする。分かりやすく言えばルールのあるなりきり遊びであり、ごっこ遊びにサイコロやトランプによる成功の是非を問う判定や、ルールブックに記載されているルールに従う必要性の有無が付与されたのがTRPGといえる。
日本では主にF.E.A.R(ファー・イースト・アミューズメント・リサーチ)やグループSNE、冒険企画局などがTRPGを製作している。近年ではインターネットの普及によるオンラインプレイの台頭や、TRPGのプレイイベントであるコンベンションの活性化によってプレイ人口が急増している。

クトゥルフ神話とは

出典: ja.wikipedia.org

創始者ハワード・フィリップス・ラヴクラフト

クトゥルフ神話とは、パルプマガジン作家のH.P.ラブクラフトとその作家仲間らが構築した架空の神話体系である。クトゥルー神話、ク・リトル・リトル神話、クルウルウ神話とも呼ばれる。
外宇宙の神々(アウター・ゴッド)や、異世界に住む存在、太古に地球を支配していた旧支配者(グレート・オールド・ワン)などの邪神や超生物を扱っており、実在の地名や書物も組み込まれている。
共通の存在を用いて別個の作品を複数の人数が執筆して作り上げられた作品のため、1種のシェアードワールドとも言える。特に太平洋の底、海底都市ルルイエで眠るとされている軟体動物めいた容貌を持つ巨神クトゥルフは有名。

創始者であるラヴクラフトは自身のホラー小説において「宇宙的恐怖(コズミックホラー)」という概念を提唱しており、これは広い宇宙において人類の価値観や希望には価値がなく、ただ意志の疎通も理解もない絶対的な超越的存在の恐怖に晒されているという不安と孤独を描いたものである。他にも多くの作家がクトゥルフ神話を取り扱っているが、これを踏襲している作品は多く、現在でも人気の創作モチーフである。

クトゥルフ神話の神々

クトゥルフ

クトゥルー、ク・リトル・リトル、クルウルウ、クスルー、トゥールー、チューリュー、九頭龍とも呼ばれる。クトゥルフ神話の代表的な神。蛸のような頭、コウモリのような翼、無数の触手や軟体動物めいた肌が特徴。かつて地球を支配していた存在であり、旧支配者の司祭とされる。現在は太平洋の底に眠る都市ルルイエで星辰の揃う刻を眠った状態で待っており、時折ルルイエが浮上するときにはテレパシーを送って人間に悪夢を見せるという。
著名な眷属にダゴンやハイドラ、彗星種族の深きものなどがいる。初出はラヴクラフト著「クトゥルフの呼び声」。

ニャルラトテップ

ナイアーラソテップ、ナイアルラトホテップ、ニャルラトホテプ、ナイアーラトテップとも呼ばれる。外なる神、アウターゴッドのメッセンジャーにして無貌の神、這い寄る混沌。邪教の神父、巨大なモンスター、触手を持つ女性などの1000の姿を持ち、それらが全て同時に存在する。クトゥルフ神話の中でもトリックスター的な存在であり、狂気と混沌のために暗躍する。初出はラヴクラフトの短編『ナイアルラトホテップ』。
最近では「這いよれ!ニャル子さん」で有名。

アザトース

アザトート、アザトホート、アザトゥースとも呼ばれる。盲目にして白痴の王、外なる神の総帥。時空を超越した宇宙の中心で、同じく白痴の下級の神々に狂気のフルートの音色で慰められているといわれる。その正体は全ての創造と破壊の中心とも言われ、この世界そのものがアザトースの見ている夢にすぎない。ニャルラトテップはこの存在の意向を満たす手先として扱われている(利用しているだけかもしれないが)。

ここで述べた以外にも様々な神やその眷属、化身や怪物がいる。彼らはそれぞれ実際に書かれた小説や作品に基づいており、そこもクトゥルフ神話TRPGの魅力だと言えよう。

クトゥルフ神話TRPGの特徴

プレイヤーの操るキャラクターが一般人

先にも述べた通り、クトゥルフ神話TRPGは恐怖の中で足掻く一般人を演じるゲームである。普通、PCとなるキャラクターは超能力を使う超人だったり、特殊な技能を持った人間であったりするが、このゲームではせいぜい多少の専門知識を持った普通の人間がメインになる。ゆえに、RPGによくある戦闘行為は命取りになりかねない。神々や怪物の能力がキャラクターたちの10倍あって、それが何十体と現れる、なんて事態もざらなのだ。しかし、どうしても武力に訴えなければならない局面や、逆に謎解きで解決できる局面もある。その時にどういった選択をするか、ということもこのゲームの楽しみ方のひとつと言える。

正気度

異形の神々や見たこともないおぞましい怪物を見たとき、人は正気でいられるだろうか。その問いに対して、このゲームはNOを突きつけている。他のゲームにない独自の要素として、ショッキングな場面や怪物を目撃したときに、その恐怖を表現するシステムとしてSAN値(正気度)やSANチェック(正気度チェック)のルールが存在する。正気度は高ければ高いほど理性的であることを示すが、上記のような事態に陥ったときに、SANチェックを行い、失敗すれば規定値やサイコロの目の分正気度を失う、というルールである。そして一定の正気度を失った探索者は発狂してしまう。正気度が0になれば、探索者は永久の狂気に犯され、そのキャラクターは使用不能(ロスト)となる。また、このゲームでは狂気によって描かれた魔導書や神に直接教えられて魔術を使うことができることもあるが、その際のコストとしても用いられることがある。超常の技術を用いるのにも、自らの正気を削らねばならないのだ。このようにして、クトゥルフ神話TRPGは理解を超えた恐怖を表現しているのだ。

判定やキャラクター作成が簡単

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