コジコジ(COJI-COJI)のネタバレ解説まとめ

『コジコジ』とは、漫画家さくらももこによる日本の漫画作品、およびそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品。漫画は『きみとぼく』で1994年から1997年まで連載され、アニメは1997年から1999年まで放送された。メルヘンの国に住む主人公「コジコジ」と、その仲間達の日常生活を描いた作品。さくらももこの持ち味であるシュールさやブラックジョークをふんだんに用いて描かれている。

下品な姉妹の2人が、三日月の晩だけ少女漫画の世界観になってしまう。

スージーとデージーは普段は下品で性格の悪い姉妹で、一緒に暮らしているが仲が悪く取っ組み合いの喧嘩をしている。
しかし三日月の晩になると何故か2人は絶世の美女に変身してしまう。
見た目が美しいだけではなく、心も美しくなり、普段と180度違うおしとやかな性格になり、姉妹の仲も良くなる。
また普段は服装に拘っていない見た目をしているが、美女になると美しい服を好み、家の中に居てもドレスを着てお洒落をしお互いを褒めあう。
普段は男の人と恋なんてもってのほかであるが、美女になると異性に興味が出て、スージーは三日月の晩だけある男の人と会い恋に落ちている。
2人とも美女になっている間の記憶も、普段の下品な姿の記憶も両方地続きで保持されているため、元に戻ったあとも思い出して自分の行いにうんざりしている。
逆に美女になった時は普段の自分を恥じていて、今の美しい姿での行いが後日自分を苦しめる事も分かっている。
コロ助は美女になった2人と出会ったことがあるが、2人がスージーとデージーであることには一切気づかなかった。
それどころか絶世の美女に出会った事に歓喜し、一緒に写真を撮った。
コジコジだけは一目見てスージーである事に気づいており、むしろ普段のスージーとの違いが分かっていないようであった。

やかん君がザルになる

アイデンティティを失くしてしまったやかん君。

ある日やかん君は事故で崖から転落して怪我をし、やかんの持ち手部分が壊れてしまう。
やかん君は一人暮らしであるため家に帰しても看病する人が誰もおらず、クラスメイト達が怪我したやかん君をどうするべきか困っていると、やかん君は金物屋に連れて行って欲しいと言う。
金物屋のおじさんはやかんを修理する間、やかん君の頭をザルに取り替えてしまう。
やかん君は自分のアイデンティティであるやかんを(一時的にではあるが)失くし、実質「ザル君」となってしまい落ち込んでしまう。
やかん君は今まで興奮すると頭が沸騰してお茶を沸かしていたが、ザルになった後興奮すると蕎麦が湧き出す事が分かった。
その蕎麦は大変美味であり、スージーとブヒブヒのたくらみによってクラスメイト達に有料で振舞われた。
また、自分がやかんであった事を思い出しながら興奮すると蕎麦が茶蕎麦になる。
後日、修理が終わったやかんを受け取り、もはやザル君になっていたやかん君は無事元のやかん君に戻る事が出来た。
なおザルだった頃を思い出しながら沸騰すると蕎麦茶が出てくる。

コジコジの両親

コジコジの両親が宇宙であると判明。

次郎やコロ助たちには両親が居る。皆それぞれ家があって、家族がいる。
しかしコジコジの周りには家族もなく両親もおらず家もない。
その事に関して特に疑問を持っていないコジコジであったが、学校で両親に手紙を書く授業があったことで、自分のお父さんとお母さんはどこなのかと考えた。
すると何処からともなく父と母の声がし、コジコジに「コジコジは私達宇宙の子供」だと語る。
つまりコジコジの両親は目には見えない宇宙という存在で、コジコジはその子供なのである。
だからコジコジには家がなく家族もいなかったのだ。
恐らくコジコジはこれまで両親について考えた事がなく、授業によって初めて両親について疑問に思ったため、父と母が語りかけてきたようである。
翌日、コジコジは次郎に親の話をしようとするが、「宇宙」という言葉を忘れてしまい「う」と「ち」がつく名前であると話す。
そして宇野千代と荒井注の子供であると誤解を受けた。

『コジコジ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『ドラえもん』『スヌーピー』などもメルヘンの国の住人

本作の中で『ドラえもん』や『スヌーピー』といった他作者の有名なキャラクター名が度々登場する。
誰もが知っているような有名なキャラクター達も皆メルヘンの国の出身という設定になっており、コジコジたち学生が憧れ目指すべき存在となっている。
キャラクター以外にも『高橋留美子』や『宇野千代』などの実在する作家の名前も度々出てくる。
ゲランは有名キャラクターや作家のサインを集めており、特にゲランがサインを欲しがるシーンなどで実在するキャラクターや作家の名前が上がる。
しかし著作権の関係からキャラクターや作家の姿は作中に出てくる事はなく、あくまで名前が上がるだけになっている。

『ちびまる子ちゃん』の世界とのリンク

作者が同じさくらももこであるため、原作では『ちびまる子ちゃん』の世界とリンクしている。
ちびまる子ちゃんが住んでいるのはメルヘンの国や地球ではなく、「クンチャン漫画界」というタイトルが「~くん」「~ちゃん」の漫画のキャラクターがいる世界。
しかしアニメではコジコジはTBS、『ちびまる子ちゃん』はフジテレビであるため、世界観がリンクする描写は無い。
また、本作の原作連載以前にまる子とコジコジが地球で出会う話が小学館の『幼稚園』で連載されており、そのエピソードは絵本となっている。
絵本ではまる子はクンチャン世界の住人ではなく、『ちびまる子ちゃん』の世界観である地球にコジコジがやってくるという話になっている。

コジコジの言動から見えてくる哲学や考察要素

本作は一見幼児向けの可愛らしい作品に見えるが、ブラックジョークやシュールな笑いなどが多く大人が楽しめるものになっている。
第一話では「コジコジはコジコジだよ。コジコジは生まれたときからずーっと、将来もコジコジはコジコジだよ」という印象的な台詞があり、このような哲学的とも取れる台詞も作中に存在する。
また、コジコジはなんなのか考察する人もいる。
コジコジが一番長生きしている老婆の赤子だった頃を知っているシーンがあり、かなりの昔から存在している事が伺える。
コジコジの両親が宇宙であることが判明したり、コジコジが消えようと思うと世界も消えそうになるシーンなどもある。
コジコジの一見素っ頓狂な発言が伏線の一言であったり、周りを困らすキャラに対して天然を装いながら的を射た毒舌を言ったりなど、何も分かってないように見えて発言全てが確信犯のように思えるシーンが多くある。
コジコジの何気ない行動がクラスメイトや町を救うなどの展開も度々起こる。
さらにコジコジは電波の届かない場所から電話をかけたり、雷を相殺するなど、他のキャラでは出来ない芸当をいくつもやっており、コジコジが介入する事で物事が解決する事が多い。
こういった要素からコジコジについて考察する人も多いが、作中でも作者のコメントなどでもあえて明確な答えは出されていない。
またコジコジの活躍は視聴者にしか分からない事も多く、コジコジ本人は自分の活躍などを気にする素振りもなく、基本的には「コジコジが何かをしたため解決した」という事実は残らない。
そのため他キャラクターたちはコジコジに対して、人の話を聞かず忘れっぽく素っ頓狂な発言ばかりする変り者といったイメージであり、あまり頼りにはしていない。
皆が頼りなく思っているコジコジこそが物凄く大きな力を持った存在なわけであるが、その事には誰にも気づかず、コジコジ本人も自覚が無い(或いは自分に関することに興味が無い)。
誰かがコジコジを担ぎ上げたり、コジコジが自分の力を有意義に使う事を考えたりする事は全く無く、そのナンセンスさが本作の魅力でもある。

『コジコジ』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):ホフディラン『コジコジ銀座』

オープニングテーマ「コジコジ銀座」
作詞 - さくらももこ / 歌 - ホフディラン

ED(エンディング):電気グルーヴ『ポケット・カウボーイ』(第1話 - 第66話)

作詞:ピエール瀧
作曲:石野卓球
歌:電気グルーヴ

2019年の再放送では、途中でピエール瀧が逮捕されたためエンディング無しでストーリー終了後すぐに提供画面という構成になった。

ED(エンディング):カジヒデキ『死ぬほど恋して 〜Johnny,Johnny〜』(第67話 - 第100話)

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