コジコジ(COJI-COJI)のネタバレ解説まとめ

『コジコジ』とは、漫画家さくらももこによる日本の漫画作品、およびそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品。漫画は『きみとぼく』で1994年から1997年まで連載され、アニメは1997年から1999年まで放送された。メルヘンの国に住む主人公「コジコジ」と、その仲間達の日常生活を描いた作品。さくらももこの持ち味であるシュールさやブラックジョークをふんだんに用いて描かれている。

ブヒブヒの上司・魔界の王

メルヘンの国や地球以外にも国や惑星が数多く存在する。
メルヘンの国と隣接する「クンチャン漫画界」は、タイトルが「~くん」「~ちゃん」の漫画の世界のキャラクターが住んでいる。
原作ではこのクンチャン漫画界に『ちびまる子ちゃん』のまる子と友蔵が登場する。
同じくメルヘンの国と隣接する魔界は、ゲラゲラの上司である魔王が住んでいる。
一度魔王とその部下たちが夜のメルヘンの国にやってきた事があり、メルヘンの国ではかなり珍しい大嵐になってしまう。
メルヘンの国の人々は皆家を守るために窓に板を打ち付けたりし、各々外に出ないように呼びかけるなど大きな事件となった。
しかし実際に魔王が来て嵐が始まると、コジコジが魔王と遊ぼうとし、脅かしても何も感じて居ないコジコジに魔王が疲れてしまい早々に帰って行った。
メルヘンの国と陸続きの「江戸っ子の国」には、神様に間違えられた田中一家が住んでいる。
日本の江戸時代のような街並みと、同じく江戸時代に住んでいたような見た目の人たちが住んでいる。

『コジコジ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「コジコジはコジコジだよ。コジコジは生まれたときからずーっと、将来もコジコジはコジコジだよ。」

名前が書けずマイナス5点を取ってしまうコジコジ。

マイペースなコジコジの哲学的な台詞に、先生も困惑してしまう。

集英社コミックス1巻に収録。

学校で行われた魔法の筆記テストで、コジコジは回答を間違えるだけでなく自分の名前すらもまともに書けず、-5点を取ってしまう。
隣の席の次郎に「0点以下の答案なんてはじめて見たぞっ」と驚かれ罵られているにも関わらず「よかったね、初めて見たなんて余計に楽しいね」と能天気に言うコジコジ。
あまりの点数の悪さに、コジコジは先生から勉強をちゃんとするようにとこっぴどく怒られるが、まったく落ち込む様子もない。
毎日勉強せずになにをしているのかと先生に聞かれたコジコジは、空飛んで遊んでおかし食べて寝たりしていると馬鹿正直に答えた。
先生は怒り疲れ、最後にコジコジに将来一体何になりたいのか尋ねると、コジコジはこう言った。
「コジコジはコジコジだよ。コジコジは生まれたときからずーっと、将来もコジコジはコジコジだよ。」
さすがの先生もコジコジのこの言葉を聞いて、「これは真理だ…」と戸惑い説教をやめるのであった。

第2話「がんばれ!!ジョニー君」

コジコジの手紙。書き間違いでジョニーをさらに傷つけてしまう。

集英社コミックス1巻に収録。

ある日、メルヘンの国に住む唯一の人間のジョニー君は自分が一体何者なのかわからずに落ち込んでいた。

三年前、ハレハレ君が友達が欲しいと思いながら歩いていると、ローズという謎の人物が友達を連れてきてあげると言ってきた。
友達が欲しかったハレハレ君は連れてくるようお願いしたが、見知らぬ人物が急に出てきて話しかけてきた恐怖を後から感じ、その場から逃げてしまう。
ローズはハレハレ君の友達として地球からジョニー君を攫ってメルヘンの国まで戻ってくるが、ハレハレ君は既に居なかった。
ローズはハレハレ君が先ほどまで居た場所に気絶しているジョニー君を置き、去って行った。
ジョニー君は人間の世界にいた頃の記憶を消され、縁も縁もないメルヘンの国で一人生きていかなければならくなってしまった。
ハレハレ君の友達になるためだけに地球から攫われてきたジョニー君は、何故自分がメルヘンの国に居るのかも知らず、地球に居た頃の記憶もなく苦しむことになった。

そんなジョニー君を元気付けるために、コジコジは手紙を書いてプレゼントするが「ジョニー、げんきだしな」と書くところ誤って「ジョニー、げんきんだしな」と書いてしまい、ジョニー君は更に落ち込んでしまう。
ゲランは大切にしていたスヌーピーのサインを惜しみつつもジョニー君のためにプレゼントする。
そうするとジョニーは喜んで笑顔を見せた。
だが、それを見ていたハレハレ君は「そのサインは偽物だ。本物のスヌーピーなら日本語ではなく英語で書くはずだ」とジョニー君が騙されないように言う。
そのハレハレ君の自分を思っての言葉を聞き、ジョニー君はハレハレ君を尊敬し「ハレハレ君のおかげで元気に暮らせるよ」と感謝を述べたのだった。

元々ハレハレ君と友達になれそうな人物として選ばれたのがジョニーであったが、ローズの思惑通り2人は仲良くなっていく。
そしてハレハレ君とジョニー君は友情以上恋人未満のもどかしい関係となっていくのであった。

第28話「おかめちゃんのくらし」

集英社コミックス4巻に収録。

ある日の次郎とコロ助は、いつも静かなおかめちゃんが普段は家でどんなことをしているのかと疑問を抱いていた。
そんな時、コジコジはおかめちゃんから喋る鉛筆とやらを貰っていた。
気になった二人は、おかめちゃんに喋る鉛筆が一体なんなのか尋ねると、「問答えんぴつ」という生きている鉛筆だと言う。
おかめちゃんが問答えんぴつをどんな風に育てているのか興味のある二人は、おかめちゃんの家を訪ねる。
おかめちゃんは部屋で150匹ほどの問答えんぴつを育てている。問答えんぴつは、子供のうちは水中で育て、大人になると土に植えている。
問答えんぴつにはコンテストがあり、美男美女で出来のいい問答えんぴつを育てることが出来れば優勝できるとおかめちゃんは言う。
それを聞いた二人は、おかめちゃんに問答えんぴつの種を分けてもらい育てることにしたのだった。

月日が経ち、次郎とコロ助は立派に育った問答えんぴつをおかめちゃんに見て貰おうと、おかめちゃんの家に問答えんぴつを持って行った。
コンテストで優勝できるか尋ねたところ「…ダメね、どいつもこいつもぶさいくな、バカばっかり!!コンテストに出したら笑いものよ」と一刀両断された。

ミステリアスでクールなおかめちゃんと、おかめちゃんの育てる問答えんぴつなる不思議な存在に焦点が当たった回となった。
その後もおかめちゃんが問答えんぴつを育てている描写があり、おかめちゃんは問答えんぴつのコンテストでかなり稼いでいることが明らかになった。
そんな背景もあり、コジコジのクラスメイトの中でもおかめちゃんは自立心が高く大人なキャラとして強い個性を放っていく。

おかめちゃんのこの、どストレートな言葉がシュールさを物語っている。

クラスメイトの人間関係

やかん君のお茶を飲むコジコジとカメ吉。

コジコジのクラスメイトたちは、ブヒブヒとスージー以外は全体的に仲が良い。
その中でもよく一緒にいるのが、コジコジと次郎とコロ助の三人組、やかん君とカメ吉とコジコジの三人組、ゲランとドーデスの二人組、ペロちゃんとうめばち姫とテル子とうさ子の四人組、ハレハレ君とジョニー君の二人組など。
やかん君のお茶は美味のようで、コジコジとカメ吉はやかん君のお茶を楽しみにしていて、やかん君の様子をいつも見ている。
カメ吉はやかん君のお茶に合うまんじゅうをいつも持ち歩いており、やかん君が沸騰するとコジコジと2人でやかん君のお茶を飲みながら食べている。
そのやかん君はペロちゃんに片想いをしており、ペロちゃんを見ているだけ、或いは想像しただけで沸騰してしまう。
ペロちゃんはサラサラ君に言い寄られるのを迷惑に感じている一方、やかん君に対しては大切なクラスメイト、或いはそれ以上として優しく接している。
ハレハレ君とジョニー君は男同士であるが、友情以上の感情をお互いに抱いており、お互いに見詰め合って赤面するシーンが多数ある。
コロ助は女キャラの中ではおかめちゃんとの絡みが多く、コロ助本人もおかめちゃんに強い興味を持っている。
次郎はコロ助がおかめちゃんに対し恋愛感情を持っているのではないかとからからかう事も多い。
しかしコロ助の持つおかめちゃんへの興味は異性への興味ではなく、クラスメイトとしての興味であるようである。
おかめちゃんは特に特定の誰かと常に一緒にいる事はないものの、適度にクラスメイトとも喋っており、一人で浮いているわけでもない。
ブヒブヒとスージーは2人でつるみ、クラスメイト達に何度も迷惑をかけているが、イマイチ悪意が通じないコジコジの事は2人とも苦手にしている。
吾作とルルは兄妹であるため一緒に居るシーンが多くよく話もしているが、五作が密かにスージーに片想いをしている事にルルは気づいていない。
正月君は結婚後は嫁のひな子と家で惚気まくるが、クラスメイトには亭主関白だと思われたくてひな子に冷たくする演技をする。
しかし結局ひな子にデレデレしてたのをコジコジに見られて皆にバレてしまう。
ゲランとドーデスは席が隣であることや、責任ある立場同士からかよく喋っているが、おバカなゲランが冷静なドーデスにあしらわれて終わる事が多い。
テル子はクラスメイトと満遍なく話をしており、クラスメイト達から「友達思いの良い奴」として高く評価されている。

またコジコジやクラスメイト達は学校に通っているが子供ではなく、正月君やゲランのように結婚している人もおり、ブヒブヒやスージーなどがお酒を飲んだりタバコを吸う描写もある。
次郎やうめばち姫のように親と同居している人もいれば、コロ助やおかめちゃんのように一人暮らしをしている人も居る。
メルヘンの国の学生たちは可愛らしい見た目や性格の幼さなどから小学生くらいに見えるが、全員何百歳という年を取っており人間の子供とは少し違う存在である。

神様に勘違いされた田中家

田中家の4人とジョニー・ハレハレ君。

コジコジたちは物知りじいさんに神様とはどんな人かと尋ねる。
そんな事を知るはずも無い物知りじいさんは適当に持っていた写真を見せて、これが神様だと言ってしまう。
そこに写っていたのは「江戸っ子の国」の下駄屋の息子・太郎と、その妹・小雪であった。
物知りじいさんはどうせ嘘がバレることはないと思い、太郎が神様、小雪を神様の妹と説明してしまう。
太郎も小雪も見た目が良く、ルルたち女の子は太郎に、コロ助達男の子たちは小雪に夢中になってしまう。
特にルルは天使であるため神様への憧れが強かった。
そんな時、太郎、小雪とその親の田中松之助と女将さんの4人はメルヘンの国に遊びに来た。
彼らが神様であるという話はメルヘンの国中にあっという間に広まり、神様を迎えるためのパーティーが始まった。
田中家の4人は手厚く持て成されプレゼントまで貰い、自分達の立場が良く分からないまま江戸っ子の国へ帰って行ったのであった。
その話を聞いた田中家の近所の住人は、江戸っ子の国の者は皆神様だと思われていると勘違いしてメルヘンの国に遊びに行くが、特に誰からも相手にされなかった。

ハレハレ君とジョニーの友情以上恋人未満の関係

ジョニー君はハレハレ君の友達として地球から攫われてきた。
ホームシックにならない様に地球に居た頃の記憶を消され、自分が何者なのか全く分からないジョニー君は、知らない土地であるメルヘンの国で一人苦しむ事になった。
記憶もなく家もなく家族もいないジョニー君は、ハレハレ君と仲良くなり、ハレハレ君が唯一の心の置き場所になっていく。
ハレハレ君と相性の良い人としてローズに選ばれたのがジョニーであるため、2人が仲良くなるのは予定調和であったが、2人はその事は知らない。
二人はお互いを何より大事に思い、目を合わせれば赤面し、男同士でこんな仲良しである事に戸惑い、友達以上恋人未満の関係にある。
2人の関係はギャグとして面白おかしくは描かれず、ブロマンス(性的な関わりのない男同士の親密な関係)のように描かれている。

三日月の晩だけ美女になってしまうスージーとデージー

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