コジコジ(COJI-COJI)のネタバレ解説まとめ

『コジコジ』とは、漫画家さくらももこによる日本の漫画作品、およびそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品。漫画は『きみとぼく』で1994年から1997年まで連載され、アニメは1997年から1999年まで放送された。メルヘンの国に住む主人公「コジコジ」と、その仲間達の日常生活を描いた作品。さくらももこの持ち味であるシュールさやブラックジョークをふんだんに用いて描かれている。

『コジコジ』の概要

『コジコジ』とは、漫画家さくらももこによる日本の漫画作品。
1994年から1997年まで雑誌『きみとぼく』で連載し、2010年10月から2013年5月まで雑誌『りぼん』で不定期連載した。
1997年に『さくらももこ劇場 コジコジ』としてテレビアニメ化し、1999年までTBSなどで放送。
2019年には向井葉月主演(コジコジ役)で舞台化した。

コミックは1997年まではソニー・マガジンズコミックスから単行本が発売。全三巻。
2000年に新潮社刊行のさくらももこ編集長による雑誌『富士山』などで新作が掲載。
2001年にソニー・マガジンズから出版した単行本が絶版。
2002年に幻冬舎から未収録作を加えた完全版のコミックが発売。全四巻。
2004年に二回目の新装版が発売。
2009年には集英社から三回目の新装版が発売。さらに同年の『りぼん』で『ちびまる子ちゃん』とのコラボ漫画が描かれた。
同じく2009年から『りぼん』で不定期連載が発表されたが、実際に掲載されたのは2010年11月号・2013年1月号と6月号の三度のみとなった。
2018年に作者のさくらももこが逝去したため、本作は未完のまま完結(絶筆)となった。
同年に集英社から新装再編版が発売。全3巻。

またコジコジが連載される以前に、1992年から1993年にかけて小学館の『幼稚園』で『ももこのファンタジック・ワールド コジコジ』が連載。
『ちびまる子ちゃん』のまる子とコジコジが地球で出会うという物語になっている。
同作は1994年から1995年にソニー・マガジンズから絵本として出版。
絵本は絶版になっているが、作品の一部は2011年からスマートフォン向けアプリ「こえほん」で配信。

メルヘン且つナンセンスなギャグ漫画として作られた、さくらももこ独特のシュールさが詰め込まれている作品。
日常系ギャグ作品であることや作者逝去のため、アニメ・原作共に明確な終わりはない。
アニメは、原作エピソードもやりつつオリジナルキャラ・オリジナルエピソードを足して放送し、クラスメイトの「正月くん」とその嫁の「ひな子」の間に子供が誕生する話が最終回となった。

主人公「コジコジ」はメルヘンの国に住んでいる性別も年齢も不明の謎の生命体で、周りのことお構いなしで気のむくままに行動をするお気楽な性格。
コジコジの周りにいる住人たちも個性的でおもしろい仲間たちが勢ぞろいしている。
メルヘンの国の住人には「人間を楽しませる使命があり、ミッキーやスヌーピーのように有名になれるように学校に通って日々勉強をする」という義務があり、コジコジと仲間たちは有名になるべく勉強をしている。ゆるい日常生活を描いている。

『コジコジ』のあらすじ・ストーリー

第1話「コジコジはコジコジ」

出典: vod-halloffame.com

テストで5点を取っても気にしないコジコジ。

メルヘンの国に住む主人公「コジコジ」は、学校に通っている。
メルヘンの国は穏やかで平和な国で、住人達は人間を楽しませるキャラクターになる事を目指している。
学校は『スヌーピー』や『ドラえもん』のように人間を楽しませる立派なキャラクターになるために通うところである。

ある日、コジコジのクラス担任である「先生」は黒板に勉強という文字を書き、生徒達に説教を始めた。
この前行ったテストの点数がクラス全体であまり良くなかったのである。
先生は勉強をする事の意味を生徒達に問うが、生徒達は勉強しなきゃいけない理由を各々あまり見出せていなかった。
唯一勉強で魔法を学ぶ事が楽しいと言ったのは光のつぶの少女「ペロちゃん」くらいであった。
先生は立派なキャラクターになるために勉強をするのだと生徒達に説明する。
するとコジコジは先生に「一度も勉強をした事がない」と言い出し、先生は怒りコジコジに「『ミッキーマウス』のようなキャラクターになりたくないのか」と言う。
しかしコジコジはミッキーマウスもスヌーピーもキティちゃんも、有名なキャラクター誰一人知らないのであった。
しかもコジコジは黒板に書かれた勉強という文字が読めず、先生に読み方を質問した。
先生は三年も学校へ通っているコジコジが未だに漢字も読めない事にショックを受け、ホームルームが終わると自信を失くしたようにトボトボと職員室へ帰って行った。

休み時間、生徒達は返って来たテストの話題で沸いていた。
太陽の城の王様「ゲラン」は80点、ペロちゃんは100点を取っていた。
頭がやかんの「やかん君」はぺろちゃんの点数を遠巻きに聞くと、「ぺろちゃんは凄いなぁ」と感心し、ぺろちゃんの姿にうっとりする。
横に居た亀の「カメ吉」は、やかん君の様子を見て「君はペロちゃんに恋している」と指摘する。
その言葉でやかん君は自分がペロちゃんに恋している事に気づき、興奮して頭のやかんが沸騰してしまう。
カメ吉とコジコジとけむりの妖精「ムーア」は持っていた湯のみを出し、やかん君が頭で沸かしたお茶を貰う。
カメ吉はやかん君のお茶の大ファンで、クラスメイトになってから一度もやかん君のお茶を飲み逃した事がない。

コジコジが席に戻ると、隣の席に座っている半漁鳥の「次郎」がテストの結果が悪くため息をついていた。
コジコジは次郎を励まし、自分のテストの点数を見て元気を出してと自らのテスト用紙を次郎に見せる。
次郎がコジコジのテスト用紙を見てみると、コジコジは全問不正解の上に名前を間違えたため-5点を取っていた。
「-5点なんて初めて見た」と次郎は驚き、コジコジは次郎が驚いてくれた事に喜んだ。
コジコジはこのテスト結果が原因で放課後先生に呼び出されていたが、その事もあっという間に忘れ、雪だるまの少年「コロ助」と一緒に帰ろうとしてしまう。
次郎に指摘されて先生に呼ばれたのを思い出し職員室に行くが、コジコジはなぜか先生がお菓子などをくれると思い込んでいた。
次郎とコロ助は職員室の窓からコジコジと先生の様子を伺うことにした。

先生はコジコジに説教をするが、コジコジは何を言われてもピンと来ておらずキョトンとした顔をしている。
勉強せずこの先どうやって生きていくのかと言う先生に対し、コジコジは「コジコジは死なないから勉強しなくても生きていける」と言う。
その言葉に、近くに居た別の先生は「確かに死なないなら勉強しなくても生きられる」と大笑いしてしまう。
呆れた先生は、コジコジに普段は何をしているのか尋ねると、コジコジは「食べて遊んで寝ている」と言う。
それを聞いていた次郎とコロ助は食べて遊んで寝てるだけの人生を先生に堂々と言えるなんてコジコジは凄いと、逆に感心してしまう。
コジコジたちの通う学校はメルヘンの国の住人達がお金を出し合い、生徒達は無料で学校へ通うことが出来るようになっている。
つまりお金を出してくれている住人達のためにも、生徒は勉強し立派にならなければならないのだと先生はコジコジに説明する。
するとコジコジは「学校が無料で良かった」とのんきに笑うのであった。
先生はコジコジに何を言っても通じないと感じ、教師としての自信を無くしてしまう。
そして先生は将来何になりたいのかコジコジに尋ねるが、コジコジは「コジコジはコジコジだよ。コジコジは生まれたときからずーっと、将来もコジコジはコジコジだよ。」と答える。
先生は「真理だ…」と何かを悟り、「先生の負けだ」と言ってコジコジへの説教を止めた。
窓越しに聞いていた次郎とコロ助もコジコジの台詞に感銘を受けていた。
その夜、次郎は母親にテストの点数が悪いことを叱られる。
次郎は「次郎は次郎だよ。生まれた時からずっと…」とコジコジと同じ事を母に言うが、全て言う前に母に引っ叩かれてしまう。
母は「いつまでも次郎じゃ困る。次郎なんてとっとと捨てて早くスヌーピーとかになって楽させろ!」と怒鳴る。
叩かれたことで口の中を切ってしまい口から血を流していた次郎は、母の言葉を呆然としながら聞いていた。
丁度その頃、コジコジは遊んでいたのか次郎の家の上空を飛んで通りかかる。
近くに居たフクロウにそろそろ寝るように言われると、三日月をベッドにして眠るのであった。

第2話「がんばれ!! ジョニー君」

ハレハレ君(左)にぴったりの友達を連れてくるというローズ(右)。

ゲランと雷の城の王様「ドーデス」は、2人でスヌーピーのサイン会へ行き、スヌーピー本人からサインを貰う。
ゲランが学校でその事を自慢していると、「ジョニー」がゲランに「自分(ジョニー自身)について何か知らないか」と尋ねてくる。
ジョニーはメルヘンの国で唯一の地球に住む人間だった。
しかしジョニーには地球に居た頃の記憶は無く、自分が何者なのか知らないのである。

ジョニーがメルヘンの国に来た経緯を説明するために、3年前に遡る。
お天気の神様「ハレハレ君」は内気で恥ずかしがりやであるため友達が少なく、一人で笑顔の練習をしていた。
するとハレハレ君の前に、たまたま落ち葉の中で寝ていた不思議の国の住人のオカマ「ローズ」が現れ、笑顔の練習をしていたハレハレ君に友達をあげると言い出す。
不思議の国の住人は誰と誰が相性が良いのか分かるのだという。
ローズはその場にハレハレ君を待たせ、全ての世界からハレハレ君の友達に最も相応しい人を探しに行った。
ローズが行って帰ってくるまで時間にして15分ほどであったが、その間にハレハレ君は見知らぬオカマに話しかけられた事や、この後お金を請求されるかもしれないという恐怖で、その場から逃げ出してしまう。
15分後、ローズは気絶したジョニーを連れて戻ってきたが、その場にハレハレ君はいなかった。
しかしローズはハレハレ君はトイレにでも行ったのだろうと思い、ジョニーをその場に置いて帰った。
その際にホームシックにならないようジョニーの全ての記憶を削除し、自分の名前くらいは分かるようにと「ジョニー。ブルガリア人」という紙をジョニーに持たせておいた。
ブルガリア人というのは攫ってくる際にヨーグルトを食べていたからという適当な理由であった。
つまりジョニーはハレハレ君の友達になるためだけにメルヘンの国に連れて来られたのである。
しかしその事実を知る者はローズただ一人で、肝心のローズは誰にも何の説明もせず不思議の国へと帰ってしまったのであった。

記憶喪失であるが故にジョニーの周りには、テルテル坊主の「テル子」、兎の「うさ子」、蛙の「トミー」、おにぎりの「カツブー」、ペロちゃんなど、クラスの中でも特に明るく優しい人たちがいた。
彼女らは持ち前のコミュニケーション能力の高さで、献身的に記憶喪失のジョニーを励ましていた。
ハレハレ君はジョニーは自分と同じ内向的な性格で、きっと記憶喪失じゃなくても自分と同じタイプの性格なのに、ジョニーの周りにだけ明るい友達がいる事に嫉妬していた。
ジョニー本人は周りからどんなに優しく励まされても、自分自身の事が分からないという事実が変わる事は無く落ち込んでしまう。
コジコジは「スヌーピーのサインをジョニーにあげたら喜ぶに違いない」とゲランに言う。
ゲランは最初は「大切なものだからダメ」だと言うが、コジコジに「ゲランは大切じゃない物を人にあげるの?王様ならそうしていいの?」と言われ、王様であるというプライドからサインをあげる事を承諾してしまう。
人を騙したりからかうのが好きなナゾ怪人「スージー」はジョニーに意地悪な内容の手紙を渡し、コジコジは「げんきだして」を「げんきんだして」と書き間違えた手紙を渡し、ダブルパンチでジョニーはもっと落ち込んでしまった。
泣いてしまうジョニーを見て、ゲランが泣く泣くスヌーピーのサインをあげるとスヌーピーが好きなジョニーは喜んだ。
しかし一部始終を見ていたハレハレ君が「それは偽物だ」と指摘する。
「スヌーピーなら英語でサインするはずだし、そもそもスヌーピー本人がサイン会なんて開くわけが無い」とハレハレ君は言う。
ゲランは確かにその通りだと納得し、自分とドーデスは偽者のスヌーピーのサイン会に行ってしまった事に気づいた。
ジョニーはハレハレ君のお陰で偽物を掴まされなくて済んだと感動し、ハレハレ君をアニキと呼び、これからもハレハレ君の側に居たいと言う。
その言葉を聞いたハレハレ君はジョニーの事が一気に好きになり、似た性格のジョニーとなら誰よりも仲良く出来るのではないかと気づく。
二人はその時からお互いに熱い友情或いはそれ以上の感情を感じるようになった。

正月君とひな子の出会い

お正月君(右)とひな子(左)の結婚式。

お正月くんは叔母の紹介で雛祭りの精「ひな子」とお見合いをすることになった。
お正月君の叔母が仲人になり、お正月君とひな子はお互いに対して好印象を抱く。
そこへひな子の元彼「バレンタイン君」が現れ、ひな子のお見合いを邪魔しようとする。
ひな子はバレンタイン君を拒否するが、バレンタイン君は無理やりひな子を連れて行こうとする。
お正月君の叔母によってバレンタイン君は追い払われその場は収まる。
しかしひな子は作中でもかなりの美女であり、お正月君は「地味な顔の自分はひな子さんと見合わないのではないか」「美形であるバレンタイン君の方がふさわしいのではないか」という不安を持つ。
その後、ひな子とお正月君が待ち合わせしているとバレンタイン君が再び現れひな子を攫ってしまう。
お正月君はひな子はバレンタイン君とよりを戻すのであろうと諦めていたが、ひな子はバレンタイン君と話し合いキチンと別れてきたと言ってお正月君の前に現れた。
ひな子は派手な美形であるが、遊び人で浮気性であったバレンタイン君よりも、地味でも優しくて堅実なお正月君を選んだのである。
二人はそこから順調にお付き合いを始め、第23話で結婚し二人の家を持つ。
結婚したお正月君は亭主関白を気取りたかったため、クラスメイトたちの前では強気な発言をするが、実際はひな子にベッタリ甘えている状態であった。
ひな子の方も満更でもなく、初々しい新婚夫婦の生活を続けていた。
その後77話でひな子が妊娠し、最終話である100話で出産した。

『コジコジ』の登場人物・キャラクター

主人公

コジコジ

CV:青木静香

本作の主人公。
宇宙生命体という事以外は年齢も性別も不明。
本人すらも自分が何なのか知らず、興味も無い様子。
年齢については、メルヘンの国で恐らく一番長生きをしている13億歳の「長生きばあさん」の子供の頃を知っている描写があるため、少なくとも13億歳以上となる。
長生きばあさんは赤ちゃんの頃にクマの人形と遊んだという記憶があり、そのクマの人形と思っていた物がコジコジだと思われる。
両親に手紙を書くエピソードで、コジコジが自分に両親が居ない事を不思議に思うとどこからともなく両親の声が聞こえ、コジコジは「宇宙の子」であると教えた。
しかし翌日には宇宙という単語を忘れてしまい、両親は「「う」と「ち」の付く単語」であると次郎に話し、宇野千代と荒井注の子供だという誤解を生んだ。
性格はマイペース、天然、お気楽、のんびり、毒舌家で、周りの意見と反対の事を言い周りを困らせている。
それらがわざとなのか天然なのかは定かでは無いが、的を射た的確な毒舌も言うため丸っきりの天然とも違うように思われる。
言動のチンプンカンプンさから周りからは当てにされていないが、たまに哲学的で神秘性のある言動をして周りを驚かせる事もある。
やかん君のお茶と、カメ吉の持って来るおまんじゅうをよく好んで飲食しており、三人で一緒に居る事も多い。
しかし一番一緒に居る事が多いのは隣の席の次郎や、次郎の友人のコロ助など。
特に次郎を気に入っているのか自ら話しかける事が多く、次郎に邪険にされるとわざとらしく号泣したり、次郎をバカにしたりもする。
モノマネが得意で、カメ吉やペロちゃんの真似をした事がある。
歌う事が好きで、アニメでは度々独特な歌を歌うシーンがある。
コジコジの能力に関しては不明な点が多いが、長時間持続可能な飛行能力があり、日がな一日遊びながらかなり遠くの国や街まで行っているようである。
それ以外にも、雷を撥ね退けたり、地球と電波を繋いだりなど、チートな能力を持っているようであるが、全貌は不明。
家はなく、学校の後は好きなところをウロウロして遊び、お腹が空いたら昼間に貰ったお饅頭を食べたり、眠くなったらその辺の木や三日月をベッドにして眠っている。
普段の言動から常識など何も知らないかのような突拍子もない発言が多いが、結果的にそれが的を射ていることが多く本当は世界の全てを知っているようにも取れる。しかし真相は不明。

メルヘン学校の生徒・教師

次郎

CV:高乃麗

コジコジの隣の席に座っている半魚鳥。
鳥と魚両方の不利な面が遺伝した種族であるため、「飛べない鳥、泳げない魚」という特徴がある。
コジコジに対して突き放すような態度を取っているが、コジコジの方からは気に入られており頻繁に話しかけられていて、よく一緒に帰っていて何だかんだ仲は良い。
ツッコミ役で、特にコジコジに対しては良く突っ込みを入れている。
食べ方が汚かったり、自室をちらかすなど、少々だらしない性格。
物事を斜めから見ていることが多く、他人に対して辛辣な感想を言う事もある。
しかし悪意は無く、男女両方のクラスメイトと上手くやっている。
苦手なものは母親で、反抗的な態度を取ったり口答えをすると引っ叩かれたり怒鳴りつけられたりとしっぺ返しを喰らっている。
そんな母親から逃れるため一度は一人暮らしも考えたが、結局は自立するための資金も、バイトをする気力も無く実家に住んでいる。
父親の名前は太郎。

コロ助

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