人魚沼(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『人魚沼』とは2013年7月6日公開、Uri Games・うり制作のホラー探索ADV。対象年齢は全年齢となっているが、グロテスク、性的な描写を含む。
大学の夏休み中、旅行に来ていた主人公達4人は山道に迷い、偶然通りかかった男性に自宅へと招かれる。その後霧によって陸の孤島となった館からの脱出を目指す。
得体の知れないものが迫りくるおぞましさ、垣間見える怪異への嫌悪感、恐怖が濁った沼のようにどろりとまとわりついてくる物語。

ルート分岐(清太郎)

清太郎の生死に関わるルート分岐。清太郎に追いかけられたあと、斧をよける・よけないでルートが変化する。

清太郎が死亡する

斧をよけるを選択する、もしくは左上に表示された制限時間を超える。
振り上げた斧が床を叩き割り、清太郎は下の階へと落下する。凛が真下の部屋へと辿り着くと、清太郎が腹に斧が刺さった状態で仰向けで倒れていた。何とか止血を試みる凛に清太郎は斧を抜くように指示する。斧を引き抜かれた清太郎は血が噴き出すのも構わず、沼へと行ってしまう。追いついた凛に、自分のことは構わず逃げるように伝える。
一人では何もできない、行かないで欲しいと泣きながら訴える凛に、清太郎は生きていてほしいと言い残し沼へ身を投げる。慌てて沼に飛び込む凛だったが、清太郎は沈んでいき、助けることは出来なかった。
清太郎を失い沼のほとりで一人膝を抱えて蹲る凛だったが、早くここからでなければと立ち上がる。(この時、雄太が生存していれば雄太が現れ、清太郎の死を嘆く)
その後凛は沼の地図と、清太郎の残した腕時計によって沼の向こうに何かがあることを発見。旧館の前にあったボートを使い向こう岸へと渡る。
向こう岸で、地面に隠し扉を見つけた凛は縄梯子を降り、通路の先で部屋を見つける。

清太郎が生存する

斧をよけないを選択する。
よけないどころか、凛は斧をもって近づく清太郎を蹴り倒す。襲われたことに怒りを露わにする凛に説教される清太郎。呪いなどないと主張していた清太郎だったが、自分の行動によって呪いを受け入れる。正気に戻った清太郎は書斎で伝説を調べ、凛は探索を続けることになる。
清太郎に腕時計を借り、地図を読み解き沼の向こう側に何かあることを発見する凛。向こう岸へと渡るためにボートを用意したところで清太郎が合流、向こう岸へは二人で向かうことになる。
向こう岸へと到着した凛と清太郎は地面に隠された扉を発見する。二人は縄梯子を使い、隠し扉から通路へと降りる。真っ暗な通路の先には、水槽の並ぶひとつの部屋があった。

エンディング

エンディングは全部で4つあり、分岐は2つ。
第1は薪を入手するか、しないか。
薪を入手することによって、由香を暖めるイベントが発生。その結果由香・雄太両名が死亡。
薪を入手しなければ2人は生き残る。

第2は清太郎の斧をよけるか、よけないか。
清太郎の振り上げた斧をよける、もしくは制限時間を超えることで彼は階下に落下し、死亡する。
彼の斧をよけない選択をすれば、彼は生存する。

第1、第2の組み合わせによってエンディングが決定する。
凛以外の3人が死亡するエンド「八百比丘尼」。
由香・雄太が死亡するエンド「とわに、そこに」。
清太郎のみが死亡するエンド「秘密」。
そして4人全員が生還するエンド「水の中の夢」。

八百比丘尼(清太郎・由香・雄太死亡)

正気を失った凛

由香・雄太・清太郎が死亡しているしているルート。
凛は一人で沼を渡り、地下の部屋を訪れる。

通路の先にあったのは醜く膨らんだ人魚達の水槽が並ぶ部屋。恐ろしくなって引き返そうとする凛だったが、通ってきたはずのドアが開かない。ドアの向こうに必死で訴えるが、誰からの応えもなく、閉じ込められたことに気付いた凛は悲鳴を上げる。

地下室に閉じ込められしまい、意識が朦朧としている凛。何日経ったのかもわからず、友達が皆死んでしまったのに自分だけが生きていることに絶望し、なぜ生きているのかと考えてしまう。
そんな状態でも体は空腹を訴え、理性を失った凛は一番身近にある「にく」のある場所、「人魚」の収められた水槽へと近づいていく。
どのくらい経過したのか、人魚の水槽の部屋、膝を抱える凛のもとへ土田老人が現れる。彼は凛がまだ生きていたことに驚く。しかし彼は部屋の奥を見てさらに驚きの声を上げる。割られた水槽と、地面に投げ出された人魚の死体。彼はすぐに、凛が「人魚の肉を食べてしまった」ことに気付く。
「……狂ってしまったあなたの話など、誰も信じやしないでしょうから」そう言って土田老人は凛を外へと連れ出す。人魚を食い不死になった尼の話を聞かされた凛。土田老人に解放された凛は、狂った笑い声をあげながら1人山の中に消えていった。

とわに、そこに(由香・雄太死亡)

「人魚」の元へと辿り着く凛と清太郎

由香・雄太が死亡、清太郎のみが生存しているルート。
清太郎と凛が2人で地下の部屋を訪れたところから分岐する。

水槽にいたのはブクブクと膨らんだ化け物、人魚だった。
由香と雄太を失った怒りを人魚達にぶつける凛。2人は人魚に殺された、由香と雄太を返してほしいと泣き崩れる凛。清太郎は立ち尽くすことしかできなかった。
脱出しようと何度も山に入る清太郎。しかし、沼のほとりに座り込んでしまった凛は清太郎にもう諦めるよう告げる。人魚達に閉じ込められた、そう語る凛の横に腰を下ろす清太郎。
生を諦めた凛は、オフィーリアに対しての憧憬を語り始める。死ぬならあの絵のように、水の中で苦しまずきれいなまま。そんな凛に同意し、その手に触れる清太郎。
次にカメラが沼のほとりを映した時、そこにはもう、2人の姿はなかった。

秘密(清太郎のみ死亡)

沼へと沈む清太郎、手を伸ばす凛

清太郎のみが死亡しているルート。

清太郎の死後、凛は1人で沼を渡り、地面に隠し通路にたどり着く。しかし地下室は施錠されていて入ることは出来ず、凛は開かないドアの前で泣き崩れる。何も得られまま向こう岸から、石碑のある新館の前に戻る凛。雄太に声を掛けられ、新館に戻ろうとする凛だったが、突如立ち止まり「沼の向こうに清太郎がいる」と主張し始める。混乱する雄太は凛を止めようと声を掛けるが、彼女は耳を傾けず沼へと近づいていく。
「一人で……沼にいるのは……寂しいよな……」、うわ言のように呟いた凛は、雄太へと振り返り由香を連れて2人で逃げるように伝える。自分はもうだめみたい、清太郎を迎えに行く。そう言い残して、凛は沼へと飛び込んでしまう。
慌てて後を追いかけようとする雄太だったが、突如背後から銃声が響く。胸を撃たれた雄太は自分を撃ちぬいた人物を見て驚くが、そのまま沼へと落下してしまう。
「美しいものは 美しいまま 永遠の秘密は 永遠に秘密のまま それでいい」
清太郎、凛、雄太は沼の中へと消え、最後には由香が1人、醜く膨らんだ姿のまま館に残された。

水の中の夢(全員生存)

解放された人魚達の代わりに涙を流す凛

由香・雄太・清太郎が生存しているルート。
清太郎と凛が2人で地下の部屋を訪れたところから分岐するトゥルーエンド。

水槽にいたのはブクブクと膨らんだ化け物。ではなく、ただの女の死体だった。
死蝋と化した人魚達の死体を見た清太郎はすべてを理解する。
人魚は存在しない。「あの伝説に出てくるのが人魚じゃなくて、ただの女だったとしたら?」、そう言って清太郎は人魚伝説についての想像を語り始める。
海で惚れた女を攫った男は女を水槽に閉じ込める。水に閉じ込められた女は衰弱し、死んでしまう。男は女が死んでも手放すことが出来ず、女の死体を留め、やがて醜く膨張した姿をこそ愛するようになった。
やがて1人では満足できなくなった土田家の男達は人魚を増やしていく。
人魚伝説は、身内の男達の奇行を恐れた土田家の女達が人除けのために作り出したものだった。
もう私達を解放してほしいと訴える凛の耳に「土にかえしてほしい」という人魚達の願いが届く。その願いを聞いた凛は「私が、何とかしてやる」と誓う。部屋を後にした凛は通路でダイナマイトを見つけ、清太郎に協力を仰ぐ。
清太郎の協力もあり、地下を爆破し埋めることに成功した凛。完全に埋まった地面を眺める凛は、解放された人魚達の代わりに涙を流す。

向こう岸から帰還した凛と清太郎。2人の元へ土田老人が現れる。
彼は人魚達を助けるために部外者である4人を招き入れたことを打ち明け、残りの人生を弔いに費やすと語る。
山を覆っていた霧が晴れ、車のエンジンが急に動き出す。凛、清太郎、雄太の3人は、土田老人に渡された地図を元に由香を連れて山からの脱出を試みる。下山途中、目を覚ました由香。由香はブクブクと膨らみ人魚のようになっていた姿から、元の姿に戻っていた。
全員が無事に生還し、四人は人魚の呪いから解放された。

『人魚沼』のゲームシステム

ボイス

リメイク版ではフルボイスorパートボイスが選択できる。

達成度

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