精霊の守り人(守り人シリーズ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『精霊の守り人』とは、上橋菜穂子原作の異世界のファンタジーである守り人シリーズのアニメ化作品。
2007年4月~9月にNHK-BS2の衛星アニメ劇場枠で全26話構成で放送された。
100年に一度卵を産む水の精霊に卵を産みつけられた新ヨゴ皇国の第二皇子チャグムとチャグムを守るよう母妃に託された女用心棒バルサ。皇子の命を狙うヨゴ皇国。卵を狙う異世界の生物。二人の過酷で困難に満ちた旅が始まる。

火矢

『狩人』たちは油を『ラ・ルンガ』にかけ、火矢を射掛けて攻撃した。

長槍

ヨゴの軍勢が装備していた火が刃先にある槍。『ラ・ルンガ』との戦闘にそなえ準備されていた。

ラ・ルンガ

卵食い。あちらの世界『ナユグ』の生物。
軟体の足で歩き、無数の触手を伸ばして獲物を捕捉しするどい爪で獲物を引き裂き、食らう。
100年に一度現れる水の精霊『ニュン・ガ・ロイム』の卵は、精霊の相克で土の精霊ラ・ルンガが優利にあり、その卵を宿した生物を食べることは100年に一度のご馳走なのだろう、とトロガイは予想していた。卵は生物を食べたあと吐き出され、卵そのものを食べることはない。
ナユグの生物であるため『ニュンガ・ロ・チャガ』を引き裂く瞬間だけこちらの世界『サグ』に干渉してくる。そのため、タンダは『シグ・サルア』の花を食べ術をかけることでナユグに干渉できラ・ルンガを攻撃することができた。

ニュンガロイムの卵

トロガイがチャグムの体内に体を突っ込んで調べた精霊の卵。

大松明の燃料であり、『ラ・ルンガ』に直接かけて火矢を放ったり、地面にかけて火をつけ接近を防いだりもした。

『精霊の守り人』の用語解説

サグ

ヤクー人の言葉でこちら側の世界、という意味。

ナユグ

ヤクー人の言葉であちら側の世界、という意味。水の民や火の民、土の生物である『ラ・ルンガ』などがいて、他にも『サグ』では絶対みられないような生物が多数存在している。
また、サグとナユグは場所によっては重なっているところなどがある。

水妖

いまから200年ほど前、聖祖トルガルが、ヤクー人の願いによって倒したとされる『ナユグ』の存在。
ナユグの言葉では『ニュンガ・ロ・イム』と呼ばれ、ヤクー人は水の精霊と呼ぶもの。大きな貝のような姿をしているという。水の精霊が吐き出す雲がこちら側の世界『サグ』に雲を生み出すという。
100年で寿命を向かえ、死の間際にサグの生物に卵を産む。もし水の精霊の卵が孵らないと大かんばつに見舞われるという。
当初、トロガイもサグの水を飲み干す、かんばつをもたらす存在であると思っていた。

精霊の卵

水妖、水の精霊、『ニュンガ・ロ・イム』の産んだ卵。
100年に一度産み落とされる。卵が産み付けられた存在を『ナユグ』でいうところの『ニュンガ・ロ・チャガ』、ヤクー人のいうところの『精霊の守り人』と呼称する。

星読博士

大聖導師ナナイが創設した占星術師。
星の運行によって国家の安危を占う。
優れたものはガカイやシュガのように皇子の傳役(もりやく。教育係のこと)の任につくこともある。最高位のものは聖導師として国政のすべてを掌握する。
ナナイが目指したのは本来、ヨゴ人によるヤクー人支配のための捏造した歴史とは別に碑文によって残した本当の歴史を伝え、100年に一度訪れるであろう『乾の相』に備えることにあったが、現在の聖導師は政治にのみ没頭しており、碑文の意味を失念していた。

狩人

帝と聖導師直属の実行部隊。
200年前の聖祖トルガルと大聖導師ナナイとともに水妖を滅ぼした8武人が始祖。
暗殺や諜報などを主任務とする。

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『獣の奏者 エリン』とは、2009年1月から12月にかけてNHK教育で放映されたアニメ。架空の王国を舞台に、決して人に慣れないとされる獣と心を通わせることができる少女エリンが、国家の思惑に巻き込まれながらも生命の神秘を探究する姿が描かれた。原作は2006年に講談社より刊行された上橋菜穂子による小説『獣の奏者』。青い鳥文庫、講談社文庫からそれぞれ文庫化もされており、シリーズ累計部数は200万部を超えている。シリウスKCにて武本糸会により漫画化もされており、メディアミックスも盛んに行われている。

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