テイルズ オブ ベルセリア(Tales of Berseria)のネタバレ解説まとめ

『テイルズ オブ ベルセリア』はバンダイナムコエンターテインメント発売のRPGであり、『テイルズ オブ』シリーズの第16作目のマザーシップタイトル。ジャンル名は「君が君らしく生きるためのRPG」。
マザーシップタイトル初の単独女性主人公が話題となった。
信頼していた義兄に目の前で弟を殺されたベルベッド。左手を業魔にされた彼女は世界を救う救世主となった義兄を殺す復讐の旅にでる。

アルトリウスの弟子として世界を理で救おうとしている真面目で正義感の強い、感情豊かな少女。宝石を奪いにきた業魔に住んでいた村を滅ぼされ、ただひとり生き残ってしまった過去がある。ベルベットとは敵対関係にあったが、アルトリウスの命令でスパイとしてベルベットの旅に同行することになる。旅の中でベルベットの過去を知り、アルトリウスへの疑念を抱くようになる。

ビエンフー

本作のマスコットキャラクター。聖隷の一種であり、マギルゥの使役聖隷だったが、雑な扱いに耐えかねて逃げ出し、優しいエレノアの使役聖隷としての生活を満喫していたが、マギルゥに奪われて再びマギルゥの使役精隷に戻ってしまう。マギルゥからもらった契約聖隷としての真名は『フューシィ=カス』。意味は『可愛い帽子』。マギルゥとはよく漫才のようなやりとりをしており、悪く言うこともあるが、すぐに冗談に本音を隠す皮肉屋なマギルゥのよき理解者。

用語

聖隷

地水火風の自然の力を利用し、「聖隷術」という強力な術を扱うことができる唯一の種族。
現代、多くの聖隷は対魔士に感情を封印されながら使役されており、対魔士は聖隷を道具として「精隷術」を使用することで業魔に対抗している。
ほとんどの聖隷は清浄な霊力から生まれるが、天界から地上に降りてきた者や死後に転生した者なども存在している。
「聖主」と呼ばれる特に力の強い聖隷に隷属しており、本来は「聖主の隷属物」「聖主に隷う者」という意味から「聖隷」という名がついている。
長い寿命を持ち、数千年以上生きることができるが、外的要因で死亡することはあるため不死ではない。
身体の成長は、聖隷としての力がピークとなった時点で止まる。
生きるためには食事や睡眠を必要としないが、習慣や趣味として行う者が多い。
その容姿は様々だが、それぞれが持つ精神的特徴が容姿となって現れている。
人間の発する負の感情から生まれる「穢れ」は聖隷にとっては毒であり、穢れにおかされつづけるとドラゴンになり、記憶と理性を失ってしまう。清浄な物や人間を器とすることで、ある程度防ぐことができるが、器が穢れるとその効果はなくなるため、人間と行動することは危険。
今作の1000年後の世界が描かれている前作『テイルズオブゼスティリア』では「天族」と呼ばれている。

業魔

業魔病を発症し、魔物になってしまった人間のこと。
多くは理性と記憶を失って人を襲うようになるが、理性と記憶を保ったままでいられる業魔もいる。
全身が魔物に変わる者もいるが、身体の一部だけが変化する者や、一見人と変わらない者もおり、発症の仕方には個人差がある。
「業魔病」は実は存在せず、真実を知っていた者たちが混乱した民衆を落ち着かせるために流した嘘の病。
真実は、10年前にアルトリウスの妻のお腹の中にいた子どもがカノヌシの半分である「カノヌシの心」(聖隷ライフィセット)として復活。それによって、人間全体の霊応力が増幅して今まで見えなかった業魔が見えるようになってしまったというもの。
負の感情である穢れを多く抱えることによって人間は誰でも業魔になる可能性があるが、そのことを民衆は知らない。カノヌシの半分が復活する以前はほとんどの人間には霊応力がなく、人間が突然凶暴化したように見えていた。
今作の1000年後の世界を描く前作『テイルズオブゼスティリア』では「憑魔」と呼ばれている。

前作『テイルズオブゼスティリア』との繋がり

今作の物語は、前作『テイルズオブゼスティリア』の1000年前の世界の話。
『テイルズオブゼスティリア』の世界では忘れられてしまった伝説の話が『テイルズオブベルセリア』の物語だ。
『テイルズオブベルセリア』の物語のみでも充分に楽しむことができるが、その繋がりを知るとより深く、今作の世界を楽しむことができる。

アイゼンとその妹エドナ

『テイルズオブゼスティリア』のエドナ

『テイルズオブベルセリア』のサブクエストやスキットの中でも、アイゼンのシスコンエピソードは語られることがある。
聖隷は自然から生まれる存在であるため、母は存在しない。
聖隷であるアイゼンがエドナを妹として育てたのは、自分が生まれた場所と同じ場所からエドナが誕生したためである。
幼いエドナを育て、兄妹として支えあっていたものの、アイゼンは周囲に不幸を振り撒いてしまう呪われた体質によってエドナを命の危機にさらしてしまう。
大切な妹を守るため、旅に出てしまったアイゼン。彼は親友アイフリードと出会い、アイフリード海賊団の副団長として世界中を冒険することになるが、残されたエドナは彼のことをずっと心配していた。
人の心が生み出すエネルギーである穢れを浴びすぎると聖隷は憑魔化という現象によって、ドラゴンになってしまう。
テイルズオブベルセリアのエンディング後。聖主マオテラスとなって世界を浄化したライフィセットの力の影響で、普通の人間には聖隷の姿が見えなくなってしまう。
そんな状況になっても、アイフリード海賊団の一員として誰にも見えなくても船に乗り続けていたアイゼンは『テイルズオブゼスティリア』の200年前にも表れた『災禍の顕主』との戦いの末にドラゴンになってしまった。
久しぶりに帰ってきた兄はドラゴンとなっており、もうエドナを認識することもない。
理性をなくして暴れるドラゴンとなったアイゼンを元の姿に戻す方法を探して、エドナは『テイルズオブゼスティリア』では主人公の旅に同行することになるのだが、アイゼンを戻す手段は見つからず、旅の末にアイゼンを救う方法は「アイゼンを殺して、エドナをアイゼンから解放すること」という結論に至る。
『テイルズオブベルセリア』でかっこいい兄貴分として仲間たちを引っ張ってくれたアイゼンの最期は愛する妹の手によって殺されるという悲しいものであった。
エドナの傘についているノルミン人形というものは、『テイルズオブベルセリア』のサブイベントの中でアイゼンがエドナに贈ったぬいぐるみだ。

両作に登場するキャラクター「ザビーダ」

『テイルズオブゼスティリア』ではパーティーメンバーとして登場するザビーダは『テイルズオブベルセリア』にもキーキャラクターとして登場する。
アイフリードから譲り受けた銃「ジークフリート」を持っていたことから、アイフリードを探しているアイゼンとの因縁が生まれる。自らを「ケンカ屋」と称し、殺さないことを信条としていたザビーダと「殺すことで救われる奴もいる」という考えのアイゼンとは、考え方も違うことから度々敵対することになる。
『テイルズオブベルセリア』ではザビーダは恋人の聖隷がドラゴン化してしまい、その女性とともに面倒を見ていた身寄りのない子どもたちを守りながら、彼女を元に戻す方法を探していた。
ベルベッド一行が旅の途中で遭遇したザビーダの恋人であるドラゴンを殺そうとするのを必死で止めようとするザビーダ。しかし、彼女が理性も記憶も失い、ライフィセットを攻撃したことで、諦めをつけて彼女を殺すことを承諾する。
ザビーダの恋人を殺すことで救ったアイゼンは、ザビーダにアイゼン自身ももう間もなくドラゴンになってしまうことと「大事な人がドラゴンになった自分に囚われてほしくない」という想いを告げた。
それを聞いたザビーダは恋人の敵討ちと称して、アイゼンがアイゼンでなくなってしまったときは自分が殺しに行くと約束し、親友になる。
ザビーダはアイゼンがドラゴンになるところも見届けている。
1000年後ザビーダは約束通り、ドラゴンになってしまったアイゼンを殺すことでアイゼンを救うのだった。

アイフリードの銃「ジークフリート」

『テイルズオブゼスティリア』より、ジークフリートを持つザビーダ

アイフリードが捕らえられた際に傍にいたザビーダに託した銃「ジークフリート」は『テイルズオブベルセリア』『テイルズオブゼスティリア』の両作に登場している。
アイゼンがザビーダを追い回す理由となるこのジークフリートは『テイルズオブゼスティリア』ではラストの鍵を握る重要なアイテムとなる。
ジークフリートは「力」を撃ち出す道具であり、銃の形をしているだけのもの。自分を撃てば力を増し、誰かに撃てば穢れとの結びつきを断つという性能を持つ。
ライフィセットと同じく使役聖隷として、人間に反抗しないよう感情を封印されていたザビーダはこの銃をアイフリードに使われたことによって、感情と自我を取り戻した。
ジークフリートには聖隷(『テイルズオブゼスティリア』では天族と呼ぶ)を弾丸として打ち出すことができる。』テイルズオブゼスティリア』ではこの力を使用して、最後の敵を倒すことになる。

災禍の顕主

復讐のために手段を選ばずに突き進んだベルベッドはその道中で災厄をふりまいた結果「災禍の顕主」と呼ばれるようになる。
『テイルズオブゼスティリア』のラスボスは「災禍の顕主」である。
しかし、『テイルズオブゼスティリア』にベルベッドは登場せず、こちらの作品で「災禍の顕主」と呼ばれているのはヘルダルフという男性の軍人であり、全くの別人だ。
ベルベッドとヘルダルフの関係は描かれておらず、二人は似ても似つかない存在。
「災禍の顕主」はこの世界において、「魔王」と同じ意味で使われていると考えられる。

マオテラス

『テイルズオブベルセリア』のラスト。ライフィセットは人の姿を捨て、新しい聖主マオテラスとして世界を浄化し続けることを選んだ。
1000年後の『テイルズオブゼスティリア』でもマオテラスは世界を浄化し続けていたが、大陸で起こった戦争によって生まれた穢れにより、マオテラスはアイゼンと同じく憑魔化。『テイルズオブゼスティリア』の災禍の顕主であるヘルダルフに取り込まれて、世界中の穢れの進行を急速に進め、危機に陥れてしまう。
『テイルズオブゼスティリア』の主人公スレイによってヘルダルフは倒され、穢れに犯されたマオテラスを浄化するため、スレイはマオテラスと共に長い眠りに就くことになる。

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