きみに読む物語(The Notebook)のネタバレ解説まとめ

2004年制作。アメリカ映画。出演のジーナ・ローランズは本作でゴールデン・サテライト賞助演女優賞を受賞した。療養施設にいるデュークは、認知症の老女に物語の読み聞かせをしている。その物語とは、1940年代のある若いカップルの話だった。話を聞くうち、老女は時折記憶を取り戻す。原作はニコラス・スパークス。

あらすじ・ストーリー

ある療養施設にいるデュークは、認知症の老女に物語の読み聞かせをしている。その物語とは、1940年代のある若いカップルの話だった。
アメリカ南部のシーブルック。材木業で働くノアは、別荘に来ている資産家の娘アリーと出会い、一目惚れする。
強引にデートに誘うノアにアリーは乗り気ではなかった。二人は正反対の性格だった。
ノアは奔放、アリーは両親に逆らえず、いつも窮屈だった。そんなアリーを勇気づけるノアにアリーは惹かれていき、恋に落ちた。二人は離れられなくなった。

そんな二人を、アリーの両親は快く思っていない。ある夜、アリーの両親は帰るのが遅くなったノアとアリーの捜索願を出した。
大袈裟な両親に怒るアリーに、両親は「彼はふさわしくない」という。ノアとアリーは言い争い、ケンカ別れしてしまう。
アリーはシーブルックの別荘を去り、夏は終わった。

アリーは大学生になり、ノアは毎日アリーに手紙を書いた。一年間毎日欠かさず手紙を書いたが、アリーの母親はすべて隠してしまった。
やがて戦争が始まり、アリーはボランティアで野戦病院にいた。怪我をした兵士ロンは看病してくれたアリーに求愛する。
容姿端麗で資産家のロンにアリーは夢中になった。アリーの両親もロンを気に入り、二人は婚約した。

結婚準備に浮かれるアリーの元に、ある新聞記事が飛び込んできた。
シーブルックにいるノアは、念願だった農園を買い、自分で改築して立派な家を建てていた。そのことが新聞に載っていた。
「片づけないといけないことがあるの」アリーはロンにそう言い、シーブルックに向かった。

ノアとアリーは再開し、穏やかに昔話をする。でも、嵐が訪れるとアリーは爆発する。
「なぜ連絡をくれなかったの?」「365通手紙を書いた」
真相を知り、二人は結ばれる。夢のような数日を過ごしていたところにアリーの母親が訪れた。

母はアリーを肉体労働者が働く作業場に連れて行き、ある男性を指差す。
「昔、あの人と駆け落ちしたの。でも連れ戻された。もしあのまま一緒になっていたら…」
複雑な思いを涙ながらに話す母。母はアリーに貧乏人と一緒になってほしくない。でも後悔もしてほしくない。
アリーはノアの元に戻り、話をするが、また昔のようにケンカしてしまう。そして昔のように彼の元を去る。

「めでたし、めでたし」そういうデュークに老女は言う。「どこがよ」
そして、老女は思い出した。「それ、私たちね、ノア」老女はアリーだった。
若いアリーはロンと話をつけて、ノアの元に帰っていたのだ。

アリーは夫のことも自分の子供や孫も忘れていたのに記憶が蘇った。そう思い喜ぶノア。
しかし、次の瞬間、アリーは「あなた、誰?」と言って錯乱状態になる。

もう二度と妻は記憶を取り戻せないのかと苦しむノア。今度は自分が倒れてしまった。
回復してすぐに行ったのはやはりアリーのいる場所。アリーはまた記憶を取り戻し、ノアの手を取る。
離れたくないと願う二人。そしてその願いは叶った。
翌朝職員が発見したのは、手を取り合って寄り添い、穏やかな表情で永遠の眠りについた二人の姿だった。

主な登場人物・キャラクター

ノア・カルフーン(演:ライアン・ゴズリング)

材木業で働く青年。家は簡素だが、優しい父親と暮らしている。奔放な性格だが、詩の朗読を好むという意外な一面もある。
アリーを一途に愛し、決してあきらめない。

アリー・ハミルトン (演:レイチェル・マクアダムス)

夏の間別荘のシーブルックに行き、ノアと恋に落ちる。資産家の娘で一見自由に見えるが、両親に縛られている。
ノアと出会い自分の気持ちに正直になりながらも、今までの自分を捨てられずに揺れる。

認知症の女性患者(演:ジーナ・ローランズ)

老後のアリー。認知症を患い、療養施設で暮らす。
初めは読み聞かせをしてもらうことを「気が乗らない」と言いながらも、段々と物語に引き込まれていく。
演じるジーナ・ローランズは本作でゴールデン・サテライト賞助演女優賞を受賞した。
本作の監督ニック・カサヴェテスの母でもある。

デューク(演:ジェームズ・ガーナー)

老後のノア。デュークとしてアリーに読み聞かせをする。
周囲からは「認知症は治らない。アリーは思い出さない」と言われながらも自ら療養施設に入りアリーの側にいる。
冒頭で「ただ一人の女性を命がけで愛した」と言う通り、年月をかけてアリーを愛した想いを感じさせる。

アン(演:ジョアン・アレン)

アリーの母(写真右)。

ノアとの交際に反対する。
昔、アリーと同じように周囲に反対され駆け落ちした過去がある。
アリーには貧乏なノアと一緒になってほしくない、でも後悔しないでほしい、と複雑な思いがある。

ロン(演:ジェームズ・マースデン)

戦争で負傷し、野戦病院でボランティアをしていたアリーと出会い婚約する。
資産家で容姿端麗。ノアとは全く違うタイプだが、同じようにアリーを愛する。

名言・名セリフ

「30年後、40年後誰と一緒にいたい?」「無難に選ぶな」

ノアの元に戻ったアリーが再び彼から去ろうとするシーン。ノアは必至に引き留める。
「お願いだ。将来を思い描いてみて。30年後、40年後誰と一緒にいたい?
もし、それがヤツ(ロン)なら行け!それが君の望みなら俺は耐えていける。無難に選ぶな」
一緒にいたい、と願い引き留めるものの、それがアリーの望みでなければ意味がない。
今までのアリーのように両親に囚われて生きて欲しくない、アリーの意志として自分を選んで欲しい。
本当に他の人と一緒になりたいら、そうすべきだ、と気持ちが揺れながらもアリーに強く語りかける。

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