コンセント(Concent)のネタバレ解説まとめ

田口ランディ原作の小説が中原俊監督によって映画化、2002年に公開された。ねじれた家族愛と男女の関係、愛とはいったいなんなのか、男と女のサガについて、霊的なものと精神的なものの両方の面から描く。兄の失踪から「死の臭い」を嗅ぎ分けるようになった主人公がめくるめく変身を遂げて、男を癒すシャーマンになる話で、自らの感応力について考えさせられる作品。

見どころ

主人公を演じる市川実和子の体当たりの演技が素晴らしい。
どの登場人物も取り立てて美形が揃っているというわけではないが、それが逆にリアルさを感じさせる作りになっている。
カウンセリングとセックスを繰り返し、兄の幻影から逃れようとするシーンは逼迫していて、恐怖すら感じる。
ユキとセックスした男性が涙を流しながら「お前とセックスするといろんなことを思い出す」と述べるシーンや、国貞とのカウンセリングで現れる、ユキの「本当は性に不信感を抱いている」という暗示など、この作品では「性」が重要なファクターとなっている。
コンセントは女性で、差し込むプラグは男性を示しており、兄が残した掃除機のコンセントプラグの意味が後半で理解できる。
謎解きのような前半から、シャーマニックになっていく後半、まるっきり生まれ変わってしまったラストと、ユキの変貌ぶりが見事。

原作との違い

原作ではもっと性の描写が多く、行きずりの男性と公衆トイレでつながるシーンなどがある。
ラスト、映画では国貞とのセックスの後ユキは雑踏に消えていくが、原作では沖縄のユタ(シャーマン)に会いに飛行機に乗っている。
そこで出会ったユタに、兄の肢体の幻影をみせられ、「あなたに教えることはなにもない」と言われる。
その後ユキは半分ボランティアで、マンションの一室でシャーマンとしてセックスで男性を癒すボランティアをしているところで終わる。

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