宇宙兄弟の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『宇宙兄弟』とは小山宙哉によって執筆された、夢を諦めた兄が宇宙飛行士の弟と「兄弟で月に立つ」という夢をもう一度実現するべく宇宙飛行士目指して奮闘する、宇宙を題材にした漫画作品である。夢を叶えた弟に劣等感を抱く兄六太(ムッタ)や、ともに宇宙を目指す仲間達、弟の日々人(ヒビト)などが発した名言・名セリフの数々は「もう一度立ち上がろう」という小さなきっかけをくれる原動力を、多くの人々に与えている。『宇宙兄弟』の心にしみる名言・名セリフ、印象深いシーンなどをご紹介する。

PDの治療のため極秘にロシアを訪れたヒビトは、吾妻の紹介によりイヴァン・トルストイと引き合わされる。ロシアでは伝説的な宇宙飛行士と呼ばれているイヴァンは、ヒビトにつとグラサンを渡し「それを掛けてついてこい」と指示した。イヴァンの意図が分からず困惑しながらもグラサンを掛け歩いたヒビトだが、突然イヴァンから「第一段階クリアだ」と祝福される。
「こんなものあたりまえだろう」と納得がいかない表情を浮かべるヒビトに、イヴァンは「今のお前は与圧服を着て歩くという当たり前のことができない状態だ。バカげてると思うか?茶番だと。だがこれをやるのが今のお前の現実だ、受け入れろ。大事なのは“できる”という経験を得ること」と諭す。そしてヒビトにシルクハットと鼻眼鏡を手渡した。「ちょっと楽しんでない?」と半ばあきれながらヒビトが問いかけると「楽しみながら克服しようではないか。PDなど」と豪快に笑いながらイヴァンが応じる。ヒビトは肩の力が抜けたように、イヴァンの訓練を楽しみながら始めたのだった。いきなり大きなことに挑戦するのではなく、少しずつの成功の積み重ねが大きな成果を生むのだというイヴァンの哲学的な名セリフである。

「キノコと名乗ったからにはカゴに入れ」

長い件名の中にイヴァン(右)の心配する気持ちが現れている

NASAの宇宙飛行士復帰試験に合格したヒビトだが、「一度問題を起こした飛行士が再び問題を起こさないとは限らない」という上層部の判断により、ヒビトは誰にも告げずに突然NASAを去る。周囲が心配する中音信不通になっていたヒビトだが、どうにかメンタルを持ち直しロシアの宇宙飛行士として一からやり直す決意を固めていた。
ロシアの宇宙飛行士室長であるボルシュマンと面会したヒビトは、受け入れ条件としてイヴァン一家との接触禁止を言い渡される。理由を尋ねるヒビトに「君は客でも家族でもないからだ」と冷徹に告げるボルシュマンに困惑しつつも条件を了承し選抜試験に参加する。
しかしイヴァンはボルシュマンのやり方に納得がいかず抗議するが、「ロシアの宇宙飛行士になると名乗ったからには、ロシア人になってもらうくらいの気持ちでいてもらわねば困る」という考えだった。一言だけメールをしても良いと許可を得たイヴァンは、長い件名をつけ「キノコと名乗ったからにはカゴに入れ」というメッセージを送る。ヒビトはイヴァンの意をくみ取り、どこか壁を感じていたロシア人の中に自ら飛び込んでいった。そうして徐々にロシアに溶け込んでいったヒビトはボルシュマンに認められ、ロシアの宇宙飛行士として復活を果たしたのである。自分から飛び込んでいくことの大切さが端的に表された名言だ。

古谷やすしの名言・名セリフ/名シーン・名場面

ムッタに合格祝いのメールを送る古谷やすし

なかなか聞き出せない古谷(左)の本心からの言葉に思わず熱くなるムッタ(右)

閉鎖環境試験の最終課題であるじゃんけん勝負に負け宇宙飛行士に選ばれなかった古谷は、どこか吹っ切れたような表情をしていた。追加合格者としてヒューストンに進んだムッタは、無事に選抜試験を通過し晴れてJAXA所属の宇宙飛行士として認められる。
記者会見に臨んだムッタの中継を見ていた古谷はムッタの発言の度に突っ込みのメールを送っており、総数は10件にも上る。記者会見を終えて打ち上げを行っている途中トイレに立ったムッタは、古谷から11件目のメールが届いていることに気が付いた。
メールには「言い忘れてた。宇宙飛行士合格おめでとう」と書かれており、ムッタは思わず目を見張る。閉鎖環境試験の際関西人特有の強気な発言でムッタと張り合っていた古谷だが、内心ではムッタの実力を認めていたのである。ムッタは飲み屋のトイレで友からの11件目のメールを読んだ瞬間、宇宙飛行士に選ばれたのだという実感を得たのだった。

福田直人(ふくだなおと)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「私の夢は年をとっていない」

年齢というハンデを抱えながらも努力を続ける福田

選抜試験受験者の中で最年長の54歳だった福田直人は、元JAXAに所属するロケット開発の技術者だった。順調にキャリアを積み重ねていたが宇宙飛行士としての夢は諦められず、速仕事をやめて選抜試験に挑戦する。閉鎖環境試験まで進むという活躍を見せた福田だが、ある日アクシデントによってメガネが壊れてしまった。
平気そうに見せていても実際無理がたたり作業効率は落ちていたが、福田は「あと数日の見せかけだけの若さで良い。私の夢は年を取っていない」と気持ちを奮い立たせ課題に挑む。いつになっても夢を追い続ける大切さを現した名言だ。その後新しい眼鏡を手に入れることができた福田だが、じゃんけんに負け選抜からは外れる。しかし福田の努力は認められており、日本初の有人ロケット開発に誘われた。以降福田はムッタの大切な友人として、様々な分野で協力を行っている。

新田零次(にったれいじ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「もし…これを見ている人の中に今…『自分の居場所がない』と強く感じていて、小さな世界に閉じこもっている人がいたら聞いてください。それこそが外に飛び出す原動力です」

兄(上段右)の言葉を聞きいるカズヤ(上段左)

クールな印象を崩すことなく常に隙が無いような印象を受ける新田零次だが、実は引きこもりの弟カズヤという家族問題を抱えていた。選抜試験に合格しアスキャンとして砂漠での訓練を行っていたころ、新田は特別に許可を得て携帯電話を持ち込む。引きこもりの弟が電話を掛けてくるという約束があったため、新田は弟からの連絡を待ち続けていたのだ。
ところがある日新田は携帯電話を落としてしまうというハプニングに見舞われる。その日のリーダーだったムッタの判断により、日が暮れた後新田とムッタで携帯電話を探しに行くこととなった。
道中新田はみんなに迷惑をかけたという自覚を持ち、ぽつぽつと弟の事を話し始める。結局携帯電話を発見することはできたが、着信中に間に合う事はできず電話は切れてしまった。

一方のカズヤは自室でどうしようもない苛立ちを抱えつつ、兄のコメント動画が掲載されているページを何気なく開いた。すぐに閉じようとしたカズヤだが「もし…これを見ている人の中に今…『自分の居場所がない』と強く感じていて、小さな世界に閉じこもっている人がいたら聞いてください。それこそが外に飛び出す原動力です」という言葉を聞いて手を止める。ふとしたことから自信を無くし動くことができなかったカズヤだが、まず自失の窓を開けるという小さな一歩を踏み出すことができた。
兄のまっすぐな偽りない言葉がカズヤの心を動かした名セリフである。この後カズヤは引きこもりから脱却し、アメリカで就職先を探すという成長を見せた。

北村絵名(きたむらえな)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「一緒に訓練して一緒にごはん食べて一緒にロケット乗ってここまで来たんだから、一緒に実験して一緒に帰ろ」

悪意に追い詰められたせりか(上段左)を救う絵名(上段右)の優しい一言

悪意あるネットの記事に翻弄され追い詰められていたせりかを間近で支えてきた北村絵名は、騒動に巻き込まれて「この件に関わるな」という指令を出されてしまう。せりかは巻き込んでしまったことに罪悪感を感じ落ち込むが、絵名はにっこりと微笑むとパソコンを持ち出しせりかの実験を手伝い始める。
慌てて止めに入ろうとしたせりかに対して絵名は「私楽天家で良かったー」と笑い声をあげると、「一緒に訓練して一緒にごはん食べて一緒にロケット乗ってここまで来たんだから、一緒に実験して一緒に帰ろ」と優しく声を掛けた。
絵名の気持ちを受け取ったせりかはもう迷うことなく、誰に何と言われようともALS実験を続けることを決意する。その後せりかは絵名の支えもあって見事実験を成功させ、ALS撲滅に向けた大きな第一歩を踏み出すことができた。

南波長介(なんばちょうすけ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

南波兄弟の子供時代、自転車旅を語る長介

父親の言葉を感慨深げに聞き入る月面基地のムッタ(左)

兄弟そろって月に立つ日が現実となり、南波兄弟の自宅には二人の半生を知ろうと報道陣が詰めかけていた。取材を受ける父長介は、ムッタとヒビトが子供の頃「自転車で京都まで行きたい」と言い出したことを話し始める。
当然危険が伴うため二人だけで行くことは反対したが、「親に反抗して何かを成し遂げたい時期なのだ」と理解した長介は親戚の男の見守りを条件に自転車旅を許可した。急な上り坂を走っている最中ヒビトのライトが切れたことに気が付いたムッタは、さりげなく後ろからヒビトの行く道を照らし、ヒビトもまたムッタの行動に気付いてさりげなく速度を落とす。

実は謎の男は変装した父であり、思い出を振り返りながら長介は「優しさに気付くのもまた優しさ。世界的な注目があろうとなかろうと、そっと足元を照らしてやり、さりげなく速度をあわせてやる。あの夏の兄弟の姿勢のままで何かを成し遂げてくれれば、親としては何も言うことはない」と告げた。普段ふざけた印象の長介が時折見せる、深みのある表情が印象的な名シーンだ。

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バクマン。(実写映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『DEATH NOTE』のコンビ、原作・大場つぐみ、作画・小畑健によって、2008年から2012年まで「週刊少年ジャンプ」に連載された大ヒットコミックの実写映画化作品。監督は大根仁、音楽はサカナクションが担当。漫画家を志す二人の高校生、作画担当の最高(佐藤健)と原作担当の秋人(神木隆之介)がコンビを結成し、週刊少年ジャンプ連載の頂点を目指して悪戦苦闘する日々を描く。2015年10月東宝系公開。

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陽だまりの彼女(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

陽だまりの彼女(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『陽だまりの彼女』とは、越谷オサムによる日本の恋愛小説を原作として2013年に映画化された恋愛映画である。交通広告代理店の営業マンである奥田浩介(おくだこうすけ)が中学時代の同級生の渡来真緒(わたらいまお)に再会することからはじまり、ふたりは恋愛し結婚する。幸せな毎日を過ごしていたふたりだが、真緒に異変が現れる。そして浩介は真緒の驚くべき秘密を知るのだ。恋愛ストーリーの中にファンタジー要素が加わり、可愛らしく心温まる映画となっている。

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DESTINY 鎌倉ものがたり(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

DESTINY 鎌倉ものがたり(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『DESTINY 鎌倉ものがたり』とは、2017年に公開された映画で、西岸良平の人気コミック『鎌倉ものがたり』を実写映画化したファンタジー作品である。監督は、日本アカデミー賞最優秀賞を受賞した山崎貴。主演に堺雅人と高畑充希を迎え、ほかにも大物俳優が勢揃いしている。ストーリーは魔物や幽霊が一緒に生活するという鎌倉が舞台。夫婦の周りでは奇妙な出来事が起こり、自分たちの謎が解き明かされていく作品だ。夫婦の絆を感じることができる温かい映画作品である。

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フライ,ダディ,フライ(小説・映画・漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

フライ,ダディ,フライ(小説・映画・漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『フライ,ダディ,フライ』とは2003年に金城一紀によって執筆された、中年サラリーマンと在日朝鮮人の高校生を主人公とした小説、およびそれらを原作とした漫画、実写映画作品である。ある日、中年サラリーマンの鈴木一の愛娘が高校ボクシングチャンピオンの石原に乱暴され、入院することになってしまった。恐怖で外に出ることができなくなった娘を救うため、在日朝鮮人高校生のスンシンとの特訓を経て石原を倒し、迎えに行く決意をする。高校生とサラリーマンのひと夏の友情を描く感動作。

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カムカムエヴリバディ(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

カムカムエヴリバディ(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『カムカムエヴリバディ』とは、NHK連続テレビ小説の第105作目となるテレビドラマ。2021年11月1日から2022年4月8日まで放送された。 連続テレビ小説史上初となる3人のヒロイン、安子(やすこ)、娘のるい、孫のひなたの親子3世代にわたる家族の物語である。安子の生まれた1925年(大正14年)から物語はスタートし、ひなたがアメリカでキャスティングディレクターとして活躍する2025年までの100年を描いている。

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