モブサイコ100(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

モブサイコ100とは漫画家ONEにより裏サンデーにて連載している漫画、及び漫画を原作にしたボンズ製作のアニメ作品である。主人公の影山茂夫(CV:伊藤節生)通称「モブ」は、師匠である自称霊能力者の霊幻新隆(CV:櫻井孝宏)の元で除霊のアルバイトをしている中学生。作中最強と言える超能力者であるが、能力の使用を控えている。モブの感情が100%に達する時、何かが起きる。

『モブサイコ100』のあらすじ・ストーリー

主人公影山茂夫(通称モブ)は、自称霊能力者の霊幻新隆の元で除霊のアルバイトをしている中学二年生。
最強の超能力でどんな悪霊も一瞬で倒してしまう実力者であるが、それ以外(勉強・スポーツ・人付き合い)などは人並み以下でありそんな自分を変えたいと思っている。
何故なら憧れの女の子ツボミちゃんとお付き合いがしたいからだ。
幼い頃ツボミに超能力を見せるが、喜んだのは最初だけで何度も魅せているうちに飽きられてしまい、ツボミの興味はスポーツの出来る男の子へ。
そんな経験から、超能力が使えたって女の子にはモテない、男ならば筋肉をつけるべきだと肉体改造部へ入部した。

ある日の下校中、モブは「悩みがありますね」と声をかけられ、誘われるがまま付いて行くと其処には『宗教団体(笑)(しゅうきょうだんたい かっこわらい)』があった。
教祖であるエクボはモブを洗脳し超能力で笑わそうとするが、何をやってもモブは洗脳されず笑うこともなかった。
エクボの矜持は傷つけられ超能力バトルへと発展。
エクボは人間ではなく、上級悪霊だったのだ。
そんなエクボに「感情が無い」「そんなタチじゃ好きな女と笑えない」「お前は永久に孤独だ」と指摘されたことで、モブの溜まっていた怒りの感情が爆発して「怒り100%」を発動しエクボを撃退。
宗教団体(笑)は全員洗脳を解かれ解散した。
弱体化したエクボはモブの家に住みつく様になった。

モブが通う塩中学校の番長鬼瓦は、黒酢中学校の裏番長テルに負ける。
負けたままでは面子が立たないと同学校の肉体改造部とテルを戦わせるべく、モブを拉致することで肉体改造部をおびき寄せ、黒酢中学校の不良たちと鉢合わせするように仕組んだ。
黒酢中学校の下っ端の不良は肉体改造部の圧倒的筋肉に手も足も出ないが、裏番長のテルは超能力者であり肉体改造部も一瞬で倒されてしまった。
そして2人の超能力者モブとテルはお互いの主張の違いから戦いに発展、しかし戦いを望んでいなかったモブは反撃をせず一方的に攻撃をされ続け気を失い、能力が暴走して2人が戦っていた校舎を木っ端微塵にしてしまった。
能力を暴走させてしまった事への自己嫌悪から「悲しみ100%」を発動し、校舎は修復した。

モブの弟である影山律は、モブとは逆に超能力を持たず、スポーツ万能で勉強も出来て女の子にもモテて生徒会に入っている絵に描いた様な優等生だ。
しかし生徒会長の神室から学校に不要な鬼瓦及び不良達を貶める行為の共犯を持ちかけられ、それを受けてしまう。
それと時期を同じに「覚醒ラボ」という超能力研究団体からモブと間違えられて声をかけられ、胡散臭いと思いながらも超能力への興味からラボへ通うようになった。
超能力を持つ兄への尊敬の反面、劣等感と畏怖も感じていた律は、優等生であった事の反動のように神室との共犯に励む。
その罪悪感というストレスから次第に超能力を開花していき、家の前に居たエクボが見えるまで成長を遂げた。
野心を捨てていなかったエクボは律を利用するために力を貸し、律もまたエクボを利用し超能力の使い方を覚えながら裏番長として不良を制裁していた。
そんな律の噂を聞きつけたテロ組織「爪」の幹部誇山は、律を影山茂夫ととり間違えて攫いにきた。
居合わせたモブと律を巡り争いになり「敵意100%」を発動するも、催眠スプレーにより気絶し、律は攫われてしまった。
単純な実力では勝っていたのだが、実戦経験や落とし所を知っている人生の経験値で負けてしまったのだ。

独断でモブを倒そうと襲ってきた寺蛇を捕らえ、律はテロ組織爪に攫われたのだと知るモブ。
モブは攫われた律を奪還するためにテルとエクボを連れ爪第七支部へ向かった。
一方、律は同時に攫われていた覚醒ラボのメンバーと再開し、脱出を試みていた。
モブ達が支部の中に進入し下っ端を蹴散らしていると、そこへ実力ではモブに負けていた誇山が再び立ちふさががる。最初から本気を出していたモブには手も足も出ずに、前回の戦いが嘘のように誇山は一瞬で倒されてしまう。
モブ達のそして律達の優勢と思われたが、律は鈴木将に、テルは桜威に、エクボは魔津尾に、モブは霧藤に(正確には両者気絶)それぞれ捕らえられてしまう。
万事休すかと思われたところ、連絡の取れないモブを探し霊幻が第七支部へ重々しく訪れた。
その何処から来るかわからない堂々たる振る舞いに、爪の下っ端達は「ボスが帰ってきた」と勘違いし、それに対し霊幻もまた嘘は付いていないが肯定も否定もせず、堂々と第七支部の中へ入っていく。

しかしモブと再開したところでボスの顔を知る幹部達に見つかってしまい、霊幻は爪のボスでは無い事がバレる。
支部長の遺志黒はただの侵入者である霊幻を連れてきた手下などいらないと言わんばかりに、下っ端たちにも当たる角度から攻撃をするが、それをモブとテルが防ぐ。
霊幻は下っ端たちにもうこんな組織はもう辞めて安全なところまで逃げるように指南し(勿論戦闘能力のない自分も一緒に逃げるつもりであった)、下っ端たちは霊幻の言葉に感激して心を入れ替えた。
もはや超能力で戦うしかない状況になってしまったが、戦いたくなさそうなモブを見た霊幻は大人である自分が全て引き受けると言い、幹部達に説得を試みた。
霊幻以外は超能力者しか居ないこの状況で、ただの一般人である霊幻の突拍子も無い行動の数々は度肝を抜く物であったが、霊幻の言動は「普通の大人」でなければ通じないものであり、超能力を持ち尚且つ大人になりきれなかった幹部達に届く事は無かった。
そしてモブの望まないまま戦闘は始まってしまい、モブが本気を出さなければここに居る全員皆死んでしまうと言われ感情爆発のゲージは上がっていく。
しかし、そんな中でもただ1人霊幻だけはモブに戦わなくて良い逃げたい時は逃げたっていいと面と向かい言い聞かせ、発動寸前だった「殺意100%」の爆発は未発に終わる。
モブは逃げても良いという言葉に乗っかり、霊幻への信頼感から自身の持つ全ての超能力を一時的に霊幻に譲渡し、本当に戦闘から逃げた。
これは自分の能力故に甘えられないモブという子供が、始めて自ら大人に甘えた瞬間だったのだ。
モブの力を預かった(しかしその事に本人も気づいてない)霊幻は、幹部達の攻撃に全くダメージを受けることなく無効化し、片っ端から説教をした。
超能力に依存する人生を送ってきた幹部達は能力が通じない霊幻を恐れ、さらにその恐れた男から出る正論に叩きのめされた。
隔して、テロ組織第七支部は解体され、モブたちは無事帰還するのだった。

影山茂夫(かげやま しげお)

CV:伊藤節生

主人公。茂夫の音読みから通称「モブ」。14歳。
無口で空気を読むのを苦手とし、おっとりとした性格。
スポーツも勉強も人付き合いも苦手で、幼馴染であるツボミに想いを寄せている。
作中で最強の超能力者であるが、本人は通常の日常生活の中では超能力を不要に感じている。
何もない日々に疑問を感じ、自身を変える為に筋肉改造部へ入部し、それをきっかけに交流関係が増えていく。

霊幻の事務所「霊とか事務所」にて所霊のアルバイトをしており、自給は300円。
霊幻が実は霊能力者では無いと薄々気づいているようであるが、霊幻の人間性に憧れており真偽は気にしてない様子。

弟の律の事は、何も出来ない自分と違って律は何でも出来る自慢の弟だと尊敬している。
律が能力に目覚め暴力沙汰を起こしているのを見た時も叱咤するでも失望するでもなく、純粋に心から「おめでとう!」と能力の開花を喜んだ。

誕生日5月12日、身長157.7cm、体重44.3kg、血液型O型、牡牛座、寅年。
塩中学校2年1組。

モブの超能力

幼い頃、不良に絡まれて気絶した際に能力が暴走し、一緒に居た弟の律を巻き込み傷つけてしまった過去を持つ。
自分の能力を持て余し悩んだ幼きモブは、たまたま近くにあった「霊とか相談所」へ行き霊幻に出会う。
モブは霊幻の事を霊能力者だと思っており(霊幻の方が実際そう嘘をついている)自分と同じく特殊な人間の先輩だと思い相談したところ、霊幻から超能力とは個性であると言われ感銘を受ける。
包丁は正しく使えば便利であるが使い方に寄っては人を傷つけるもので超能力もそれと同じと学び、霊幻の弟子になった。
そのため現在のモブの価値観に霊幻は大きく影響しており、能力者としての師匠というよりは心の師匠として慕っている。

中学生となった現在も力のコントロールが完全には出来ておらず、食事中にスプーンを曲げてしまったり、時に感情が爆発して暴走してしまったりする。
人生に迷った時には霊幻に助言を求める。

感情の爆発

モブは自分の超能力が危険なものであると気づき、無意識に超能力を他人に披露することを避けて生きている。
常に感情にブレーキをかけ、好きな時に笑ったり泣いたりして生きられないというコンプレックスがストレスとなって徐々に溜まっていき、セーブできる容量を越えた時に感情の爆発が起こる。
作中、モブの感情が動いたりストレスを感じるシーンなどで爆発するまであと何%というゲージが表示されている。
本作「モブサイコ100」の100とはモブの感情が100%に高まった時に何か起こる、という所に掛かっている。

霊幻新隆(れいげん あらたか)

CV:櫻井孝宏

自称霊能力者。しかし実際には霊感を持っておらず、所謂詐欺師である。
心霊関係の依頼を受ける「霊とか相談所」を営んでいる。28歳。
少々狡賢く且つ抜けていているところがあるが、決して悪人ではなくむしろモブにとっては良い師匠となっている。
口喧嘩では負けたことが無いと豪語するほど話術に長け、洞察力も高く器用なので、霊感以外の面では優れた能力を持っている。
いくつもの必殺技を持っており、霊に塩を投げつける「ソルトスプラッシュ」、ヒモに五円玉をつけた物を揺らし気をそらせ突然殴りかかる「催眠術パンチ」など霊幻の突拍子も無い行動は本作の見所の一つである。
モブから能力を預かり爪第七支部を倒した後、多少の霊能力に目覚めたのかエクボの事は見えるようになっている。

誕生日10月10日、身長179cm、体重66.1kg、血液型O型、天秤座、子年。

霊とか相談所

霊験が心霊関係の依頼を受ける相談所。
肩こりなどの霊に関係ない事柄はマッサージで、心霊写真は画像加工ソフトで霊を綺麗に消し、疑いの目を向ける依頼者は話術で丸め込む。
本当の悪霊が相手の場合にはモブを呼び除霊させるため、依頼はいつもキチンと解決させており、価格も良心的で詐欺とは言え遺恨は残っていない模様。
だが本当に悪霊に悩まされている人でもそうだと分からずに接してしまうため、悪霊が霊幻に憑いていたこともあった。
女子高の生徒からの依頼の際、校舎に入る許可が下りなかったのだが、解決のためなら女装をも厭わない(入る前に捕まった)など多少無茶をしてでも責任を果たそうとする姿が伺える。

師匠としての霊幻

putihaha6
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